シナリオクエスト

暴走海龍王

ソンソ
おや?初めて見る顔だね。
【プレイヤー】
あなたがソンソ大使ですか?
ソンソ
ああ、私がそのソンソだ。
ソンソ
今日は本当に良い天気だな。
少し湿度が高いが、気持ちのいい日だ。
ソンソ
ところで、私に何か用でもあるのかな?
【プレイヤー】
はい、エリアス王から言われてきました。
ソンソ
陛下から?いいだろう、話してみろ。
【プレイヤー】
(ラジャータ国王がカティア・スーを探せと言っていたことをソンソに話す。)
ソンソ
カティアか…
ソンソ
…………
【プレイヤー】
どうかしましたか?
ソンソ
何でもない。
ソンソ
陛下が依頼するくらいだから実力も申し分ないだろう。
ソンソ
…………
【プレイヤー】
あの…
ソンソ
まずはこれを受け取れ。この剣の名はデュランダルと言う。
(ソンソが剣を取り出して【プレイヤー】に握らせた。)
ソンソ
生ある者は傷つけず、光と闇だけを切り裂く真実の聖剣だ。
【プレイヤー】
これをなぜ私に?
ソンソ
カティアは今、海龍王の近くにいる。
だが、その海龍王の気が闇に囚われているらしい。
ソンソ
バン・ギウがこの剣で海龍王の気を鎮めようとしたようだが…失敗したようだ。
デュランダルは使用者との相性が大事だからな…。
ソンソ
それでこの剣を私に預けて、またアトランティスに戻ったんだ。
ソンソ
そこにちょうど君がきたというわけだ。
これはきっと偶然じゃないだろう。
この剣が君をここに導いだというわけだ。
【プレイヤー】
…………
ソンソ
さあ、その剣を構えて、深く呼吸をしてみろ。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(ソンソの言葉に従って、剣を構え深く呼吸をする…すると、あれほど重かった剣が手に吸い付くように軽くなっていく…)
ソンソ
やはり君を気に入ったようだな。
【プレイヤー】
(なんだろう…神秘的な気を感じる…)
ソンソ
おい…大丈夫か?
心を強く持て。さもなくば、いくら君でもデュランダルに飲み込まれてしまうぞ。
【プレイヤー】
…大丈夫です。
ソンソ
そうか…では、それを持ってクトガ遺跡の地下にあるクトガの心臓を探すんだ。
ソンソ
パン・ギウがいくら強いとはいえ、ひとりで神獣の相手をするのは厳しいだろう。
ソンソ
君が行って手伝ってやってほしい。
【プレイヤー】
はい、それでは行ってきます。
ソンソ
では幸運を祈る。

(遺跡の震える音に混じって、男の声が聞こえてくる。)
バン・ギウの声
やはりデュランダルがないと無理か…。
女性の声
退くぞ…残念だが今は退くしかない。
【プレイヤー】
バン・ギウの声のようだが、もうひとりは…
バン・ギウの声
退けるかよ…お前を置いては行けない。
女性の声
私は海龍王の巫女…私はここを離れるわけにはいかん!
バン・ギウの声
そうもいかないだろカティア。
女性の声
気をつけろ!!
(巨大な生き物の咆哮が遺跡を揺らす。生ある者ならば動けなくなるほどの威圧感だ。)
【プレイヤー】
くっ…この力は…
【プレイヤー】
(とにかく行ってみよう。)

