シナリオクエスト

エルフ村の探索

クロリス
あれ…あの人は…
(クロリスが足を止めて、一人の人間の男性を見つめる。)
(高級コートを適当にかけて、キラキラした装飾品をつけた男性がクロリスに気付いて笑顔になる。)
???
おっと、クロリス学園長がここにどうして?
クロリス
そういうラシュールさんこそどうしてここに?
ラシュール
ハハハ。オレは金になるならどこにでも行くからね。
ラシュール
リーヴスラシルの村長がここのモノを帝国へ流通したいっていうから、オレが確認しに来たんだ。
クロリス
そうだったんですね。
【プレイヤー】
クロリスさん、知り合いですか?
ラシュール
オレのことを知らないだと?オレは帝国最高の商団「リッチベリー」の総帥、ラシュールだ。覚えてくれ。
ラシュール
オレと知り合いと言えば少なくとも損することはないからね。オレはそういう人だから。
【プレイヤー】
(物凄い自信だな。)
クロリス
私が紹介しようと思いましたが。
ラシュール
自己紹介は本人がやるのが一番かっこいいんだよ、学園長。
クロリス
【プレイヤー】さん、ラシュールさんは四半期毎に生徒達のために多額のElyを寄付してくれています。
【プレイヤー】
すごいですね。
ラシュール
ハハハ、その程度ならいくらでも。リッチベリーの総帥なら当然やらなくちゃいけないことさ。それよりキミは誰だ?
【プレイヤー】
あ、私は…
【プレイヤー】
(ラシュールに簡単に自己紹介をする。)
ラシュール
【プレイヤー】?聞いたことある気がするな。オレが聞いたことあるってことはキミも普通の人間ではないな。ハハハ、会えて嬉しいよ。
ラシュール
リーフ村長と会うまで少し時間が余っているが、学園長とキミ、ちょっと話さないか?
ラシュール
もちろんキミ達の時間を勝手には使わないよ。十分お礼はするから。
クロリス
ごめんなさい、ラシュール。私達は用がありまして。
ラシュール
ふふ、仕方ないな。
クロリス
ところで、ここで理事長を見かけませんでしたか?
ラシュール
理事長?ゼフィロス理事長も来ているのか?来たばかりで見かけてないな。
ラシュール
もしや何かあったのか?
クロリス
いえ、心配は要りません。では急いでいるので失礼します。
ラシュール
ああ、学園長。ではまた会おう。生徒達が好きそうなモノを持って行くから!
クロリス
ありがとうございます、ラシュールさん。
【プレイヤー】
では、また。
ラシュール
【プレイヤー】も楽しんでくれ。
(ラシュールが手を挙げて挨拶をして、村のどこかに消える。)
【プレイヤー】
少し変わってる人ですね。
クロリス
少しではありません。物凄く変わってる方です。話すと疲れますが、いい人です。
クロリス
生徒達のために建物を建ててくれたり、教材も寄付してくれたり。ここで会えるとは思いませんでした。
【プレイヤー】
そうなんですね。
クロリス
もうここに顔見知りの帝国の人はいないみたいですので、エルフ達にも聞いてみましょう。
クロリス
そして、次にリーフ村長という方を訪ねましょう。
【プレイヤー】
はい、クロリスさん。

