シナリオクエスト

配達の冒険者(3)

エダム
(ネレイス関門を利用する人達が離れた静かな時間、エダムが空を見つめている。)
【プレイヤー】
エダム?何を考えるんですか?
エダム
はい?あ、【プレイヤー】様。おかえりなさい。
エダム
少し考えを…いいえ。あの時以来たまにこんなことがあります。気が遠くなったり、不安な感じがしたりして。
エダム
【プレイヤー】
そうなんですね。大丈夫ですか?
エダム
実生活には全く問題ないのですが、後衛や警護の仕事は少し…
エダム
なんとか乗り越えてノトス様とビヨル様の力になれるように頑張らないとですが…こういう状態で恥ずかしいです。
エダム
弟がこういう僕をどう思っているのか目に浮かびます。ふぅ…
エダム
ごめんなさい。こういう話をしてしまって…
【プレイヤー】
大丈夫ですよ。
エダム
忙しい中ありがとうございます。ちょうど【プレイヤー】様の宿を片付けました。
エダム
ネレイス関門に来た際にはお気軽に私とノトスさんが勤めている建物の2階に上がってください。
【プレイヤー】
なんていう部屋ですか?
エダム
「偉大なる【プレイヤー】の部屋」です。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
…あの、部屋の名前を変えてもらうことはできませんか?
エダム
陛下からいただいた名前ですので、簡単には変えられないのですが…方法はあります…
【プレイヤー】
お、どういう方法ですか?
エダム
陛下を訪ねて名前を変えたいと訴えることです。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
全然気に入りました。物凄く良さそうな部屋ですね。とにかく、気を遣ってもらってありがとうございます。
エダム
いいえ。僕の仕事ですね。
【プレイヤー】
ハハ…そういえばエダム、クノッソスにいましたよね?
エダム
はい、クノッソスが僕の遊撃兵生活の最後の勤務地でした。静かを超えて寂寞としている場所でした。
エダム
ここに来てたくさんの人に接していてもう少し症状が出て来たような気がします。
【プレイヤー】
クノッソスではそういう感じはなかったんですか?
エダム
タロスという獣人にマッサージをしてもらっていて、それが効果があったようです。本人の手がヒーリングポイントと言いながらゴミ拾いを要求してきました。
【プレイヤー】
ゴミ拾いが大好きなタロス?あのタロスですか?
エダム
もしタロスをご存じですか?
【プレイヤー】
クノッソスで会いました。面白い人というか…どうしてそんなに驚くんですか?
エダム
普通獣人とは言いますが、人とは呼んだことがなくて驚きました。ごめんなさい。
【プレイヤー】
エダムが謝ることではありません。そしたら彼らをなんて呼ぶんですか?
エダム
普通に「獣人」と呼んでいます。僕も昔からそう認知していて…
【プレイヤー】
(タロスはカーリー族みたいに動物の耳を持っているだけなのに、人間として扱われないなんて…)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(思いついたついでにクノッソスに行ってみようかな…)
【プレイヤー】
エダム、クノッソスに行ってみます。忘れていた仕事を思い出しちゃって…
エダム
忙しい方に長々と話してしまいました。
【プレイヤー】
いいえ、エダム。ではまた会いましょう。
エダム
(なんだか【プレイヤー】様が来てからぼうっとした感じが減った気がするな…なんだ…?)
【プレイヤー】
なんだかショックだな…プレイオスの人達が動物耳を持ってる人をああいう扱いをするなんて…
【プレイヤー】
【プレイヤー】
あっ、痛っ…レプトン?
(【プレイヤー】の前にエダムの周りを回って消えていたエレキレプトンが姿を現せる。)
【プレイヤー】
用事が終わったらプネウマに戻っていいんだよ。私は行く場所が…
【プレイヤー】
…空に何を書いてるの?クノッソス…連れて…行って?
(レプトンが【プレイヤー】の隣に近づく。)
【プレイヤー】
…わかった。わかったよ。行こう。というか…さっきより重くなった気がするな?
(レプトンが言葉を理解したのか【プレイヤー】を見つめる。)
【プレイヤー】
ま、まって…重いというのは気のせいだから気にしないで!精霊が重いって言ってもそんな重くな…うあああああ、痛っ!!