シナリオクエスト

ダフネの本当の目的

ジュエン
冒険者さん、もう終わりましたか?
【プレイヤー】
ある程度終わりました。
ジュエン
ということは、何かが残っているということですよね?
【プレイヤー】
そうですが、ジュエンは入ってはいけません。まだ危ないのがたくさんいます。
ジュエン
そう言われるとさらに気になりますが、冒険者さんの言う通りこれから数年は遺跡の中に入る気はありません。
ジュエン
経験は今じゃなくてもつめられますから。
【プレイヤー】
ありがとうございます。
【プレイヤー】
あ、ジュエン。お願いがあります。
ジュエン
何ですか、冒険者さん?
【プレイヤー】
理由は聞かないですぐ村に戻ってほしいです。
ジュエン
ふむ…
ジュエン
ジュエン
はい、わかりました。
【プレイヤー】
その代わりに全部終わって私が村に戻ったらジュエンに楽しい話をたくさん聞かせてあげます。
【プレイヤー】
イーストランドの色んな地域で超人達に会えた…
(話を聞いていたジュエンの目がキラキラする。)
ジュエン
うわ…うわうわうわ!本当ですか?
【プレイヤー】
本当です。
【プレイヤー】
イーストランドの記念品みたいな物もプレゼントします。
ジュエン
ぼ、冒険者さん、かっこいいです。最高です。で、ではすぐお家に帰ります。約束します。
【プレイヤー】
約束。
ジュエン
うわああ、ヘプリン!聞いたよね?聞いたよね?
(ヘプリンが何も理解してない顔でジュエンを見詰めて、再び寝転がる。)
【プレイヤー】
ジュエン
ふふ、冒険者さん。では、終わりましたらすぐうちに来てくださいね。ね?
【プレイヤー】
はい、ジュエン。
(ジュエンが晴れやかな笑顔と共に早歩きで村に向かう。)
【プレイヤー】
あそこの空にあるのはなんだ?最初来た時は見えなかったんだけど…ということはあれが…
【プレイヤー】
【プレイヤー】
アトラス庭園…
【プレイヤー】
だめだ。パンドラがいる場所に急いで向かわなきゃ。今回も村が危なくなることじゃないといいんだけど…

パンドラ
(パンドラが空き地で空を見詰めていたが、近づく【プレイヤー】の姿に苦笑いをする。)
【プレイヤー】
パンドラ…?
パンドラ
なんだか利用されている気がして。…
【プレイヤー】
誰にですか?
パンドラ
私と君をとはじめこの世界のみんなをチェス盤の駒のような存在…
パンドラ
私を信じて助けてくれた君に私の話をしようと思う。聞いてくれるか?
【プレイヤー】
はい…
(【プレイヤー】の答えと共にパンドラと【プレイヤー】の周りに闇が集まって来る。)
パンドラ
これは君に何の影響も与えない影…怖がらなくていい。
(パンドラが軽く笑うと二人を包んでいた影がどんどん濃くなって音だけを残す。)
パンドラ
魔女に関する話、レビに関する話…、そして私が夜に近づこうとしている理由…どれから聞く?

