(パンドラのジェスチャーで周りに広がっていた闇が消える。そしてその間から以外の人物が困った顔をしている。)
【プレイヤー】
あれ、どうしてここにいるんですか?
???
【プレイヤー】さん?【プレイヤー】さん?ぼ、僕を助けてください!
(監察者レビの名前を聞いたパンドラの顔が固まる。)
???
はい、はい、はい…?レビじゃなくてあ、あ…テーション。
パンドラ
ああ、テーション。君がここにいる理由を話せ。
テーション
帝国の要請があってグラスタンに向かっていたところでした。ところで、いきなりウサギ耳の女性が現れて侍従にならないかと聞いて…
テーション
どういうことか聞いたら僕を動けない状態にさせました。その後どうなったのか覚えていないのですが…
テーション
目を覚ましてみるとここでした。お二人が話していたので助けてほしいと叫びましたが聞こえていないようでして…
(怒りがこもったパンドラの声が空き地を揺らす。そうすると周りを包んでいた風景がまるでカラスが割れたように粉々になって一つずつ地面に落ちる。)
(欠片が全て落ちると、その裏からウサギ耳をぴくぴくさせている女性が笑顔で現れる。)
ダフネ
やはりあなたは普通の魔女じゃありませんね。アガシュラパンドラ。
(ダフネが倒れたテーションを可哀想な顔で見つめる。だが、敵意がこもった武器の先が自分へ向かうと、視線を【プレイヤー】に移す。)
ダフネ
話してませんでしたっけ?ここであなたには用がないと。フフ。
ダフネ
あなたが探している人はあの上、空に浮かんでいるアトラス庭園を彷徨っていますよ。あなたがあそこにいると思って。
ダフネ
では私の話をしましょう、パンドラ…私はあなたが必要です。私達、一緒に夜を迎えましょう。
ダフネ
プレゼントとしてこの者を差し上げますので私に来てください。あなたが大切にしているレビのために。彼らの魂のようなものが最初から一つだったかのように…
パンドラ
私はそうはしないよ。レビが求めてないことはしない。
ダフネ
仕方ありませんね。おかげさまでめんどくさいですが仕事を差し上げましょう。【プレイヤー】、あなたにも新しい仕事ですよ。
(ダフネが持っていた杖を持ち上げると、後ろ側から流れていたアイサル川から巨大な水玉が飛び上がる。)
(そのまま倒れているテーションを包んで空の上に浮かぶ。)
(ダフネが空の上に浮かんでいくテーションを満足気に見つめながらゆっくり下がる。)
ダフネ
同じ色の魂を持つ者達がまもなく会えるはずです、パンドラ。結果は言わなくてもわかりますよね?
ダフネ
弱い魂の所有者は死んでしまうということを。
(その話を最後にダフネが空き地から痕跡もなく消える。)