(コーレンが自分の前に近づいて来た【プレイヤー】一行をじっと見つめる。)
コーレン
ごめん、ごめん。悪かったよ。いけない行動だってわかってるけど、怖くて。
(クロリスが【プレイヤー】の肩を掴んで首を振る。)
クロリス
【プレイヤー】、ここはアルフヘイムです。
クロリス
理解しています、コーレン。気づいたなら大丈夫ですよ。
【プレイヤー】
(ナーシャのことも獣人だと言って同じ人間として見ていなかった帝国の人達を思い出しちゃうな。エルフもハーフにはこういう扱いか…)
【プレイヤー】
(私も無意識に誰かに偏見を持って接したりしてないかな…)
コーレン
これからはしないよ。ハーフに会ったのは久しぶりだったし、昔…
クロリス
友達を探しています。私達より先にリーヴスラシルに来ましたが、音信不通になりました。
コーレン
そうなの?人相と着衣を教えて。ボク記憶力がいいから、すぐ教えてあげるよ。
【プレイヤー】
ノトスさんと双子ですから私が説明してもいいですか?
クロリス
私が説明します。双子ですが、少し違います。
クロリス
ペリドットのような緑色の瞳で、本を読む時は黒い眼鏡をかける人間の男です。
クロリス
いつも冷たい顔をしていますが、たまに優しい笑顔になる時があります。
帝国の柄が描かれた魔法使いの服装をしています。
コーレン
あ、その人!ボク見かけたことある気がするんだけど…
(コーレンは記憶を辿りながら、困惑した表情を見せる。)
クロリス
大丈夫ですよ。ここは訪ねる人が多いですから思い出せなくてもおかしくありません。
コーレン
ところで、魔法使いの服装ってことは魔法使いなの?
(魔法使いという言葉にコーレンの瞳がキラキラ輝き始める。)
コーレン
わあ、魔法使い!ボク魔法使い見たことない!すごい!
クロリス
コーレン、いつでもいいので思い出したら教えてください。そしたら簡単な魔法をお見せします。
コーレン
本当?本当だよね!わかった、お姉ちゃん!
(コーレンの態度が変わり、クロリスが苦笑いをする。)
クロリス
クロリス…と呼んでください。長かったらクロイでもいいですよ。
クロリス
では私達は他のエルフのところへ行ってみます。コーレン、ありがとうございます。