シナリオクエスト

Mors tua, vita mea (7)

アルケー
【プレイヤー】さん、おかえりなさい。
【プレイヤー】
アルケーの言う通り、強い力を発している物を見つけました。
【プレイヤー】
ですが、ナーシャと一緒に行った時とは何か違う感じがしました。
アルケー
それは違う時空間だからかもしれませんね。
アルケー
あまり心配しなくてもよいでしょう。
【プレイヤー】
わかりました、アルケー。
(アルケーの手に黒い三日月のペンダントと光の根源、そしてエンテレケの破片が全て集まる。光の根源とエンテレケの破片が明るい光に変わり、黒い三日月のペンダントを包み込み始める。)
アルケー
精霊が持つ純粋な力を感じます…エル・ラルサを始めオルカリウムにとどまっていた力のオーラが…
(光が徐々に大きくなって、割れた黒い三日月のペンダントに入り込む。すると、ペンダントが揺れ始め、少しずつ砕けていき、そして粉となった。)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
終わった?
アルケー
いえ、まだ終わっていません。この粉はここにあってはいけないものです。
(アルケーが空に腕を伸ばすと、輝く砂のように変わった粉が風に乗ってどこかへと流れてゆく。)
アルケー
これで冒険者さんは元の時間に戻ることがでるでしょう。
【プレイヤー】
ですが、どうやって戻ればよいのですか?
アルケー
目を閉じると精霊達が元の時間に冒険者さんを導いてくれるでしょう。
【プレイヤー】
ありがとうございます、アルケー…あの…空から落とされたりしないですよね?
アルケー
ふふ、大丈夫ですよ、安心してください。
アルケー
冒険者さんはこれから元の時空間に戻るでしょう。黒い三日月の影響を受けた記憶は消えてしまいます。
アルケー
冒険者さんが会った方々の記憶も消えるのが通常ですが、ベレト様やシャイニック様のような方は…
【プレイヤー】
あの方々は普通じゃないですから…
アルケー
ふふ、そうですね。
アルケー
元の記憶と向き合う瞬間、少し目眩がするかもしれません…私の時もそうでしたので。
【プレイヤー】
あの時もそうだったんですか?
アルケー
はい、状況が少し似てますね。
アルケー
さあ、目を閉じてください。
【プレイヤー】
アルケー…また会いに来ますね。
アルケー
はい…
【プレイヤー】
(では…)
(暖かい綿?雲?アエルラ?ふわふわしててこのまま眠ってしまいそうだ…)

(頭を上げると、宝石のように輝く蒼色の瞳の女性が微笑んでいた。)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(なんだろう?この感じは…まるでどこかに行ってきたかのような…)
【プレイヤー】
(なんて美しい人だろう…それにこの太陽の形をしたティアラは…)
女性
こんにちは、【プレイヤー】。
【プレイヤー】
こんにちは…あの…私のことをご存じなのですか?
女性
もちろんです。
(女性がおもむろに【プレイヤー】の手を握る。)
女性
ずっとお会いしたいと思っていたのですが、なかなかその機会がありませんでした。とてもお忙しくされていらっしゃいましたので。
女性
ああ…ご挨拶が遅れました。
デイナ
…急に態度が変わったな。
カイナ
私はカイナ・ダーン・シルバリア…デイナの姉です。妹たちに力を貸していただいたことに感謝いたします。
【プレイヤー】
デイナさんのお姉さん…こちらこそ会えて嬉しいです。
【プレイヤー】
ん?デイナさんのお姉さん…ってことは…
【プレイヤー】
シルバリア帝国の皇帝陛下?!
【プレイヤー】
(あれ…なんだか既視感が…以前に皇帝陛下に会ったことが?いや…)
カイナ
(笑顔のカイナの顔が一瞬だけ変わったように感じた。)
【プレイヤー】
…陛下?
カイナ
はい…どうかしましたか?
【プレイヤー】
な、なんでもありません…
カイナ
ぼうっとしていると虚空海に落てしまうかもしれませんよ?ふふ。
カイナ
カイナ
あなたにお話があります。
カイナ
まもなく現れるであろう…新たな魔女について。