(舞い上がる赤土と共に飛んでいくテントを追いかけるベレトの姿が視界に入る。)
【プレイヤー】
あれはベレト…?てことは、ここはフォボスか。
【プレイヤー】
(エスニルで誰かと話していたはずだけど…)
【プレイヤー】
(オルカリウムで起きたことは覚えてる。エル・ラルサが消滅して、ハルモニアとガイスがイリスを連れて行って…)
【プレイヤー】
(その後はナーシャと一緒にエスニルに戻ったはずなのに、どうして私はここにいるんだ?)
【プレイヤー】
とにかく、ベレトのところに行ってみよう。
(ベレトが疲れた顔でテントの入り口に倒れている。)
(【プレイヤー】と目が合うと、驚いて後ろに飛び退く。)
ベレト
僕の美しさの秘密が聞きたいのかい?仕方がないな。
ベレト
うーん…言葉では説明が難しいんだけど、魂は同じでも、何かが違うんだよね…
自分で言っておいてなんだけど、何を言ってるのかよくわからないね、はは。
【プレイヤー】
(ちょっとよくわからないけど…別空間の私…ってことなのか?)
【プレイヤー】
ところでベレト。村の中から出ないんじゃなかったですか?
ベレト
そうだけど、この場所も好きなのさ。美しい城が見られるからね。
ベレト
そういえばここに来た理由を聞いてなかったね…突然どうしたんだい?
【プレイヤー】
それが…よくわからないんです。気がついたらここに…
【プレイヤー】
(オルカリウムであったこと、そしてエスニルで誰かに会ったことまでは覚えていることを伝える。)
ベレト
女神様にそんなことが…でも精霊達が連れて行ったのならきっと大丈夫だろう。
ベレト
うーん…君は女神様と繋がっているわけだから、何かしらの影響を受けたかもしれないね。
ベレト
ぼくが助けてあげるよ。ただし、代わりに君には探してもらいたいものがある。
【プレイヤー】
イリスの影響を受けたからなんじゃないんですか?
ベレト
それを持って来たら説明するよ。それと、ぼくのところに戻ってくるまで、エスニルという場所には行かないで欲しい。何が起こるかわからないからね。
【プレイヤー】
結構…マズイ状況だったりしますか?
【プレイヤー】
…わかりました。ではどこを探せばいいですか?
ベレト
魔族の力が強く残された場所…
ぼくが思いつくのは奈落の間とローゼンガルテンだけど…まずは先に奈落の間に行ってみてよ。
ベレト
その間にローゼンガルデンの方は準備をしておくよ。
ベレト
アスモデアと似た力を持つぼくならいつでも閉じられるしね。
もちろん長い時間は無理かもしれないけど。
ベレト
それより、奈落の間に行く前にそこの主に会うのを忘れないでね。
許可が必要だと思うからさ。
ベレト
バルドリックが奈落の間に集まる悪魔を倒しに入ったみたいなんだ。
ベレト
あのバカのせいで奈落の間が壊れた!めんどくさい!って怒ってた。
ベレト
ぼく…あの人が普通の人間じゃないって知ってるからとても怖かったんだ…
【プレイヤー】
めんどくさいことを嫌がる人が、今めんどくさいことをしてる最中ってことですね…
(状況を理解できていないベレトが不思議な顔をする。)
【プレイヤー】
と…とりあえず行ってみます。何か方法があるはずですから…たぶん。