ファルミラ
カルロネ、知ってるじゃないか。僕はオスキュラス傭兵団の団長、ファルミラ。
カルロネ
そういう答えを求めているわけではありません。
カルロネ
団長と共にプレイオスのあちこちを歩き回っていることが決して単純なことではないことは知っています。
ファルミラ
ごめん、カルロネ。バカにしたわけじゃないよ。
カルロネ
仕方ないという顔しないでください…僕の方が悪くなるじゃないですか…
ファルミラ
確認は十分だ。既にカルロネは僕の好きな人だから。
ファルミラ
誤解しないで。僕の好きな人の中の一人という意味だから。
カルロネ
わかりました。もう慣れてるので誤解する必要すらありません。
ファルミラ
えーつまらないな。とにかく僕には任務があるんだ。君が魔法庁の研究所の事で僕達の団員になった後から…
ファルミラ
君も助けないといけないけど、過去の事で僕も、僕のボスも守らないといけない。
ファルミラ
悪い貴族家に養子になった後、養子の縁を断った時、死にそうになった日がある。そういう僕を助けてくれた傭兵団長だ。
ファルミラ
皆の記憶から消えた人だから…まったく。僕にしか覚えてないなんてあまりだ…
ファルミラ
ボスは僕にとって恩人のような人だ。養子の縁を断った僕が死にかけていた状況で助けてくれた…団長よりボスの方が親しみがあっていいよね?
ファルミラ
とにかくボスはある瞬間消えてしまった。魔法庁と関わる任務を確認しに行くって行ったきり戻って来なかった。
カルロネ
魔法庁を調べることの他に知っておくことってありますか?魔法庁のキャンプがここに来た理由も説明できるのですが…
ファルミラ
魔法学園ジェレニスに行った時、僕がシエナと友達だったことに慌ててたじゃん。それは気にならないの?
ファルミラ
酷いよ、カルロネ。もう少し気になってくれてるのかなと思ったのに。シエナは僕が養子の縁を断ったことを自分のせいだと思っているみたい…
ファルミラ
実は僕が養子の縁を断ったのは他の人達が見れないのを見て、感じないことを感じたから…
カルロネ
魔女?どういうことですか?魔女を見つけたって?
ファルミラ
まって、カルロネ。君の後ろに魔族がいる…気を付けて!
(驚いたカルロネが短剣を取り出して後ろの存在に投げる。)
(幸いなのかカルロネの短剣はファルミラが話していた魔族の隣を掠っていく。)
???
イ、インタビューは許可を得るべきでしたが、ごめんなさいム!と、特ダネを見つけないといけないという使命だけでここまで来たのに、死にたくないですン!
???
助けてくださいム!しゃべるオウムだと思ってくださいム!あなたの真似できますン!こ、ここに団長以外誰がいますかム!!!
ファルミラ
魔族だからって身を隠すこともできるのね?さあ、オウムさん。自己紹介をしてくれたら助けてあげるよ。
ダニエル
僕は特ダネを求めてローゼンカルテンの外に出て戻る場所がなくてフリーランスになった一介記者ダニエルですン。
ファルミラ
もし魔女に関する記事、書いたことある?
ダニエル
魔女が魔女を殺して、魔女を集めているというホットなニュースですン!
ダニエル
そしてシルバリア帝国議会のアーロン議長が魔女と手を握ったそうですン!