アウルム
久しぶりに首都に戻って商業地区に行くことがあったのですが、泥棒が現れて捕まえるという一念で追いかけたら…
【プレイヤー】
どんな無理をしたら謹慎になるんですか?
アウルム
相手が普通じゃなかったんです。大きなマッドゴーレムに乗って飛んでいる獣人少年でした。
アウルム
その少年を掴まえようとしたら大荒れになってしまったのです。アージェントに怪我をしたらどうするつもりだったか怒られたのですが…
アウルム
それでも魔法庁と議会の人達の前では僕をかばってくれていい感じに終わりました。代わりに自分に任せろという小言を半日言われてはいますが。
(アウルムが頭をあげると遠くから飛んで来るミカエラの姿が見える。冒険者に気付いたミカエラが笑顔で近づく。)
ミカエラ
【プレイヤー】が来てミカ嬉しいけど…どうしたの?あれ、【プレイヤー】…なに?この羽は…これは戦闘戦士の…
(ミカエラが【プレイヤー】の服に付いていた羽を取る。ミカエラのと似ているが、より荒れている感じの羽だ。)
ミカエラ
【プレイヤー】、もしかしてラフィに会ったの?
【プレイヤー】
(ミカエラにエーギル遺跡で戦闘戦士に会った話をする。)
(なかなか顔色が変わらなかったミカエラの目に涙が溜まる。)
ミカエラ
ミカは大丈夫。ラフィがまた現れたと言われてつい…あまりにも嬉しくて…
ミカエラ
大陸が破壊された日、ラフィも消滅したと思ってたから…
(ミカエラが涙を拭って他の戦闘戦士の羽を持ち上げる。)
ミカエラ
神達が魔界に逃げようとした捩れた者の後を追ってアトラス庭園に向かって、ラフィは近くで待機していた…
ミカエラ
アトラス庭園…ミカ行ったことないけど、神の真理が宿っていると聞いた。
ミカエラ
捩れた者がどうして庭園に行ったのかはわからないけど、わかる…真理に手を出すつもりだったんだろうな…
ミカエラ
そこに向かった神達は全て消滅した。イリスさんが魔王と呼んでいたビーストに…
ミカエラ
ラフィもそうだと思っていたのに…あ、こうしてる場合じゃない。ミカが助けてあげるね。
(ミカエラが【プレイヤー】に近づいて頬っぺたに軽くキスをする。)
【プレイヤー】
ミ、ミカエラさん。びっくりしました。
ミカエラ
また驚いたの?そろそろミカに慣れてもいいんじゃない?
【プレイヤー】
ご、ごめんなさい。でも、きゅ、急だから…
アウルム
【プレイヤー】さんも聖域で謹慎していると平然となりますよ。
【プレイヤー】
あれ、ミカエラさん?これはミカエラさんの羽じゃないですか。
ミカエラ
前はミカと戦った時にあげてたものだけど、今日は普通にあげるよ。ミカの羽をラフィに見せて。そして本当の名前を呼んであげて。
ミカエラ
そしたらラフィが【プレイヤー】を助けてくれると思う。
ミカエラ
一緒に行きたいけど、それはできない。ごめんね…
【プレイヤー】
いいえ。急いでラファエラさんにミカエラさんの話を伝えます。
【プレイヤー】
ではまた来ますね。アウルム、ミカエラさん。
アウルム
気を付けてくださいね、【プレイヤー】さん。
(ミカエラさんが手を振りながら聖域エイドスを離れる冒険者を見送る。)
ミカエラ
ミカもラフィが戻ってきてくれたのは嬉しい…でも…庭園はどうなったの…