(ヘイデンが初めて感じるオーラに気付いて静かに空を見上げる。)
ヘイデン
長い時間島にいたけどこういうのは初めて。マリー、お客さんが来るみたいだから挨拶の準備をしようね。
(ヘイデンが抱きしめていたぬいぐるみ、マリーの頭を撫でる。マリーが頷いて地面にジャンプする。)
ミル
初めまして、ミルといいま…うあああああ、この子は何ですか?
ガイス
ヘイデン、皆のことは知ってるよな?挨拶はミルだけでいい。
(ミルがヘイデンの前に着いた精霊達の姿を確認する。)
ハルモニア
私達は知らないわけがないの。目を開けると自然とわかるようになるから。たまに仕方ない場合もあるけど。
ハルモニア
ここまで来た気分はどうですか、ナリン?
ナリン
…他の大陸に来るのは想像もしていませんでしたが、空の上を飛んでいるような気分です。
ナリン
ふふ、そうですね。全てイリス様のハルモニアのおかげです。他の大陸に行くのも許していただいて、羽ばたく練習にも付き合ってくださったのですから。
ヘイデン
その巻紙…本当に、久しぶりに見かけました。
ナリン
ヘイデンにいるマリーと似ている形です。巻紙ですので、挨拶できないのが残念ですが。
ミル
せっかくの集まりなのに、食べ物はないんですか?
ミル
いいですね!ゲルダのはいつも美味しいんですから。きゃーサンドイッチ!
ハルモニア
そういえばナリンは食べ物を食べるんですよね?
ナリン
人間が感じる深い味までは知らないのですが、たまに食べる楽しさを楽しんでいます。
ガイス
生命の食べ物を楽しむ精霊か…ミルがいるから驚きはしないが、君は精霊より人間に慣れているようだ…
ナリン
消滅したエコーに感謝するべきかもしれませんが、現在の私は大丈夫ですよ。
ミル
わぁ、これ美味しい!ゲルダの食べ物は本当に最高ですね!
ナリン
他の方は食べないのでたくさんお食べください。
ハルモニア
ミル、今度私が付くってあげるよ。たくさん勉強して来たよ。
ミル
ごめんなさい。ほどほどにします。生まれつきなんですよ。あああ…
ガイス
ミルに悪いな。次は果物でも用意しよう。そして…
ハルモニア
ガイス、それは私が話します。皆さん集まりましたか?
(アイエ島の奥から皆が待っていた精霊が急いで現れる。)
ジョエ
あの奥のあいつらなに?犬に似てる鳥?鳥に似てる犬の魔族が寝ててびっくりした。どうしてここまで来て…
ヘイデン
魔界で馬鹿にしている子達ですので気にしないでください。
ヘイデン
大丈夫です。島の精霊である私の話ですので、心配しないでください。
ジョエ
初めての子もいるね。私はジョエ。あんたもそういう喋り方ってことは昔の精霊なの?
ナリン
いつまでが昔なのかわかりませんが、元々こういうしゃべり方をしていました。ふふ。
(そうやって精霊達が挨拶をしていると、ヘイデンの隣にいたマリーが真ん中に歩いて行く。)
ハルモニア
マリーね。挨拶は終わりましたよね?もう私の話を聞いてください。お話があったのでここに集まっていただきました。
ガイス
ハルモニア、君が持っているネックレスに対する話なのか?
ハルモニア
それは違います。新しい心像世界が開かれたわけでもありません。
ナリン
聞きたいことがあります。彼は何方ですか…?
ガイス
長い時間主を待ちながら眠らなかった光の精霊だ。プレイオス東部で生命のために声を残した…
ハルモニア
元々いたオルカリウムでずっと眠っていました。
ジョエ
オルカリウム?そこ大丈夫だよね?何が問題なの?
ハルモニア
誰かが彼を強制的に眠らせてまた目を覚ませました。それで皆さんにお願いがあります。イリス様の意思でもあります。
ハルモニア
…亀裂の隙から大地に流れ込んだ黒い月のオーラ、それがどこに行くのか調べてほしいです。