(突如発生した竜巻がオルカリウムのキャンプを揺らす。)
フェタ
なんだこの風は…不吉だな…こういう時の勘はよく当たるから困るんだ。
(空に何かを見つけたフェタが急いで魔法書を破った。詠唱とともに周囲に魔法陣が広がる。)
(しかし、魔法陣はマッドゴーレムの攻撃によって一瞬で消滅する。)
フェタ
他の魔法使いが来たくないって言うはずだ…ならば仕方ない。
(フェタが逃げようと背中を向けるも、その足がぴたっと止まる。)
ノーネーム
やぁ…じゃねえよ。リカリア、この魔法使いを掴まえろ!
(ノーネームの指示を受けたリカリアがフェタを掴まえて空中に持ち上げる。)
フェタ
は?どういうことだ?どうやって生き返ったかだと?
いったい何を言ってるんだ?死んだやつが生き返るわけが…
ノーネーム
ってことは僕は死んでなかったってことだな…
ノーネーム
魔女について知ってることを全て話せ。
お前が魔女の指示を受けてここにいつることは知ってるんだ。
フェタ
…魔法庁で自分を魔女と名乗る女から僕になれと言われたんだ。
フェタ
断ったら、あの冒険者にこの紙を渡せって言われたのさ。指示はそれが全部だ。
フェタ
私に残っているのは、ゼフィロスという魔法使いがそこにいた記憶だけだ。
フェタ
知ってたらこんなところに来るわけないだろ!
ノーネーム
他に何か知ってることはあるか?例えば魔法庁がやってる実験…
フェタ
色んな実験が行われてるけど、最重要とされているものがある。それは魂を…
(話を聞いたノーネームが満足そうな表情を浮かべる。)
フェタ
もう放してくれ!聞きたいことは聞けただろ…ってお前…その顔…
(フェタがノーネームの微妙な顔の変化に気付いて驚く。)
(リカリアがノーネームの方を振り向くと、ノーネームが高らかに笑った。)
ノーネーム
プランBだ!魔女を掴まえに行く…どうだ、楽しそうだろ?