フェタ
ふああ…眠い、お腹空いた…ここには食べ物が全然ないじゃないか…
フェタ
まだって、冒険者さんはここに来たことあるんですか?
フェタ
それより、どこから来たんですか?ここに来る道は全て遮断されているんですけど。
フェタ
まあ、冒険者さんだから来れたんでしょうけど。
フェタ
帝国法により、現在ここは魔法庁に関係する人しか通ることはできません。
フェタ
魔法庁の他の方が来るまで待機してください。
【プレイヤー】
待ってください、フェタ。何を言ってるんですか?私は前に来てたじゃないですか。
フェタ
あれ…なんだ?僕はたしか、ノーネームに捕まって…
【プレイヤー】
待ってください。ノーネームが生きてるんですか?
フェタ
ノーネームがなんで生き返ったのか聞いて、魔女を殺すって言って、そして…
フェタ
どうして僕の記憶がごちゃごちゃなんだろう?
【プレイヤー】
(フェタの記憶が歪曲されている。ナーシャと私が離れていたことが本当なのかどうかわからないけど…)
リーフ
【プレイヤー】、オルカリウムに魔女が現れたことがありますか?
フェタ
そちらのエルフはどのような用件ですか?ここは出入り禁止…
フェタ
許可がないと難しいです。今は冒険者さんも通すことができません。いくら陛下の命令があっても…うっ、う…お腹空いた。
(空腹のあまりお腹を抱えるフェタを見てリーフが笑う。)
リーフ
リーヴスラシルで作った特製クッキーがあるのですが、どうですか?味見でもしませんか?
フェタ
…リーヴスラシルの特製クッキーということは星色クッキー?
【プレイヤー】
エルフはいつもこういう封筒を持ってるのですか?
リーフ
ふふ、いつもではありませんが稀に持っていたりしますよ。
さあ、魔法使いさん。少しだけ捜索させてもらえたら、アルフヘイムのクッキーをたくさん差し上げます。
(フェタが真面目に悩む。だが、それも少し、目の前に揺れているクッキーを受け取って口に運ぶ。)
(リーフが包装した星色クッキーのボックスをたくさん渡すとフェタは喜ぶ。)
【プレイヤー】
(あんなに簡単に食べ物に負けてるようでは本庁にも行けないよね。ふぅ、いつかミカエラ様に星色クッキーを差し入れしようかな?)
リーフ
【プレイヤー】、オルカリウムで特異な場所があればそちらへお願いします。
リーフ
冒険者さんに会って目が覚めたようですね。
私達がそうだったみたいに…大きな問題はなさそうです。魔法庁の魔法使いならきっと大丈夫ですよ。ふふ。
【プレイヤー】
(リーフ所長の言う通り大丈夫なのかな?でもなにかがおかしい。リーヴスラシルで起きたことがどうしてここまで影響しているんだろう…)
(考えを巡らせていた【プレイヤー】の背中から見知らぬ影が近づく。慣れ親しんだ間柄かのような優しい手付き…)
(黒い影は【プレイヤー】の視界を侵食するように徐々に大きくなっていく。)
(リーフの声に冒険者が振り返った瞬間、周りを埋めていた黒い影が泡のように消える。)
リーフ
少し疲れてるようですね。ごめんなさい、私のせいで…
【プレイヤー】
ふぅ…所長、早く解決してここから離れましょう。
リーフ
分かりました。疲れたらいつでも言ってください。