シナリオクエスト

さようならそしてさようなら

クロリス
そんな…
ゼフィロス
ゼフィロス
そんなことがあったなんて…
(皆が衝撃で言葉を詰まらせたその時、学校のロビーにあった掛け時計から定刻を知らせる音が鳴る。)
クロリス
あ、もうこんな時間に…
カイナ
あら、そうですね。
デイナ
それよりお姉さん。ここまで席を外していいの?
カイナ
私用で本日は休みますと、私に似てる人形を置いて来たの。
【プレイヤー】
陛下…?
クロリス
ゼフィロス
ゴホッゴホッ…
(カイナが晴れやかに笑う。)
カイナ
冗談ですよ。しっかり話してきましたから。
デイナ
姉さんの冗談は笑えないって…。みんな信じてないし。
カイナ
デイナ。
デイナ
なに?
カイナ
せっかくだから一緒にご飯にしよう。
デイナ
今?急ぎで片づけなければならない仕事がいっぱい…
カイナ
シエナからのお願いよ。
デイナ
デイナ
わかった。シエナの頼みなら…
カイナ
ありがとう、デイナ。あ、【プレイヤー】…
カイナ
【プレイヤー】
陛下?もし私にお話しでも…
カイナ
あ、いいえ。またご連絡します。
【プレイヤー】
はい、お待ちしています。
カイナ
ゼフィロスにもまた連絡しますね。
ゼフィロス
はい、陛下。
カイナ
議会と魔法庁の幹部達は既にゼフィロスがどういう気持ちでどういう行動をしているのか把握していると思います。
カイナ
危険な瞬間が来たら私が先にお知らせします。ルリアにお泊りできる場所も用意しています。
ゼフィロス
恐れ多いです、陛下。
カイナ
ふ、とにかくありがとうございます、ゼフィロス。おかげで決めました。
デイナ
…?
カイナ
では失礼します。行こう、デイナ。
カイナ
シエナ、外にいるよね?
シエナ
はい、お姉ちゃん!お腹が空きました。3人で食事なんていつぶりですか?
カイナ
そうね、いつぶりかしら。
デイナ
デイナ
ごめんね…
カイナ
急に謝っちゃいけないよ。わかった、デイナ?
デイナ
わかった…
カイナ
さあ、行こう。
シエナ
学園長、理事長。私も一緒にごはんを食べに行きたいので外出の許可をいただいてもいいですか?
クロリス
もちろんよ。
ゼフィロス
いってらっしゃい。
(三姉妹が離れると騒がしかった学園長室が物静かになる。)
クロリス
慌ただしい一日でしたね…
ゼフィロス
そうね…
クロリス
これからどうするつもり?
ゼフィロス
ノトスと話してみようと思う…簡単に理解してもらえるとは期待してないけど、それでも…
クロリス
ノトスなら理解してくれると思うよ。
ゼフィロス
ありがとう…
【プレイヤー】
(二人は元通りになったみたいだし…これから私は何をすればいいんだ…?)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(なんだか変な気分。まるで何か起きそうな…)
(そんな時、周りの空気が変わって目の前に小さくて白い雲のようなものが浮き上がってにっこりと笑う。)
(そしてそこから聞き慣れた誰かの声が聞こえる。)
【プレイヤー】
(アルケー?ってことはこれはアエルラ?)
アルケーの声
(【プレイヤー】さん、アルケーです。アエルラは無事冒険者さんに届きましたか?)
【プレイヤー】
(どうしました?)
アルケーの声
(プネウマに来ていただきたいです。扉が見つかりました。????への道です。)
【プレイヤー】
(アルケー、場所の名前がよく聞こえません。)
アルケーの声
(あ…まだダメなんですね。どうやら名前が聞こえることを許していないみたいです。)
アルケーの声
(…そこにいる方と挨拶をすると、アエルラが【プレイヤー】さんをプネウマへ案内してくれます。)
【プレイヤー】
(そうですか?)
(ゼフィロスとクロリスが虚空に向かって呟いている【プレイヤー】の姿を見て何かに気づいたように頷く。)
ゼフィロス
【プレイヤー】…、精霊と話しているみたいだな。
クロリス
雲ね。かわいい。
(アエルラにクロリスの言葉ににっこり笑いながら頭の上の音符の形象を揺らす。)
【プレイヤー】
あ、見てたんですね。あれ?お二人はこのアエルラが見えますか?
ゼフィロス
アエルラ…って言うのか。
クロリス
はい、見えます。
ゼフィロス
それより何をそんなに長く話しているんだ?
【プレイヤー】
私に来てほしいと頼まれた場所がありまして。
ゼフィロス
(精霊の要請ってことは大変なことが起こりそうだな…)
クロリス
やはり【プレイヤー】さんは人気者ですね。疲れてると思いますが大丈夫ですか?リーヴスラシルから来たばかりなのに。
【プレイヤー】
私は大丈夫です、クロリスさん。さあ、ここで挨拶しましょう。
クロリス
ではお気をつけくださいね。
ゼフィロス
気を付けて、【プレイヤー】。
【プレイヤー】
お元気で。また来ますね。