シナリオクエスト

Memento mori(4)

リーフ
ありがとうございます、【プレイヤー】。おかげで解決できました。
【プレイヤー】
え?リーヴスラシルに帰って来て何もしてないですけど。
リーフ
私達がリーヴスラシルに戻った時点で、オルカリウムで採ったオーラは水晶月の森に流れていきました。
リーフ
ほら、見てください。
(リーフが年輪が写っていた紙を見せる。刻まれていた年輪が痕跡もなく消えている。)
【プレイヤー】
あれ、本当ですね。制限区域の植物は元に戻ったのでしょうか?
リーフ
わざわざ確認する必要はなさそうです。
リーフ
ふあ…久しぶりにリーヴスラシルを離れた気がします。
【プレイヤー】
でも、誰の仕業でしょうね?
リーフ
私でさえ気づかない内に水晶月の森に手を付けたのですから、
やはり普通の人間ではないと思います。
リーフ
リーフ
うーん、わかりません。一旦休みましょう。
【プレイヤー】も宿で食事をとって休んでくださいね。ね?
【プレイヤー】
所長の配慮のおかげでしっかり休めているのであまり心配しないでください。
リーフ
ふふ、では引退後はここで暮らすということで…
【プレイヤー】
私はまだまだ元気ですよ!
リーフ
はいはい、若くて羨ましいです。では私は休みますね。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
ふぅ。私も休むか…
【プレイヤー】
【プレイヤー】
あれ…あなたがどうしてここに…
【プレイヤー】
休めないじゃない。
ジェリル
久しぶりだね。もう少し嬉しい顔をできない?僕たちの仲じゃないか。
【プレイヤー】
どんな仲…
(ジェリルが笑顔のまま【プレイヤー】に近づく。そしてほとんど聞こえないほどの小声で目的を明かす。)
ジェリル
話があるから「消えた星の歌」の中に来てくれ。一人で、静かに。じゃないと君をどうするかわからないよ?
(少年のように純粋だった笑顔が一気に残酷な表情に変わった瞬間、隣にいたジェリルが影のように散らばって消える。)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
一体何を話したいんだ…

(消えた星の歌に入ると、ジェリルの他に見慣れた顔が不満そうに見つめてくる。)
ジェリル
詳しい話はカズノから聞いてね。
カズノ
なんで俺が…
ジェリル
そりゃ君がイリスを…
カズノ
うるさい…
カズノ
ではよく聞け。
【プレイヤー】
もしかして植物を汚染したのは…
カズノ
そんなことはしたこともないし、したくもない。その時間すらない…この話が君が求めている答えになるかもしれないな。
カズノ
黒い月が光を求めている。
【プレイヤー】
黒い月…
カズノ
君なら薄っすら感じてるだろう。姿こそ見せてはいないが、今まで君とイリスの道を邪魔している古代神。
【プレイヤー】
まって…
カズノ
永遠の空間で目を覚ましてイリスを見つめている…
カズノ
■■■。
【プレイヤー】
今なんて言いました?
カズノ
あの存在は我々のような罪人に自分の名を呼ばれることを望んでいないようだな。
カズノ
(カズノとジェリルが静かに空を見上げると、先ほどまでは見えていなかった闇が集まり始める。)
カズノ
黒い月の力が我々の口を止めようとしている。詳しいことは君が行く先で話そう。
カズノ
今ここでは難しいから。
ジェリル
カズノ、ありがとう。
ジェリル
あ、【プレイヤー】。僕達の代わりにやってもらいたいことがあるんだけどいいかな?
【プレイヤー】
何でしょう…
カズノ
この闇が深くなれば深くなるほど消えた星の歌は存在できなくなるんだ。そうなるとリーヴスラシルもすべて…
【プレイヤー】
ジェリル
魔女と関係した者がいた場所にあるモノを探して破壊してくれ。そうすればこの闇を追い払うことができる。
ジェリル
ここと聖堂だったかな。それより面白いね。魔族と魔女の組み合わせだなんて…
カズノ
カズノ
【プレイヤー】、君の力を借りたくはないが、仕方ない。どうか生き残ってくれ。
カズノ
イリスのために…
ジェリル
ふっ。カズノはああいうところが魅力だよね。【プレイヤー】、ではまた会える日までさようなら。
【プレイヤー】
ま、まって。まだ話は終わってない!
(カズノとジェリルがその場から姿を消す。)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
魔女のことだけでも精一杯なのに、どうしてイリスを邪魔する神までいるの…
(怨嗟の声のような闇が徐々に濃くなっていく。)
【プレイヤー】
はあ、こうしてる時間もないか。急いで探しに行こう。

(消えた星の歌の行き止まり、紫色の小さな結晶が一つ輝いている。)
【プレイヤー】
これは…
【プレイヤー】
【プレイヤー】
強い魔力が宿っているみたい。マーリンのモノかな?
「神の加護とはいえ、今のお前の力は誰かの死を代償に得た力だろう…」
【プレイヤー】
…うん?
【プレイヤー】
どうして今マーリンの言葉を思い出したんだろう?ふぅ…気にしないでこれを破壊…
(結晶に近づいた瞬間、邪魔をするように周囲に黒い影が近づく。だが、【プレイヤー】の武器が先に結晶を破壊する。)
【プレイヤー】
(結晶が破壊されると、消えた星の歌の周りの濃い影が煙のように消えて行く。)
【プレイヤー】
影の主が誰なのかはわからないが、思い通りにはいかないよ…
「それより死を前に他の偽善者と同じように命ごいをしろ。そっちの方がマシだ。」
【プレイヤー】
マーリンに言われたことを思い出してしまう…
【プレイヤー】
…どうして…
【プレイヤー】
【プレイヤー】
気にしてる暇はない。急いで聖堂に向かおう。
【プレイヤー】
急いで…聖堂に行かなきゃ。