シナリオクエスト

預言者が待つ

フェタ
ナーシャ
冒険者さん…私達…なんだか無駄な心配をしてしまったようですね。
(そこには大きな魔法書を布団にして眠っているフェタがいた。夢を見ているのか、何やら寝言を言っているようだ。)
フェタ
むにゃ…もう食べれない…ぐーぐー…
【プレイヤー】
周りに結界でも設置してるのか?モンスターも近寄ってこないみたいだ。
ナーシャ
どうやらここにずっといたみたいですね。頑張って本庁に戻るって言ってたのに…
ナーシャ
この人に魔法庁の仕事は合ってないんじゃないですかね…
【プレイヤー】
確かに…
ナーシャ
あ!冒険者さん、あそこに私達が来た時の道がそのまま残ってるみたいですよ。
【プレイヤー】
エスニルに戻りましょう。そうだ!先にミノス様のところに行きますか?
ナーシャ
いえ、来なくていいって言われちゃいましたしね。また今度一緒に行きましょう。
ナーシャ
番小屋にいた兵達の動きは気になりますけど、タロースさんなら大丈夫でしょう。
【プレイヤー】
わかりました。
ナーシャ
この魔法使いさんは…きっと自分でなんとかできますよね?
ナーシャ
【プレイヤー】
アハハ…ではエスニルに戻りましょう。
ナーシャ
はい!

ナーシャ
(緊張が解けたのか、ナーシャはそのまま座り込んでしまう。)
【プレイヤー】
大丈夫ですか?!
ナーシャ
…私は大丈夫です。
遠くまで出かけたのは初めてだったので、少し緊張してたみたいです。
【プレイヤー】
ナーシャ…オルカリウムであったことは…
ナーシャ
…わかってます。もちろん誰にも言いません。
あ…でも総長には話してもいいですよね?
【プレイヤー】
デイナさんなら問題ありませんよ。
ナーシャ
ありがとうございます。ほっとしたら、何だかお腹空いてきましたね。
【プレイヤー】
ふふっ…私もです。そうだ、一緒にシルバーイージスで食事していきませんか?
ナーシャ
やったー!!すぐに着替えてくるので、ちょっとだけ待っててください!
【プレイヤー】
はい、わかりました。
【プレイヤー】
ふう…私も少し休もう…
【プレイヤー】
(…オルカリウムのことはもう一度考えて整理が必要だな。イリスは大丈夫だと思うけど…それでも…)
ナーシャ
お待たせしました!
【プレイヤー】
あれ?マッドリンも元の色に戻りましたね。
ナーシャ
本当だ!
ナーシャ
ん?あれ…総長?
【プレイヤー】
デイナさん?
デイナ
やあ。もしかして君たちもシルバーイージスに?
【プレイヤー】
はは…実はお腹が空いてしまったので、ナーシャと向かおうとしていたところです。
ナーシャ
総長も一緒に行きませんか?
デイナ
…すまない、今日は遠慮しておくよ。
【プレイヤー】
え?
デイナ
デイナ
ちょっと面倒な人が来ててね…
【プレイヤー】
面倒な人?
ナーシャ
まさか…
ナーシャ
デイナ
せっかく誘ってもらったのにすまないな…今日のところは…
(その時、デイナの肩越しに、にゅっと手が伸びた。)
誰かの声
デ・イ・ナ~こんなとこにいたのね♪
デイナ
うっ…遅かったか…
ナーシャ
ぼ…冒険者さん!すぐに頭を下げて!早く!
(ナーシャが【プレイヤー】の服を掴んで、ぺこりと頭を下げる。)
【プレイヤー】
ちょ…いきなりどうしたんですか?
誰かの声
かまいませんよ。【プレイヤー】、頭を上げてください。
(頭を上げると、宝石のように輝く蒼色の瞳の女性が微笑んでいた。)
【プレイヤー】
(なんて美しい人だろう…それにこの太陽の形をしたティアラは…)
女性
こんにちは、【プレイヤー】。
【プレイヤー】
こんにちは…あの…私のことをご存じなのですか?
女性
もちろんです。
(女性がおもむろに【プレイヤー】の手を握る。)
女性
ずっとお会いしたいと思っていたのですが、なかなかその機会がありませんでした。
とてもお忙しくされていらっしゃいましたので。
女性
ああ…ご挨拶が遅れました。
デイナ
…急に態度が変わったな。
カイナ
私はカイナ・ダーン・シルバリア…デイナの姉です。
妹たちに力を貸していただいたことに感謝いたします。
【プレイヤー】
デイナさんのお姉さん…こちらこそ会えて嬉しいです。
【プレイヤー】
ん?デイナさんのお姉さん…ってことは…
【プレイヤー】
シルバリア帝国の皇帝陛下?!