(ラーナが静かに空を見上げて周りを見渡している。見慣れている人が自分をそのまま通り過ぎようとしていると名前を呼んでみる。)
【プレイヤー】
あれ、ラーナさん。ここにいらっしゃったんですね?
【プレイヤー】
おかげさまですぐ見つけることができました。
【プレイヤー】
それが、レビは急ぎの用があって私に会ってすぐジエンディア…、エリアス王国に戻りました。
【プレイヤー】
その間村には何も起きませんでしたか?
【プレイヤー】
(ラーナさんも知らないみたいだな…何かに気付いているなら村が騒いでいたはずだから…)
ラーナ
もしアイエ島のように…あ、約束したのに、ごめんなさい。
(ラーナが見つめている場所に村人には見えない者達が群がっている。)
ラーナ
シルバリア帝国の魔法庁所属の魔法使いと議会所属の騎士団のようです。
(ラーナが何もわからない顔をしている。そして、何かを思い出したのか笑顔になる。)
ラーナ
それより【プレイヤー】さん。レオンに食事に誘われたのですが、一緒に行きませんか?
(いつ現れたのかヘレナが近づいて【プレイヤー】の手首を握る。)
ヘレナ
冒険者と先約がありまして。私と…時間を忘れていたようでやっと現れてくれました。
ヘレナ
【プレイヤー】には時間が余っているのかもしれませんが、私にはあまり時間がありませんから。あまり待たさないでくださいね。
【プレイヤー】
あああ、ヘレナさん。そういうこと言わないでください。ご、ごめんなさい。急がなければいけなかったのに!
【プレイヤー】
(ところでどうして私が急がないといけなかったんだ?あ…ヘレナさん、わざとなんだ…)
ラーナ
【プレイヤー】さん、大人を待たせちゃいけないですよ。ふふ。許してもらえるみたいですのでたくさん謝ってください。
ラーナ
【プレイヤー】さん、では素敵な時間を。また会いましょう。
ヘレナ
お嬢さんもルリアで素敵な時間を過ごしてくださいね。
ラーナ
ありがとうございます。これも何かの縁だと思いますので…これ受け取ってください。
(ラーナが持ってきたバッグから何かを取り出してヘレナに見せる。)
ラーナ
エリアスの伝統装飾品です。職人が作ったものですので美しいですよ。お似合いだと思います。
ヘレナ
お、こんなに貴重なものを。ありがとうございます。グラスタンの工房街の職人が作ったのと比べても負けないぐらい精巧ですね。
ヘレナ
今度お嬢さんを招待してもいいですか?ジエンディアとプレイオスの歴史についてお話したいのですが…
ラーナ
も、もちろんです!私もお話したいと思っていました。最高の考古学者さんに聞けるお話ってとても楽しみです!
ヘレナ
ふふ、そう考えてくれてありがとうございます。では今度レオンを送りますので時間がある時に訪ねてください。
ラーナ
…お気を付けください。【プレイヤー】さん、おばあ様!
ラーナ
ふむ…何かがあるっちゃあるのかな?仕方ない。私に何かができるわけでもないから。