(パンドラのジェスチャーで周りに広がっていた闇が消える。そしてその間から以外の人物が困った顔をしている。)
パンドラ
なんだ…
【プレイヤー】
あれ、どうしてここにいるんですか?
???
【プレイヤー】さん?【プレイヤー】さん?ぼ、僕を助けてください!
パンドラ
君は誰だ?
???
僕はジエンディア帝国の監察者、レビ…
パンドラ
…!
(監察者レビの名前を聞いたパンドラの顔が固まる。)
パンドラ
クソ…
【プレイヤー】
パンドラ?
パンドラ
その名前の変わりに他の名前を言え!
???
はい、はい、はい…?レビじゃなくてあ、あ…テーション。
パンドラ
ああ、テーション。君がここにいる理由を話せ。
テーション
帝国の要請があってグラスタンに向かっていたところでした。ところで、いきなりウサギ耳の女性が現れて侍従にならないかと聞いて…
テーション
どういうことか聞いたら僕を動けない状態にさせました。その後どうなったのか覚えていないのですが…
テーション
目を覚ましてみるとここでした。お二人が話していたので助けてほしいと叫びましたが聞こえていないようでして…
パンドラ
パンドラ
ダ。フ。ネ!!!!!!!!!!!!
(怒りがこもったパンドラの声が空き地を揺らす。そうすると周りを包んでいた風景がまるでカラスが割れたように粉々になって一つずつ地面に落ちる。)
(欠片が全て落ちると、その裏からウサギ耳をぴくぴくさせている女性が笑顔で現れる。)
ダフネ
やはりあなたは普通の魔女じゃありませんね。アガシュラパンドラ。
パンドラ
何を考えているんだ?
(ダフネが倒れたテーションを可哀想な顔で見つめる。だが、敵意がこもった武器の先が自分へ向かうと、視線を【プレイヤー】に移す。)
【プレイヤー】
ダフネ、レビはどこにいるんだ?
ダフネ
ダフネ
話してませんでしたっけ?ここであなたには用がないと。フフ。
(ダフネが杖の先で【プレイヤー】の武器を押す。)
ダフネ
パンドラ、あなたの答えが聞きたいです。
パンドラ
先にレビをどうしたのか言え。
ダフネ
ふっ…
ダフネ
あなたが探している人はあの上、空に浮かんでいるアトラス庭園を彷徨っていますよ。あなたがあそこにいると思って。
パンドラ
…!
ダフネ
では私の話をしましょう、パンドラ…私はあなたが必要です。私達、一緒に夜を迎えましょう。
ダフネ
プレゼントとしてこの者を差し上げますので私に来てください。あなたが大切にしているレビのために。彼らの魂のようなものが最初から一つだったかのように…
ダフネ
殺してください。
パンドラ
パンドラ
私はそうはしないよ。レビが求めてないことはしない。
ダフネ
庭園にある箱でも開けるつもりなんですか。
ダフネ
仕方ありませんね。おかげさまでめんどくさいですが仕事を差し上げましょう。【プレイヤー】、あなたにも新しい仕事ですよ。
(ダフネが持っていた杖を持ち上げると、後ろ側から流れていたアイサル川から巨大な水玉が飛び上がる。)
(そのまま倒れているテーションを包んで空の上に浮かぶ。)
【プレイヤー】
な、なんだ?
(ダフネが空の上に浮かんでいくテーションを満足気に見つめながらゆっくり下がる。)
ダフネ
同じ色の魂を持つ者達がまもなく会えるはずです、パンドラ。結果は言わなくてもわかりますよね?
ダフネ
弱い魂の所有者は死んでしまうということを。
ダフネ
ダフネ
さて、みなさん。庭園でお待ちしています。
(その話を最後にダフネが空き地から痕跡もなく消える。)

(ダフネが消えると、空き地に漂っていた不安なオーラも消えて行く。)
【プレイヤー】
ダフネは今回もこういう感じなんですね。
パンドラ
最初からそういうつもりだったんだろう。
パンドラ
パンドラ
【プレイヤー】、急いで庭園に向かおう…最初から行くつもりだったけど、もう迷う必要がなくなった。
【プレイヤー】
ところで聞きたいことがあります。庭園にある箱ってなんですか?
パンドラ
生命と魂について神達が残した記録。
パンドラ
(パンドラが【プレイヤー】の質問に答えながら急いで空き地を抜け出す。)
【プレイヤー】
(ってことはそれが神達の遺産ということになるけど…このままでいいのか?)
【プレイヤー】
ふぅ…
【プレイヤー】
(それより皆を助けるのが先だ…みんな、もう少し待っててくださいね…)