(現場で使われる道具を整備していたアニスが心配そうな顔で空を見上げる。)
アニス
ふぅ、ナーシャのところに行かなきゃいけないのに…
アニス
ギルド連合に戻るためには許可が必要ですもんね。
ミュラー
ナーシャくんはきっと大丈夫ですよ。
誤解もありましたが、魔法庁の魔法使いのおかげで無事に帰ることができたようですから。
アニス
それでもあれは私の責任です。元はと言えば私の推薦だったのですから。
ミュラー
アニス、自分を責めすぎてはいけませんよ。この話はここまでにしましょう。
(ミュラーの言葉に落ち込んでいたアニスの顔が少し元に戻った。)
ミュラー
それはそうと、未だに爆発音の正体はわからないのですか?
アニス
建物を全て確認しましたが、まだ見つかっていないようです。
調査を終えた段階で起きたことですので少し気になりますね。
ミュラー
成果という成果は何もなかったので、議会も早々に切り上げたかったのでしょう。
ミュラー
これから私も、アニスもグラスタンでの仕事がたくさん待っています。
ここにもそれなり長くいた気がしますが実はそうでもありませんでしたね。
ミュラー
冗談が言えるくらいには落ち着いたようですね…ふふっ。
【プレイヤー】
こんにちは、アニス、ミュラーさん。お元気でしたか?
アニス
ネレイス関門で道に迷った旅人を助けてくれたと聞きました。
ミュラー
救助した人の中にはアデルバルト家の者もいた。
豚のぬいぐるみになったような気分だったとか言っていたが…何か知ってるか?
【プレイヤー】
ところで何かあったのですか?皆さん忙しそうですけど。
アニス
大きな爆発音が聞こえてね。ちょうど何が起きているのか調べていたところなんです。
ミュラー
前回は変な穴、今回は謎の爆発音…ふぅ、早くここから離れたいというのに。
ミュラー
ええ、アニス。ここは普通が許されない場所なのだから。
ミュラー
さて、神の使者さんはここにはどういったご用で?
(ミュラーの質問と共に、アニスの瞳が【プレイヤー】の方を向く。)
【プレイヤー】
それが…探してるものがありまして。
ミュラー
それならひとつだけ聞かせてくれ。帝国に関することか?
【プレイヤー】
いえ、違います。今回はもっと個人的な…
ミュラー
そうか、まあいい。ならば早く見つけてここから去ることだ。
【プレイヤー】
はい、ありがとうございます。ミュラーさんも…
【プレイヤー】
(なんだか強引に許可を取った感じになってしまった…さて、行くとするか。)