イルファン
君の力で蛇の影の角と鱗を混ぜて粉にしてくれ。君のギガントポールから流れて来る熱気で十分だろう。
イルファン
そして熱い砂漠の砂のような魂が目を覚ますことを祈りながら粉を両手に集めるんだ。
(イルファンの話通り蛇の影の角と鱗を粉にして手に乗せる。)
(掌の粉が火花に変わってそのまま【プレイヤー】の腕を乗って頭に向かう。)
イルファン
恐れるな。魂の影響を受けて君が抱いている太陽の火花が浄化の火花に発火されただけだから。
イルファン
目を覚ましたんだな。その時間にいた君の記憶が…
【プレイヤー】
イルファンさん、私がどうしてお父さんを…お父さんを…お父さんを
イルファン
新たに整理された時間ではアスランがチャンスを得た。
全ての状況に疑問が生じたんだろう。ジュード王国の人物達がおかしかったことについて…
イルファン
ジュード王国の国王は友達であるアスランを許して、
監獄で自粛する方向で善処した。
イルファン
敵に協力はしたが、アスランが犯したことではなかったから…
イルファン
その時間で君はジュード王国のことを片付けて、何もなかったかのようにルーメンに向かったのだろう。
【プレイヤー】
はい、そうでう。それは私がやったこと…ですが…
イルファン
それも君で、新たに浮かんだ記憶も君なんだ。
【プレイヤー】
脱出させてくれたお父さんを憎んで、敵対視して、憤怒して、戦いました。
【プレイヤー】
そうしてはいけなかったのに、私がお父さんを…
イルファン
その時間のアスランは無力だった。死にたかったのだろう。愛する子供の手で。そうしてでも一族を亡くした悲しみを消したかったのだ。
イルファン
そうやってその時間では君がアスランを殺して旅を続けた。
イルファン
だが、その時間は修正された。
君は嫌うかもしれないが、その時間の一部に手を付けたのがヘカテー様だ。
イルファン
ヘカテー様の考えは俺にはわからない。
ただ、確かなのは古代神より上にいる存在がその時間を欲しがっていた。
イルファン
君の崩壊と没落を、そして世界の滅亡を…
イルファン
君も知っているはずだ。いくつかの時間の中で君は違う姿だったことを。
【プレイヤー】
(否定できない…漂流都市もそうだし…)
イルファン
その中の一つ、今ここにいる君だ。それはアグニ一族の子孫。
イルファン
この時代のアスランは君を覚えていない。
イルファン
時間を修正する時、アスランには子供がいないことになった…
イルファン
ヘカテー様はそうだとして、イリス様が君を助けるために使った能力が混ざってそうなってしまった。
イルファン
神は自分の人がアガシュラに変わることは求めていない。それも太陽神の後裔である君が変わると…最悪を迎える場合もあるから。
イルファン
これから色んなことを経験する君も、地下の監獄に閉じ込められたまま一族の再建を夢見るアスランにも今がベストだ。
イルファン
もし君がアスランに真実を話すとどうなると思うんだ…
イルファン
君を助けたイリス様の時間にも悪影響を与えてしまうんだ…
イルファン
とにかく君はこの記憶を頭の中に入れたまま生きてくれ。好きでも嫌でもそれが君だから…
【プレイヤー】
どうして私を助けてくれるんですか?
イルファン
次はこういう話の代わり君だけの新しい話になることを祈ろう。
【プレイヤー】
ではもう帰ります…ありがとうございました…
イルファン
君の涙が今は胸の中の火花を濡らしてしまうかもしれないが、それを養分としてすぐ燃え上がることになるだろう…