(ベンチに座っていたリーフが空を眺めている。そして、【プレイヤー】の姿を見つける。)
(リーフが椅子から立ち上がって【プレイヤー】の手を握る。)
リーフ
謙遜する必要はありませんよ。老後は私達の村で過ごしてくれたらありがたい…
リーフ
はい…なんだか寂しくて変な冗談を言い続けちゃいます。ごめんなさい…
リーフ
聖堂で魔女2人に会って無事だったことは分かっていましたが、
それでも念のために司祭団を行かせて捜索していました。
【プレイヤー】
ありがとうございます。あ、ところで…言いたいことがあると聞いて…
あと、魔女2人に会ったことはどうして分かったんですか?
リーフ
私はこの村の村長です。
水晶月の森を基にした記憶は微弱ですが感じることができます。
リーフ
遠い旅に出かけた勇者が村に戻ってきた瞬間から、
ここは私の暮らしそのものですから…
【プレイヤー】
(よくわからないけど、なんだかすごいことを聞いた気がする。)
【プレイヤー】
星の歌で助けてくださってありがとうございました。ところで、マーリンはどう…
リーフ
星の歌、地面に沁み込んだ星たちは水晶月の森で生きていた全ての命の記憶です。世を去った先祖達もその場所にいます。
リーフ
それでマーリン、いやサリオンをお母さんの傍にいさせました。小さな星、大きな星…
リーフ
マリアがそこにいることを教えてあげたかったのですが…遅くなってしまいました。
【プレイヤー】
大丈夫ですよ。所長はできる限りのことをしましたから…
リーフ
そして、知っておくべきだと思いますのでもう一つ話します。
なんて言えばいいのか…あまりにもおかしくて。
リーフ
私は覚えていますが、リーヴスラシルの住民と他の人達は…
サリオンに関する記憶が全て消えています。サリオンが殺した人達に関するものまで。
リーフ
そしてハーフエルフが不吉だと嫌がっていたことや、
人間を敵視していた司祭団の記憶まで…最初からまるでなかったように…
リーフ
ダフネという魔女の仕業のようですが…なんて言えばいいのでしょう…
リーフ
一部の人にしか残っていない記憶なんて、少し悲しいですね。
【プレイヤー】
ダフネはリーヴスラシルの記憶を変えて…一体何を考えてるんですかね。
リーフ
ふぅ…私は私なりになんとかします。
10年前の悪夢のような記憶もみんな上手く乗り越えましたから。
リーフ
もうこれが正しいのか間違っているのかなんて気にしません。
どうせ人は自分が好きなように記憶しますから。
リーフ
あ、私の話しかしてませんでしたね。ところで、私の話で落ち込んだりしていませんよね?
【プレイヤー】
少し複雑です。リーフ所長と似てるようで少し違う…
リーフ
今までたくさんのことを経験してきたようですね。
(リーフが【プレイヤー】の瞳を見て何かを感じたかのように頷く。)
リーフ
あなたにも休みが必要そうですね…しばらく何も考えないでゆっくり休んでください。ここにいる間は何も気にしないでくださいね。
【プレイヤー】
(人は自分の好きなように記憶するという所長の話…モルガナもマーリンもそうだよね。私もそうだし…)
【プレイヤー】
(まさか、これが答えなのかな?まだわからない…)
【プレイヤー】
(今まで姿を現せなかったダフネが出てきたということは、きっと何かが起きているのだろう…)
【プレイヤー】
(少し休んだらイリスのところへ行ってみよう。大丈夫と言っていたからきっと大丈夫だろうけど…)