【プレイヤー】
(思った以上に大変な戦いだった。)
パンドラ
流石は黒月の一族ね…昔とはずいぶん雰囲気が違うようだけど。
黒月姫
まあいい…魔女パンドラ。これで終わりじゃ。
(レビの登場に慌てた黒月姫が弓を引く手を放してしまう。しかし、間一髪レビが剣で放たれた矢を防いだ。)
【プレイヤー】
(あのレビという人…黒月姫の矢をいとも簡単に防いだな。)
レビ
黒月姫、お願いがあります。
この人をこれ以上傷つけないでください。
黒月姫
あの女は魔女で…しかもアガシュラなのじゃぞ?
数年前にもお前たちも危険な目にあったではないか。それに今もレビに…
【プレイヤー】
(どうやら過去にも何かあったようだ。)
レビ
黒月姫のおっしゃるとおり、パンドラと私の関係は契約で結ばれています。
ですから、今回のことは契約に基づいて実行されただけで、パンドラ様の過ちではないのです。
レビ
今も私が生きていられるのは、全部パンドラ様の魔法のおかげ…ですからどうぞ…今は退いてください。
黒月姫
…わかった。わらわはレビを救出したかっただけで、魔女の生死には関心がないからな。
レビ
ありがとうございます、黒月姫。
そこのあなたにも…感謝します。
レビ
あなた…イリス様と…あ、いえ…何でもありません。
黒月姫
レビ…本当に大丈夫なんじゃろうか。
本当に元に戻れるのか…。
(黒月姫は、去ろうとするレビの手を握ろうと手を伸ばしたが、何かを悟ったかのようにレビに背を向けた。)
黒月姫
レビ。シルヴァはとても心配していたのじゃぞ。
(静寂が訪れると、レビがパンドラに向かって手を差し出した。)
レビ
パンドラさん…私の命はパンドラさんのものです。
ですが、今は別の場所でやらなければならないことがあるようです。
レビ
王室の職務に復帰した後に、また会いに来ます。
怪我をした体をしっかりと癒しておいてくださいね。
パンドラ
レビ…命の代償として感情を失ってしまったあなたに…外の世界は何の意味があるというの?
パンドラ
他人の意志に巻き込まれ…魔王と無謀な戦いまでして…。
その結果、命を落としてしまったんじゃないか。
パンドラ
レビ…私はあなたに…生きる意味を与えたい。
あなたにとって、私はそういう存在であることを知らなければならない。