カイナ
やはりゼリックのデザートは幸せの味…こういう味がエスニルでしか楽しめないのはとても残念です。
クロリス
ゼリック、私からもありがとうございます。生徒たちも喜んでいますよ。
ゼリック
ギルドメンバーを動員してパンを作った甲斐がありますね。ハハ。あ、これ。
ゼリック
大したものではありませんが、故郷の村の技法で作った食べ物保存袋です。簡単に食べれそうなモノを入れておきましたのでお持ち帰りください。
【プレイヤー】
(あれはナーシャが持ってるものと同じ。)
ゼリック
ボクは他のデザートを作りますのでお先に失礼します。
カイナ
ゼリックが皇室パティシエで働いてくれたらよかったのに…
カイナ
独り言よ。でもゼリックを褒めただけなのに、どうしたの?何が問題なの?
デイナ
私が皇城にいない理由をわかっててゼリックにそういうことを言うの?
カイナ
あなたは自分で選んで出て行ったのよ。私が大丈夫って言ったのに…
デイナ
お姉ちゃんさえ大丈夫だったら全部大丈夫なの?
カイナ
シルバリア帝国の皇帝、カイナダンシルバリアが命令で止めることもできたのよ。あなたの意見を十分に尊重したのにあなたは…
(デイナとカイナが互いに不満をぶつけあう。二人の間に挟まれたクロリスは不安そうな顔をしている。)
【プレイヤー】
陛下、そしてデイナさん。クロリスさんの話を聞くんじゃなかったでしたか?
デイナ
お姉ちゃんのせいでごめんなさい、クロリスさん。
カイナ
ごめんなさい、クロリス。妹と時間を過ごすのが久しぶりで。
カイナ
クロリス、ゼフィロスを探すためにシエナの紹介で来たのですよね?
クロリス
ゼフィロスが魔法研究に必要な材料を求めて出張に行ったのですが、15日以上戻ってきていません。
クロリス
それでデイナさんにお願いしたいと思いまして。
【プレイヤー】
研究のために出先に残っているとかじゃなくてですか?
クロリス
学園祭の事故からゼフィロスの魔力を感じられるようになりました。
クロリス
ゼフィロスがリーヴスラシルに行った時も感じることができました。
デイナ
クロリスさんのことも助けてあげたいのですが、陛下のこともありまして…
【プレイヤー】
(デイナさん、結局陛下の話を聞いてあげるのね…)
クロリス
いいえ、大丈夫です。他の方を探してみます。お話を聞いてくださっただけでも感謝します。私はリーヴスラシルには行けなくて…
【プレイヤー】
どうしてですか?エルフなのに、どうしてアルフヘイムに行けないんですか?
カイナ
クロリス、大丈夫ですよ。シルバリア帝国の人が行けない場所はありません。
カイナ
一緒にゼフィロスを探してあげてください。そうすればあなたが求める答えにも近づくことができるでしょう。私の能力を知っていますよね?信じていいですよ。
【プレイヤー】
わかりました。陛下のお言葉ですから間違いないでしょう。
クロリス
陛下、本当に私が行ってもいいのでしょうか?
カイナ
いくら傍若無人な人でも皇帝の使者に手を出すことはできないと思いますよ。安心して行ってらっしゃい。
クロリス
陛下の話を聞いて、私は躊躇していたことを後悔しています。私が行かないと彼が見つからないことをわかっていたのに。
カイナ
シルバリア帝国の人であることを忘れないでください。では、準備が終わったらネレイス関門のノトスに声をかけてみてください。ゲートを開けてくれるでしょう。
クロリス
はい…?ノトスですか?ノトス?ノトス…うあああ…
カイナ
では、お二人にお会いできてうれしかったです。私は妹と話があるので先に失礼します。
デイナ
ふぅ、バカな姉のせいでごめんなさい。お姉ちゃん、5分だけよ。それ以上は絶対無理。
(二人が話をするためにどこかに消えると、クロリスが冷や汗を拭く。)
クロリス
陛下にお会いできるとは想像もしていませんでした…
クロリス
学園祭のことは改めてありがとうございました。あ、もう学園祭の名前は変えることになりました。
クロリス
あの、【プレイヤー】さん、陛下はああ仰ってましたが、私に同行していただいても大丈夫ですか?
【プレイヤー】
大丈夫ですよ。知りたいこともありますし。
【プレイヤー】
陛下はまもなく現れる新たな魔女についてデイナさんと話すためにエスニルに来たんです。
【プレイヤー】
そしてクロリスさんについて行くように言われたってことは…
クロリス
魔女がリーヴスラシルにいるかもしれないということですね。
(その瞬間、クロリスが何かを決めたかのように悲壮な顔をする。)
クロリス
【プレイヤー】さん、私学校に戻って荷造りをしてきます。準備が終わったらネレイス関門に来てくださいね。
【プレイヤー】
(学園祭のことはもう終わったと思ったのに、こんな風に続くなんて…いつもそうだけど、行ってみるしか…)