(ラファエラが近づく小さな光を両手で受け取った瞬間、彼女を慰める小さな声が響き渡る。)
ラファエラ
セレス様…?いや、セレス様の声じゃない。
【プレイヤー】
ラファエラさん、この声はセレス様の後を継いで神となったイリスです。
イリスの声
ごめんなさい、ラファエラ…長く説明する時間はありませんので、その代わりに偉大な壁に届いた世界の記憶の一部をお送りします。
(イリスの言葉と共にラファエラの両手にとどまっていた力が浮き上がる。そのまま光はラファエラを包むようにまわる。)
ラファエラ
あ…あ…ラフィがいない間いろんなことがありましたね…
(ラファエラがランスを握ったまま子供のように泣いている。そういうラファエラを慰めるように小さな光が彼女の隣で動きを止める。)
【プレイヤー】
イリス…これからラファエラさんはどうなるの?
イリスの声
現在、戦闘戦士のお二人は強い運命で今いらっしゃる土に縛られています…ミカエラさんは聖域に、ラファエラさんはエーギル遺跡の周りに…
イリスの声
それは違います。今すぐここから出られるわけではありませんが、約束します。聖域でミカエラに会えるようにしますので。
ラファエラ
イリス様、ありがとうございます!ラフィ待ちます!
イリスの声
こちらこそありがとうございます。そして…
パンドラ
デル族の子供がこうなるとはあの時は想像もつかなかったのだが…挨拶はまた今度にしよう。
イリスの声
ラファエラ、【プレイヤー】…もうすぐこの光は消えてしまいます。急いで準備したので、ちゃんとしたものが用意できませんでした。
(【プレイヤー】の話が終わる前にラファエラの手にあった小さな光がそのまま蒸発してしまう。)
パンドラ
天使、私と【プレイヤー】の他に誰か見かけたことない?
ラファエラ
見たことはないけど、とても強い力を感じて身を隠した時はある。あんた達が持っているオーラとは違う…
ラファエラ
魔族でもなくて、神の加護を受けたわけでもない力だった。その力はすぐ消えたから行ってみたけど、こういうのが落ちていた。
(パンドラがラファエラから受け取った物を確認して驚く。)
【プレイヤー】
ポウ邸宅で見たことある気がしますね。これ…
パンドラ
君と戦う前までここに悪いオーラを入れていた。だが、今は違う。あるとしても空き箱…
パンドラ
なのにこれをどうしてレビが…一体どこに行ったんだ…レビ…
【プレイヤー】
私が手伝います。そうするためにここに来てますから。
(パンドラが何かを話そうとした瞬間、静かだったエーギル遺跡が揺れ始める。)
ラファエラ
ラフィが確認してみるよ。イリス様が遺跡地の近くなら大丈夫って言ってたし。
(ラファエラが強く羽ばたきながら遺跡の外へ飛んで行く。だが、何かにぶつかったのか、中に弾けてしまう。)
(ラファエラがもう一度外に向かおうとした瞬間、急に床に落ちてしまう。)
ラファエラ
アトラス庭園が見えた。そこで捩れた者の力ともう一つの力が混ざっている…ラフィが近づくのと止めている…
【プレイヤー】
ラファエラさんはここにいてください。パンドラ、私に話がありますよね?
【プレイヤー】
ミカエラさんに聞いています。とりあえず外で何が起きているのか確認してみますから、ラファエラさん休んでいてください。
ラファエラ
回復できると思う…ラフィ、ここで休んでいるね。ごめんね。力になれなくて…
パンドラ
【プレイヤー】、私に付いて来て。そこでやることがあるんだ。あ…
パンドラ
その前に君がやることがある。遺跡地の前にいる子に村に戻るように言ってくれ。
【プレイヤー】
わかりました。ところでどこに行くんですか?
(パンドラが話を終えて急いで遺跡の出口に向かう。)
【プレイヤー】
ラファエラさんが話していた庭園…やはり自分の目で確認するしかないよね…?