(パンドラが痕跡もなく消える。ちょうど座って本を読んでいたジュエンが冒険者を見てわけがわからないという顔をする。)
【プレイヤー】
急いでしまって気がして。ちゃんと準備してから入りたいと思います。
ジュエン
少し騒がしいみたいでしたが…何かありましたか？
【プレイヤー】
機械装置が動いているようでした。危ないですから中には絶対入らないでくださいね。
【プレイヤー】
あいつらは気にしないでください。勝手に避けていましたよ。
ジュエン
…意外だな、ヘプリン。冒険者さん、では準備頑張ってくださいね。
(冒険者が離れた後、ヘプリンが何かを見つけたのか食べるのを止めて遺跡地方面を見つめる。)
ジュエン
ヘプリン、どうしたの？あっちに何かあるの？何もないのに…
???
プリリン、君僕が見えるよね？僕の話を聞いて。この子のために君がここでやるべきことを君も知っているはずだ。
(ジュエンは少年に気付いてないのか、ヘプリンの隣に座って再び本を読み始める。)
(顔と足に包帯を巻いた少年がジュエンとヘプリンに背を向けて川沿いに歩いて行く。)
???
僕と戦闘戦士が知らない存在が世界にいるなんて…やはり結構な時間が流れてしまったみたいだな。
???
魔界に逃げれば問題ないと思ったのに…庭園にそのまま閉じ込められてしまうなんて。
???
とにかく今まで何が起きたのか知るべきだな…
(少年が深呼吸をして、聖杯だと思われる杯を掲げる。そうすると今まで何もなかった杯に綺麗な水が溜まる。)
???
捩れた運命の星よ、抱いている記憶を僕に見せてくれ。
(少年が目を閉じたまま水を飲む。そして目を開けて残りの水を床に流す。)
???
死んだり逃げたり、残っていてもしっかしてない…ハハハハ、面白いな？
???
ふぅ、また庭園に行ってヘカテの意志で作られた存在が何をしているのか見ないとな。