シナリオクエスト

花の少女

アネス
道には迷わなかった?
【プレイヤー】
はい!大丈夫でした。
【プレイヤー】
(…あっちの方から嫌な気配がする。)
アネス
へぇ…あっちの方が気になるようね。
あのあたりは古い木々が集まった森になっているわ。
エリアスに行くつもりなら、あそこを通らなければならないの。
【プレイヤー】
(古い木々が集まった森、か……)
アネス
ここまで来る間に見せてもらったけど、あなたはかなりの実力を持っているようね。
これなら私が教えなくても大丈夫かもしれないわ。
アネス
もし自分の力に自信があるというのなら、すぐに先に進んでもかまわないわ。
【プレイヤー】
色々気を使っていただき、ありがとうございます。
アネス
ふふっ…じゃあすぐにエリアスに向かう?
もちろん、ここでもう少し訓練してもかまわないわよ。
【プレイヤー】
それでは、もう少しこのあたりを確認してから古木の森に行こうと思います。
アネス
そう。じゃあ私は用事ができたからプルトン神殿に行ってくるわね。
アネス
またエリアスで会えるといいわね。
【プレイヤー】
ありがとうございました。
アネス
私も会えて嬉しかったわ。またね。
【プレイヤー】
(あそこが古木の森か。少し休んだら早速行ってみよう。)

(古木の森の奥から不思議な気配がする…言葉では説明できないとても不思議な感覚だ。)
【プレイヤー】
(向こうから感じるこの気配はいったい…)
【プレイヤー】
標識どおりであれば、プルトン神殿に続く道ではないようだが…。
【プレイヤー】
…………
【プレイヤー】
とりあえず、あの不思議な気配のところに行ってみよう。

(周囲よりいっそう古く大きな木が視界に入る。その下に不思議な気配がする巻物が置かれている。)
【プレイヤー】
あの巻物まるで私を呼んでいるようだけど…いったい何なのだろう。
(自然に巻物に手が伸びる。注意深く開いてみると、満開の花が咲き乱れる美しい渓谷が描かれていた。)
(その華やかな色彩に一瞬で心を奪われる。)
(どこかの風景のようだが…まるで絵巻物の向こうに、異世界が広がっているようだった。)
(美しい花に囲まれて滝を眺めている少女の姿が印象的だ。 )
【プレイヤー】
…………
(絵の中の少女からは、不思議な印象を受ける。それはまるで動いているかのような…。その時、突然少女の声が聞こえてきた。)
???
…イ…リス?…イリス?
【プレイヤー】
えっ?
【プレイヤー】
(これはいったい…頭の中で突然声が聞こえたような…。)
(その瞬間、おびただしい光が巻物から放たれた。)
(目がくらみそうなまばゆい光に、思わず巻物から手を離してしまった。)

???
ちょっとイリス~。大事な巻物を落としちゃダメじゃない~。
んん~、それにしても、今日はとっても天気がいいね~。
絵の中にいた少女が目の前に現れ、何かひとりで騒ぎはじめた。
???
やっほ~!ジョエだよ~。
え?今日もとってもかわいいって?えへへ…そうでしょ?ってうわぁああッ!!!
(突然現れた少女が私に驚き、後ろに飛び退いた。)
(…少し落ち着いたのか、ソロソロと近づき声をかけてきた。)
???
え~っと…すみませんが、あなたは誰ですか?
そうだ!ムーウェン!ムーウェンはどこ?
???
私はなんで…こんなところにいるんだろ…
ジョエ
それで…あなたは誰?
あ…私の名前を言ってなかったね。私はジョエ。花の精霊だよ~。
【プレイヤー】
あ…私は【プレイヤー】です。
ジョエ
【プレイヤー】…【プレイヤー】…珍しい名前だね~。
ところで、どうしてここにいるのかな?もしかして、道に迷っちゃった?
【プレイヤー】
いえ、違います。
ジョエ
ああ、いいよいいよ~無理しなくて。
それで、ここにはどうやって来たの~?
【プレイヤー】
(「誰かが呼んでいる気配がして来てみた」と答える。)
ジョエ
…誰か呼んでいた?
たとえそれが本当だとしても、人間がここにたどり着けるはずがないんだけど…きっと道に迷ったに違いない。
もしくは…
ジョエ
ま、いいか~。それにしても、なんで私はここにいるんだろ…。
ジョエ
(ジョエは全く分からないという表情をしている。)
【プレイヤー】
あの…ひとつお聞きしたいことがあるんですけど。
ジョエ
ん?なになに~?