(吹いて来る風にレーラズの青い葉っぱが踊るように動く。そしてその下にオーディンとニイアが空にかかった虹を見つめている。)
(オーディンとニイがレーラズに近づくエリと冒険者を見つけてほほ笑む。)
オーディン
ご苦労様、みんな…そしてすまない…これは全部俺のせいだ…
【プレイヤー】
いいえ、オーディン。ただ悪いことが起きただけ…
ニイ
オーディン、そうよ。悪いことが起きたの。そう思う。私達が生きている以上、いつもいいことばかりではないから。
エリ
そうですよ、オーディン。そう信じましょう。今までそう信じて来たそ、これからもそうだって。
【プレイヤー】
ニイもお疲れさまでした。おかげさまでムスペルトンネルも無事入ることができました。
ニイ
よかった。昔みたいな感じじゃないから心配したの。
オーディン
昔は世界を滅亡させられるくらい活発してたからね。
【プレイヤー】
ふぅ、オーディン…スルトから預かったものがあります。
(オーディンがヘルとスルトの証を手に握って軽く笑顔になる。)
オーディン
これでしばらくヴィーグリーズには何もおきない。ニブルヘイムも、ムスペルヘイムも大丈夫だ。
オーディン
そしてウロボロスも動いてないみたいだし。
オーディン
【プレイヤー】、君の仕事は終わったみたいだ。ここでできることは全て…
オーディン
この世界の主神として君の時間と空間が完全にする方法を見つけた。
【プレイヤー】
ありがとうございます、オーディン。
オーディン
【プレイヤー】、君が見つけたんだ。俺はそれを手伝っただけ…
(ニイが青色に光るレーラズの葉っぱをエリに渡す。)
ニイ
何してるの、エリ。早く受け取って。枯れる前に…
ニイ
“あの存在”が君を基準に、時間と空間の正面へ戻れるように助けてくれる。気を付けてね、【プレイヤー】…
オーディン
時間がない、【プレイヤー】。ここを照らす虹の時間は永遠じゃない。
ニイ
“あの存在”に会えたらまた私達に会えるよ。だから今は急いで。
【プレイヤー】
オーディン、ニイ。ありがとうございました。そして、お元気で…
オーディン
こんなに早く会えると思わなかった…その分俺達の時間も、世界の時間もあまり残ってないことになる…
(オーディンの唇にニイが人差し指を当てて晴れやかに笑う。)
ニイ
私達はこれまで過ごしてきた時間のように、これからの時間を過ごせばいいのよ。それがあなたと私が生きている理由だから。
オーディン
エリが戻って来たら私達も戻ろう。俺達が愛する光の都市、ルミナスへ…