コーレン
(コーレンが自分の前に近づいて来た【プレイヤー】一行をじっと見つめる。)
【プレイヤー】
コーレンって言いましたよね?
コーレン
うん?うん…
【プレイヤー】
どうして急に逃げたんですか?
コーレン
ごめん、ごめん。悪かったよ。いけない行動だってわかってるけど、怖くて。
クロリス
やはり私のせいですよね?
コーレン
うん。少し…
【プレイヤー】
どうしてですか?
(クロリスが【プレイヤー】の肩を掴んで首を振る。)
クロリス
【プレイヤー】、ここはアルフヘイムです。
【プレイヤー】
クロリス
理解しています、コーレン。気づいたなら大丈夫ですよ。
【プレイヤー】
(ナーシャのことも獣人だと言って同じ人間として見ていなかった帝国の人達を思い出しちゃうな。エルフもハーフにはこういう扱いか…)
【プレイヤー】
(私も無意識に誰かに偏見を持って接したりしてないかな…)
コーレン
これからはしないよ。ハーフに会ったのは久しぶりだったし、昔…
コーレン
あ…
クロリス
何かありましたか?
コーレン
村に良くないことがあったんだ。
クロリス
クロリス
聞きたいことがあります。
コーレン
昔話じゃなければいいよ。
クロリス
友達を探しています。私達より先にリーヴスラシルに来ましたが、音信不通になりました。
コーレン
そうなの?人相と着衣を教えて。ボク記憶力がいいから、すぐ教えてあげるよ。
【プレイヤー】
ノトスさんと双子ですから私が説明してもいいですか?
クロリス
私が説明します。双子ですが、少し違います。
クロリス
ペリドットのような緑色の瞳で、本を読む時は黒い眼鏡をかける人間の男です。
クロリス
いつも冷たい顔をしていますが、たまに優しい笑顔になる時があります。
帝国の柄が描かれた魔法使いの服装をしています。
クロリス
名前はゼフィロス…
コーレン
あ、その人!ボク見かけたことある気がするんだけど…
コーレン
(コーレンは記憶を辿りながら、困惑した表情を見せる。)
コーレン
ごめん…思い出せない。
【プレイヤー】
(わざとじゃない気がするけど…)
クロリス
大丈夫ですよ。ここは訪ねる人が多いですから思い出せなくてもおかしくありません。
(クロリスは少し残念そうにしている。)
コーレン
ボク達の村にはいつまでいるの?
【プレイヤー】
人探しを終えたら帰ります。
コーレン
ところで、魔法使いの服装ってことは魔法使いなの?
クロリス
ええ、魔法使い…
(魔法使いという言葉にコーレンの瞳がキラキラ輝き始める。)
コーレン
わあ、魔法使い!ボク魔法使い見たことない!すごい!
クロリス
そうですか?
クロリス
コーレン、いつでもいいので思い出したら教えてください。そしたら簡単な魔法をお見せします。
コーレン
本当?本当だよね!わかった、お姉ちゃん!
クロリス
お姉ちゃん…?アハハ…
(コーレンの態度が変わり、クロリスが苦笑いをする。)
コーレン
お姉ちゃんの名前は?
クロリス
クロリス…と呼んでください。長かったらクロイでもいいですよ。
【プレイヤー】
(クロリスさん…)
クロリス
では私達は他のエルフのところへ行ってみます。コーレン、ありがとうございます。
コーレン
うん!
【プレイヤー】
クロリスさん、行きましょう。
クロリス
はい…

???
(身長の高い銀髪のエルフの青年が自分へ近づく【プレイヤー】一行を見つめている。)
【プレイヤー】
今回は私が聞いてみます。
クロリス
お願いします。
【プレイヤー】
すみません、リーヴスラシルの住民ですよね?お聞きしてもいいですか?
???
【プレイヤー】
あの…?
???
ど、どうしましたか?人見知りで、少し話すのが苦手で…ごめんなさい…
【プレイヤー】
いいえ。
ルートン
ようこそ、我が村へ。僕はルートン、水晶月の森の森番です。帝国からの方ですか?
【プレイヤー】
はい…東部から来ました。ところで、今お時間大丈夫ですか?
ルートン
ルートン
はい、大丈夫です。どういう…もしやあの方と関連したことですか?
(その瞬間、ルートンとクロリスの目が合う。)
ルートン
【プレイヤー】
友達が先にリーヴスラシルに着いたんですが、連絡がつかなくなりました。
ルートン
帝国の人からしたら不思議に思うかもしれませんが、アルフヘイムのエルフ達はハーフを…
【プレイヤー】
そういう話はしなくても大丈夫ですよ。大した問題でもないですから…
ルートン
僕たちの村ではハーフにあまり良くない…
【プレイヤー】
だとして…あ、いや。ここはアルフヘイムですから…
ルートン
ルートン
ごめんなさい。
【プレイヤー】
最近森や村を訪問した人の中でゼフィロスという方はいませんでしたか?
ルートン
ゼフィロス?名前は聞いていませんが、見た目を教えていただければわかるかもしれません…
【プレイヤー】
あ…クロリスさん。ゼフィロスさんの説明をお願いします。
クロリス
わかりました。
クロリス
彼は人間で、身長は私より大きいです。ペリドットのような緑の瞳で、黒い眼鏡をかけています。
クロリス
いつも冷たい顔をしていますが、たまに優しい笑顔になる時があります。帝国の柄が描かれた魔法使いの服装をしています。
ルートン
もしかして、魔法書のようなものを持ち歩いていますか?
クロリス
あれ、見かけましたか?
ルートン
ちょっと待ってください。あれ…?
(ルートンが困惑した表情で混乱している。)
【プレイヤー】
(なんだ…?)
ルートン
ごめんなさい。魔法使いが訪れるのは珍しいことではありませんが…急に思い出せなくなってしまって…
クロリス
クロリス
仕方ありませんね。ここを訪れる人はたくさんいるはずですから…
ルートン
何か思い出したらすぐお知らせします。
【プレイヤー】
ありがとうございます、ルートン。
ルートン
ルートン
はい…では旅行をお楽しみください…僕は巡回がありますので…
クロリス
クロリス
旅行ね…
【プレイヤー】
クロリスさん、行きましょう。
クロリス
はい…