シナリオクエスト

配達の冒険者(2)

アルケー
思ったより多いですよね?持ってきていただきありがとうございます。
(アルケーが【プレイヤー】から物を受け取ると、遠くから精霊達が気付いて近づいて来る。)
【プレイヤー】
私が持ってきた物に気付いたんですか?
アルケー
はい。感情を伝える精霊達がこの物から感じられる感情を覚えればそれで終わりなのです。
アルケー
アルケー
この物の主様は強い方なのですね。呪われても最後まで自分を失わないようにしていた意志と心…
(アルケーの話と共にアイエ島から持ってきた物が虚空に浮かび上がる。そしてゆっくり砂時計の中の砂のように変わってプネウマのどこかに飛んでいく。)
アルケー
これから精霊達がアイエ島に向かってヘイデンと一緒に浄化を始めます。
アルケー
人形になってしまったあの方々の身体を巻き戻すことはできませんが、島だけは少しでも昔のあの頃に戻ることができると思います。
アルケー
昔…
アルケー
…!
(アルケーがいきなり驚いた顔をする。)
【プレイヤー】
アルケ?
アルケー
何でもありません。急にアイエ島の昔の姿が浮かびまして。どうして浮かんで来たのかわかりませんが…
アルケー
アルケー
もしもう一つお願いをしてもいいですか?
【プレイヤー】
どうぞ。
アルケー
アイエ島ではなくネレイス関門に向かうエレキレプトンが一人いますが、連れて行ってもらえませんか?
【プレイヤー】
それは難しいことではないんですけど、一緒に行くだけで大丈夫ですか?あ、痛いよ。このレプトンはどうして関門に向かうんですか?
アルケー
精霊の助けが必要な方がいるようです。
【プレイヤー】
痛っ!わかりました。ではレプトンが反応する人に行けばいいんですね?あ、痛い!
アルケー
ブランケットとかはいかがでしょうか?カイロスの毛で作ったものですが、そのまま巻いて行けば大丈夫だと思います。
【プレイヤー】
お、本当だ。では早速ネレイス関門に向かいますね。
アルケー
ありがとうございます。精霊達は【プレイヤー】さんが大好きなのですね。精霊が生まれる時も…
【プレイヤー】
あれ、精霊が生まれるってどういうことですか?
アルケー
あ…内緒です。
アルケー
本当に内緒です。
アルケー
アルケー
いつか教えてもらう日があるかもしれませんが、今は内緒です。ごめんなさい。
【プレイヤー】
大丈夫ですよ。今大事なのはそれじゃないから。
アルケー
保持にご協力ありがとうございます。お気を付けくださいね。
【プレイヤー】
はい、ではアルケもお元気で。

(ネレイス関門に着くのレプトンが瞬きをする。)
【プレイヤー】
…あれ、レプトン。どうしたの?
(レプトンがそのまま飛び上がってエダムがいる場所を見つめる。)
【プレイヤー】
レプトンが助けたい人がエダムだったのかな?
【プレイヤー】
あ、消えちゃった…エダムで合ってる気がするな。聞いてみよう。