シナリオクエスト

Mors tua, vita mea (4)

(【プレイヤー】から受け取った黒い三日月のペンダントをベレトがじっと見つめる。)
ベレト
壊れてるみたいだけど…これは…
【プレイヤー】
何かわかりそうですか?
ベレト
君の考えている通り、わざと持って行くようにその場に置いたみたいだね。君が元の場所に戻るためには、これを壊さなきゃいけないんだと思う。
ベレト
ベレト
ちょっと君がやってみて。
【プレイヤー】
よし…
(全力で壊そうとするも、【プレイヤー】の力では傷ひとつつけられない。)
【プレイヤー】
ベレト
じゃあぼくがやってみよう。ぼくが触れたものはこうなるはずだからね。
(そう言って、そばにいる下級悪魔に手を伸ばすと、悪魔が一瞬で消滅する。)
【プレイヤー】
(…ベレトの力はアスモデアと同じって言ってたな。)
ベレト
それじゃ…
(ベレトが黒い三日月のペンダントに手を伸ばすが…何も起きなかった。)
ベレト
悪魔であるぼくの力にも、神に従う君の力にも反応しないみたいだね。
ベレト
【プレイヤー】
ってことは…
ベレト
例えば…
ベレト
女神より強い力を持つ神…
ベレト
時間や空間をも無視できるほどの力を持つ者…
ベレト
君が違う人みたいだって言ったのは、これの影響なのかもしれないね。
【プレイヤー】
ベレトはよく私の存在がわかりましたね。
ベレト
ぼくはバイスが作った魔石にアスモデアの力が融合して生まれた存在だからね…普通じゃないのさ。
ベレト
でも…何とかしてこれを破壊しないと…
ベレト
君はずっと空間の狭間にとどまることになるよ。女神様とも二度と会えないかもしれない。
ベレト
もしこれを破壊しないままエスニルに戻ったら…
ベレト
この黒い三日月のペンダントの主が望んでいたことが現実になるだろう。
【プレイヤー】
ベレト
これはアスモデアの知識みたいだ。魔界で夢魔達と長い間暮らしてきた悪魔だから、豊富な知識を持っているのはわかってたけど…
ベレト
今回のことを解決できたとしても、また同じことをされないとは限らない。
ベレト
とはいえ、この状況は打開する必要がある。
ベレト
それにしてもなんでペンダントの力が君にだけ影響しているんだろうね。タルタロスの主もぼくも君の存在に気づかない方が都合がいいと思うんだけど。
【プレイヤー】
それは…わかりません。
ベレト
時間と空間に影響するものがわかれば何か方法がありそうだけど…
【プレイヤー】
時間と空間…もしかして…
ベレト
何かいい方法が思いついたの?
【プレイヤー】
時間と空間…そして感情に影響を与える精霊達がたくさんいる場所を知っています。
ベレト
へぇ…じゃあそこに行ってみなよ。何か方法が見つかるかもしれない。そうだ、これを持って行って。
【プレイヤー】
ありがとうございます、ベレト。
ベレト
いいさ、どうせその方法が見つかったらぼくも君もこの状況を忘れちゃうだろうしね。
ベレト
今度また美について話をしようよ。
(手を振りながら離れる【プレイヤー】の姿がベレトの目に映る。)
ベレト
行っちゃったか…
ベレト
人間って美を大事にしないのかな?
ベレト
…それより君は誰だい?
ベレト
ローゼンガルテンの裏口から出て来たよね?
???
ベレト
君だよ、君。美について話したいわけではないだろうし。
???
人形はだーいすき☆綺麗で…そして美しいもの。
ベレト
ベレト
君は…
???
こんにちは☆私はキルケ。
キルケ
お姉ちゃんに頼まれて人形に会いに来たの。
ベレト
魔女…