(皆が衝撃で言葉を詰まらせたその時、学校のロビーにあった掛け時計から定刻を知らせる音が鳴る。)
デイナ
それよりお姉さん。ここまで席を外していいの?
カイナ
私用で本日は休みますと、私に似てる人形を置いて来たの。
デイナ
姉さんの冗談は笑えないって…。みんな信じてないし。
デイナ
今?急ぎで片づけなければならない仕事がいっぱい…
カイナ
議会と魔法庁の幹部達は既にゼフィロスがどういう気持ちでどういう行動をしているのか把握していると思います。
カイナ
危険な瞬間が来たら私が先にお知らせします。ルリアにお泊りできる場所も用意しています。
カイナ
ふ、とにかくありがとうございます、ゼフィロス。おかげで決めました。
シエナ
はい、お姉ちゃん!お腹が空きました。3人で食事なんていつぶりですか?
カイナ
急に謝っちゃいけないよ。わかった、デイナ?
シエナ
学園長、理事長。私も一緒にごはんを食べに行きたいので外出の許可をいただいてもいいですか?
(三姉妹が離れると騒がしかった学園長室が物静かになる。)
ゼフィロス
ノトスと話してみようと思う…簡単に理解してもらえるとは期待してないけど、それでも…
【プレイヤー】
(二人は元通りになったみたいだし…これから私は何をすればいいんだ…?)
【プレイヤー】
(なんだか変な気分。まるで何か起きそうな…)
(そんな時、周りの空気が変わって目の前に小さくて白い雲のようなものが浮き上がってにっこりと笑う。)
【プレイヤー】
(アルケー?ってことはこれはアエルラ?)
アルケーの声
(【プレイヤー】さん、アルケーです。アエルラは無事冒険者さんに届きましたか?)
アルケーの声
(プネウマに来ていただきたいです。扉が見つかりました。????への道です。)
【プレイヤー】
(アルケー、場所の名前がよく聞こえません。)
アルケーの声
(あ…まだダメなんですね。どうやら名前が聞こえることを許していないみたいです。)
アルケーの声
(…そこにいる方と挨拶をすると、アエルラが【プレイヤー】さんをプネウマへ案内してくれます。)
(ゼフィロスとクロリスが虚空に向かって呟いている【プレイヤー】の姿を見て何かに気づいたように頷く。)
ゼフィロス
【プレイヤー】…、精霊と話しているみたいだな。
(アエルラにクロリスの言葉ににっこり笑いながら頭の上の音符の形象を揺らす。)
【プレイヤー】
あ、見てたんですね。あれ?お二人はこのアエルラが見えますか?
ゼフィロス
それより何をそんなに長く話しているんだ?
【プレイヤー】
私に来てほしいと頼まれた場所がありまして。
ゼフィロス
(精霊の要請ってことは大変なことが起こりそうだな…)
クロリス
やはり【プレイヤー】さんは人気者ですね。疲れてると思いますが大丈夫ですか?リーヴスラシルから来たばかりなのに。
【プレイヤー】
私は大丈夫です、クロリスさん。さあ、ここで挨拶しましょう。