(深い闇はすぐに消えて、【プレイヤー】に再び温かい光が広がる。だが、目の前の風景は先ほどまでいたプネウマではない。)
(イリスが慌てたように驚いた顔で【プレイヤー】の顔を見つめる。)
イリス
大丈夫です、時間がある時に話そうと思っていました。
イリス
ところで、ここはどうやって来ました?今は誰も入れないはずですが…
【プレイヤー】
あ、そうだ。こうしてる場合じゃないんだ。
イリス、私をあそこに行かせて。プネウマが危ないんだ。
【プレイヤー】
ごめん…だからどういうことかと言うと。
【プレイヤー】
(イリスにアルケーのメッセージをもらってプネウマを訪ねた話を聞かせる。)
イリス
…許可できません。
プネウマはガイア様に会いに行く場所ですが、あの場所は人間が行ってはいけない場所です。私達の味方は誰もいません。
イリス
私が行ったことはありませんが、わかります。
光が消えて寂しくて冷たくて心寒い感じがします。
イリス
神達がとどまっていた場所ですので、人間である【プレイヤー】の体では長くは居られません。
それにあそこに私の力は届きません。
イリス
プネウマは私がどうにかしてみます。
ガイア様の手が届いている場所ですので、私になんとかできると思います。
(イリスが手を握る【プレイヤー】の行動に驚いて言葉を詰まらせる。)
【プレイヤー】
私の目の前でその神がアルケーを消そうとしたんだ。
私が行かないといけない。イリス…私を助けてほしい。
【プレイヤー】
ガイア様が大事にしているアルケーの魂が…
(これ以上は止められないと気付いたイリスがため息を吐く。そして静かに【プレイヤー】の手を放して一歩下がる。)
イリス
まったく…本当にあなたはわがままです。
ムーウェンやジョエが私を止めた時、こういう気持ちだったんでしょうね。ふぅ…
イリス
言ってみただけですよ。アルケーのことですから許可します。
イリス
次はありませんよ。無理やりどこかに閉じ込めますから。
(イリスがエリシアという場所の名前を口に出した瞬間、周りが濃い影で埋まり始める。)
(そしてその間からプネウマから影を呼び集めて来た存在の声が聞こえる。)
???
「聖界神である君がエリシアの名前を告げてしまった。それならば君の必滅者を連れて行こう。」
(濃い影が徐々に【プレイヤー】の周りに集まって来る。そしていつか聞いたような謎の不吉な呪文が【プレイヤー】の耳元から聞こえ始める。)
「黒い月が君を捕まえる。黒い月が君を連れて行く。」
「黒い月が君を捕まえる。黒い月が君を連れて行く。」
「黒い月が君を捕まえる。黒い月が君を連れて行く。黒い月が君を捕まえる。黒い月が君を連れて行く。」