シナリオクエスト

見つめる瞳

イリス
【プレイヤー】…?
イリス
え…何で急に…どうやってここに来たの?
【プレイヤー】
ここは…たしか私は扉から出てきた手に捕まれて…
【プレイヤー】
(イリスが驚いた顔で近づき、【プレイヤー】の状態を確認する。)
イリス
何があったの?大丈夫?
【プレイヤー】
どうして急にここに来たんだろう…たしか…
【プレイヤー】
いきなりごめんなさい、イリス。
イリス
大丈夫よ。だから少し落ち着いて…
【プレイヤー】
う、うん。
【プレイヤー】
実は…
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(イリスには全てを話そう…)
【プレイヤー】
(サラスヴァティを訪ねてデータを確認したこと、漂流都市に向かったことを全て伝える。)
イリス
…それは【プレイヤー】じゃないんじゃないかしら。
【プレイヤー】
私もそう思ってますが…。
イリス
まあ、やるべきことが見つかったから、私ももう少し頑張ってみるね。
【プレイヤー】
イリスの手間を増やすつもりはなかったんだけど…
イリス
いえ、大丈夫です。ふふ…
イリス
…漂流都市とアスガルドを私が正確に認識できていないということがわかりました。
【プレイヤー】のいる場所が認識できないわけはないんだけど…
イリス
恐らくアスガルドはエトワールとは別の領域だからで、漂流都市は…
イリス
イリス
いくつかの時間が相対する場所。
ひとつの時空間に定義するにはあまりにも複雑な場所だからでしょう。
イリス
ここにいる【プレイヤー】、他の世界もしくは他の時空間の【プレイヤー】の記憶が相対する場所…
イリス
今すぐに私が介入できる余地はありません。いつかはできるとは思いますが…。
【プレイヤー】
じゃあ私を助けてくれた人はいったい?
イリス
まだわからないけど、心当たりはあります。確実にわかったら話しますね。
【プレイヤー】
うん、ありがとう。私も何かわかったらすぐに言うよ。
イリス
あの…実は話があるのです。
【プレイヤー】
ん?
イリス
エイドス関門の女神像の前に来てくれれば、私がいる場所に来ることができるのです。
【プレイヤー】
本当?よかった。それじゃあいつでも会いに来れるね。
イリス
ええ。それとサイアムが外に出ることになりました。
今はここにはいませんが、今準備をしているところだと思います。
【プレイヤー】
よかった…外に出られるようになったんだね。
イリス
元々他の世界から来た方ですから、ここに居続けることはできないのです。
【プレイヤー】
そうか…
イリス
【プレイヤー】
(サイアムも戻りたいのかな?でもイリスがああ言ってるなら…)
イリス
もうひとつお話があります…ナーシャの傍にしばらくいてもらえませんか?
【プレイヤー】
ナーシャ?
イリス
以前からナーシャを見ている者がいるようです。
その目の主が誰なのかはまだわかりませんが、その視線からは悪意のようなものが強く感じられるのです。
イリス
…どうかナーシャを守ってあげてください。
【プレイヤー】
わかった。
イリス
ありがとう。私もできる限り調べてみます。ごめんなさい…情報が少なくて…
【プレイヤー】
大丈夫。私に任せて、イリス。
【プレイヤー】
じゃあ、ナーシャのところに行ってみるね。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
あー…ここから出るにはどうしたらいいのかな?アハハ…
イリス
ふふっ…ゆっくり後ろに進めば、エイドス関門の前に出るはずですよ。
【プレイヤー】
わかった。またね、イリス…
イリス
はい…
(冒険者の姿が消えると、笑顔で見送っていたイリスの顔色が真っ青になる。
そしてその場所でへたりと座り込む。)
イリス
めまいが…
サイアム
イリス?イリス!
(ちょうど神託の部屋に入ったサイアムが異変に気づいて走って来る。
支えようとするも、イリスが手を振って大丈夫と伝える。)
イリス
大丈夫です。心配しないでください。
私が耐えなければみんなが大変になるのですから。
サイアム
サイアム
たまには休んでもいいと言いたいけど…
サイアム
すまない。何の力にもなれず…
イリス
いいえ、サイアム。あなたはいつでも私を支えてくれたじゃないですか。
ですからあなたはこれからのことだけを考えてください。
(イリスが晴れやかな笑顔でサイアムを見つめる。)
イリス
これはセレス様の力を受け継いだ私の仕事。そんなに心配しないでください。
イリス
虹と月が侵食されることは決してないのですから…