(あたりに充満する濃霧の影響で視界が悪いのか、バン・ギウがゆっくりと周囲を見回す。)
バン・ギウ
…終わったのか?
(海龍王の目が閉じられ、その巨大な体がゆっくりと水中に沈んでいく。)
???
海龍王様の気が落ち着いたようだ。どうやら眠りにつかれたようだな。
バン・ギウ
またお前の世話になるとはな。
とにかく手伝ってくれたことに礼を言おう。
【プレイヤー】
そんな…。
バン・ギウ
デュランダル…オレよりお前の方が気に入られたってことか。
???
…この人は?
バン・ギウ
あいつは砂漠でデュランダルを探した時に会ったやつだ。
また今回も助けられちまった。
カティア・スー
そうか。私はカティア・スーだ。
【プレイヤー】
私は【プレイヤー】です。
カティア・スー
助けてもらったことに感謝する。
ところで、ここには何をしにきたんだ?
【プレイヤー】
それが…
【プレイヤー】
(イリスを探すためにアトランティスに行きたいこと。それにはカティア・スーの助けが必要であることを伝える。)
カティア・スー
そうか。
カティア・スー
…………
(カティア・スーが話を聞いてしばらく考え込む。)
バン・ギウ
まだ仕事が残っているってわけか。
それはそうと、どうしてデュランダルはオレに使えなかったんだろう…。
バン・ギウ
お前と何が違うってんだ?
【プレイヤー】
それは私にもよくわかりません。
カティア・スー
私は古代から海龍王を祀る巫女の一族だ。
以前は多くの巫女がいたが、今は私が最後の生き残りだ。
カティア・スー
巫女は人間と海龍王…異なる2つの存在を繋ぐ役目を持っている。
海龍王様の力で、私はお前が思っているよりも長く生きているのだ。
カティア・スー
デュランダルのおかげで海龍王様を止めることができたが、また何かが起きるかもしれん。
あの力の影響で…
(カティア・スーの話が終わる前に、水中から不思議な影が現れた。まるで海龍王が小さくなったかのような幻影だ。)
海龍王の霊体
…その心配はいらない。
カティア・スー
海龍王様!
海龍王の霊体
私はしばらく力の回復のために眠ることになるだろう。
海龍王の霊体
力が回復すれば、もう一度お前を呼ぼう…それまではそいつの力になってやるがいい。
(海龍王の霊体が徐々に消えていく。)
カティア・スー
海龍王様…よかった…。
カティア・スー
…【プレイヤー】。
【プレイヤー】
はい。
カティア・スー
海龍王様もお前の力の一端を垣間見られたようだ。
バン・ギウ
そういえば、お前はイリスの仲間のことも知っているのか?
【プレイヤー】
ジョエ、ムーウェン、黒月姫、レビには会いました。
バン・ギウ
そうか…ジョアンには会ってないのか?
【プレイヤー】
いえ、会っていません。
バン・ギウ
あの女…ふざけたことしやがって…お前ももしあいつに会ったら騙されないことだな。
【プレイヤー】
どういうことですか?
バン・ギウ
あいつは…オレたちを裏切りやがったんだ。
…とにかく!
バン・ギウ
あいつもアガシュラだったってことだろ。
いったい何を考えてオレたちと一緒にいたのか…。
【プレイヤー】
…。
【プレイヤー】
(どうやら、何か深い事情があるようだ。)
カティア・スー
…………
カティア・スー
話しの途中にすまない。
アトランティスに行くと言っていたな?
カティア・スー
今ならアトランティスに向かう水路が開かれているはずだ。
カティア・スー
海辺に沿って下っていけば行くことができるだろう。
【プレイヤー】
ありがとうございます。すぐに行ってみます。
カティア・スー
…【プレイヤー】。もし可能なら、少し私の手伝いをしてもらえないだろうか?
バン・ギウ
カティア…火の巫女のことか?
カティア・スー
ああ、そうだ。
海龍王様に危害を加える存在について、私の力だけでは調べることが難しいと思っている。
バン・ギウ
すまんな…力になれなくて。
カティア・スー
お願いできるだろうか?
【プレイヤー】
(アガシュラについて何か知ることができるかもしれないな。)
【プレイヤー】
わかりました。お手伝いしましょう。
(カティア・スーがほっとした顔で微笑んだ。)
カティア・スー
お前は…イリスと似ているのだな。
その人を思う純粋な心…
バン・ギウ
…そうかもしれないな。
【プレイヤー】
…。
カティア・スー
では、私について来てくれ。
火の巫女がいる所へ向かう。
バン・ギウ
オレも行こう。
カティア・スー
あ…バンは入れない場所なのだ。
巫女と特別な力を持った者だけが入れる場所…すまんな。
バン・ギウ
ちっ…そうか。
【プレイヤー】
(とにかく火の巫女のところに行ってみよう。)