(レビを追いかけて庭園を周っている水玉をかき分けて進むと、ララン街道の姿が近くなる。)
【プレイヤー】
庭園に入った時にあった大きい水玉がまだあるなんて。
(一か所を見詰めていたレビの隣に庭園で来たパンドラが姿を現せる。)
パンドラ
こういう状況でもレビは私の心配をするのだな…
パンドラ
私が誤った選択をして開いてはいけないものを開いてしまった。
パンドラ
言いたいことはわかっている。アガシュラの契約は本物だから…仕方ない。
(寂しい瞳を隠せなかったパンドラが静かにレビの手を引く。レビもパンドラの考えをわかっているため静かに両手を任せる。)
パンドラ
…アガシュラの契約では方法がないと思うけど、魔女の能力なら方法があるかもしれない。
パンドラ
その時まではダフネに利用される身分になるけれど…
(パンドラが言葉を濁しながらレビの両手を押し出す。)
パンドラ
これで終わり…そして【プレイヤー】。テーションの肉体は他の場所に流れていったからここでは見つからないと思う。いつか見つかることを祈るしか…
パンドラ
私はレビがジエンディアに戻ってほしい。いつになっても気持ちよく邸宅でレビを待つことができるから。
(パンドラがそのまま背を向けると、まるで待っていたかのように濃い影が近づく。)
(レビがパンドラに手を伸ばすも、パンドラは闇の中に飲み込まれてしまったあとだった。)
(レビがしばらくパンドラが消えた場所を見つめる。)
レビ
私は大丈夫です。パンドラ様が心配ですが…【プレイヤー】さん、僕エリアスに戻ります。
レビ
パンドラ様との約束ですから…残りは気にしないでください。
レビ
では【プレイヤー】さん、イリス様をよろしくお願いします。ではまたお会いしましょう。
(レビが頭を下げて挨拶をした後、急いでどこかに走って行く。)
【プレイヤー】
結果だけを考えたらイリスの頼み通りになった気がするけど…
【プレイヤー】
パンドラがああなってしまった上に、メテウスの言葉も引っかかる…
【プレイヤー】
神達が生命を裏切ってしまったから…
(見上げた空には相変わらず不吉な雰囲気を抱いた庭園が浮いている。)
【プレイヤー】
この世界はどれだけのものを隠しているんだろう…ふぅ、イリス…私達はこれからまだどれだけのことをやらないといけないのだろう。
【プレイヤー】
とりあえず村に向かおう…庭園が現れただけでみんな混乱しているだろうから…