シナリオクエスト

デル族の弓(2)

エリン
きゃあ!
アイリン
エリン、あまり急に大きな声を出さないで!私も怖くなっちゃうでしょ!
アイリン
それにしても、よく見ると大きなゴブリンね。
大王ゴブリンがいるとは聞いたことがあるけど、あれがそうなのかな?
ウェル
みんな、落ち着いて。あれはうちの店を襲撃したモンスターだよ。
ウェル
ケベル、君の怪我は大丈夫?ひどい目にあったようだね…。
ケベル
心配するな。この程度では倒れないさ。
私もまだ戦えるよ。
ケベル
しかしあのモンスターどもめ…こちらの攻撃が通じないとはな。
何か魔法の力でも働いているってのか?
【プレイヤー】
ジョエ、ちょっと止まってください。
この中にゴブリンたちがいるようです。
ジョエ
え?あれは…大王ゴブリン?
ジョエ
どうやら何かに操られているようだね。
【プレイヤー】
?あのゴブリンたちは…
ジョエ
あなたも感じたみたいだね。
ゴブリンたちに変な魔力がかかっているようだ…普通の攻撃じゃ倒せないかもしれない。
ジョエ
ん?【プレイヤー】!!その背中のって…
【プレイヤー】
え?ちょっと待ってください。これはいったい…。
(結んでいたかばんから、不思議な光が漏れ出ている。よく見ると、デル族が作ったという弓「セレスティア」から出る光だった。)
ジョエ
セレスティア…?
ジョエ
(もしかしたら…)
ジョエ
【プレイヤー】!これを受け取って!
(ジョエが【プレイヤー】にセレスティアを渡してきた。)
【プレイヤー】
これは…
【プレイヤー】
ちょっと待ってください!私にこれを使えってことですか?
ジョエ
そうさ!いいから、セレスティアを構えてゴブリンを攻撃するんだ!
【プレイヤー】
…わかりました。
【プレイヤー】
(しょうがない…とりあえずやってみよう。)

ジョエ
なんとかなったようだね~。
ジョエ
大きな被害がなくて良かったよ。【プレイヤー】、おつかれさま。
【プレイヤー】
はい…ところでこれは…
ジョエ
(セレスティアはイリスだけが使える武器のはずだけど…まさか【プレイヤー】も使えたなんて…)
ジョエ
(理由はわからないけど、【プレイヤー】はもしかしたらイリスに…)
ジョエ
弓は自分の使命を果たして休んでるみたいだね~。
あ、ラフィさんが来たみたいだよ。
ラフィ
セレスティアはまた眠りについたようですね。
ジョエ
問題が無事解決して良かったよ。
ジョエ
もしイリスが村に来た時に、セレスティアがなかったら悲しんだだろうからね~。
ラフィ
本当に申し訳ございません。二度とこんなミスはしません。
ジョエ
うん、わかったよ。
【プレイヤー】
ジョエ、少し休んだらエリアスに行きましょう。
ジョエ
そうだ…エリアスより先に行くところがあるんだ。
[邪竜の巣]という場所さ…。
【プレイヤー】
邪龍の巣?
ジョエ
プルトン神殿の奥にある、凶悪な竜の棲む場所さ。
ジョエ
恐らく、さっきのモンスターを操ってたやつがいるはずだよ。
普通のゴブリンじゃなくて、大王ゴブリンだったことを考えると…
ジョエ
インヴォーク!そうだ、きっとインヴォークの仕業だよ!
【プレイヤー】
インヴォーク?
ジョエ
そう、インヴォーグさ。
【プレイヤー】
それはどんなモンスターなのですか?
ジョエ
邪竜の巣の主で、邪悪な赤竜さ。
ジョエ
また同じ問題が起きないようにするためにも、あいつを倒さないといけないと思うんだ。
ジョエ
【プレイヤー】はどう思う?
【プレイヤー】
その通りだと思います。こんなことが続かないようにしなければならないですから。
【プレイヤー】
…………
【プレイヤー】
(それにしても…セレスティアはイリスの武器のはずなのに、なぜ私に反応したのだろう。)
ジョエ
ん?何か悩み事?
【プレイヤー】
あ…いえ、ちょっと気になることがあって…
ジョエ
インヴォーグの強さを心配してるのかな?
大丈夫!私がついてるんだから~。
【プレイヤー】
わかりました。ジョエを信じています。
ジョエ
でも、念のために準備はしっかりしてから向かおう。
ジョエ
持っていたセレスティアは装着を外してラフィに保管してもらおう。
次こそはちゃんと管理してもらわないとね~。
【プレイヤー】
わかりました。では、すぐに準備して蛇竜の巣へ向かいましょう。
【プレイヤー】
(……)