(【プレイヤー】から受け取った黒い三日月のペンダントをベレトがじっと見つめる。)
ベレト
君の考えている通り、わざと持って行くようにその場に置いたみたいだね。君が元の場所に戻るためには、これを壊さなきゃいけないんだと思う。
(全力で壊そうとするも、【プレイヤー】の力では傷ひとつつけられない。)
ベレト
じゃあぼくがやってみよう。ぼくが触れたものはこうなるはずだからね。
(そう言って、そばにいる下級悪魔に手を伸ばすと、悪魔が一瞬で消滅する。)
【プレイヤー】
(…ベレトの力はアスモデアと同じって言ってたな。)
(ベレトが黒い三日月のペンダントに手を伸ばすが…何も起きなかった。)
ベレト
悪魔であるぼくの力にも、神に従う君の力にも反応しないみたいだね。
ベレト
時間や空間をも無視できるほどの力を持つ者…
ベレト
君が違う人みたいだって言ったのは、これの影響なのかもしれないね。
【プレイヤー】
ベレトはよく私の存在がわかりましたね。
ベレト
ぼくはバイスが作った魔石にアスモデアの力が融合して生まれた存在だからね…普通じゃないのさ。
ベレト
君はずっと空間の狭間にとどまることになるよ。女神様とも二度と会えないかもしれない。
ベレト
もしこれを破壊しないままエスニルに戻ったら…
ベレト
この黒い三日月のペンダントの主が望んでいたことが現実になるだろう。
ベレト
これはアスモデアの知識みたいだ。魔界で夢魔達と長い間暮らしてきた悪魔だから、豊富な知識を持っているのはわかってたけど…
ベレト
今回のことを解決できたとしても、また同じことをされないとは限らない。
ベレト
それにしてもなんでペンダントの力が君にだけ影響しているんだろうね。タルタロスの主もぼくも君の存在に気づかない方が都合がいいと思うんだけど。
ベレト
時間と空間に影響するものがわかれば何か方法がありそうだけど…
【プレイヤー】
時間と空間…そして感情に影響を与える精霊達がたくさんいる場所を知っています。
ベレト
へぇ…じゃあそこに行ってみなよ。何か方法が見つかるかもしれない。そうだ、これを持って行って。
ベレト
いいさ、どうせその方法が見つかったらぼくも君もこの状況を忘れちゃうだろうしね。
(手を振りながら離れる【プレイヤー】の姿がベレトの目に映る。)
ベレト
君だよ、君。美について話したいわけではないだろうし。
???
人形はだーいすき☆綺麗で…そして美しいもの。