シナリオクエスト

新しい舞台の俳優達

ヘイデン
…【プレイヤー】様?
(キルケがいた空間が消えて再びヘイデンの姿が目に入る。)
【プレイヤー】
ヘイデン
【プレイヤー】様?大丈夫ですか?
【プレイヤー】
少し目眩がします…う、キルケが来てて…
ヘイデン
さすが魔女…気配を隠して現れたのですね。
【プレイヤー】
裏面のようでした。
ヘイデン
精霊さえも気付くことができない裏面…
【プレイヤー】
はい…
ヘイデン
普通、裏面は特定の空間に現れますが、キルケがいた場所は時間の流れを捩じらせて作り出したようです。
ヘイデン
…キルケの意思ととある力が混ざった…
ヘイデン
現体であるグラウコス様と私のような精霊さえも思う通りにさせられるくらい…
ヘイデン
背後に誰がいるのかわかりませんが、魔女はそういう存在です。やろうと思えばなんでもできてしまう…
【プレイヤー】
(現体でさえも思う通りにさせられるなら…)
【プレイヤー】
これは今度イリスと話してみます。
ヘイデン
はい、お願いします。ところで、今は大丈夫ですか?
【プレイヤー】
少し目眩がしていましたが、今は大丈夫です。私ももう帰ります。
ヘイデン
はい、【プレイヤー】様。帰りに騎士さんにお礼を伝えてもらえませんか?
【プレイヤー】
任せてください。ヘイデン、また来ますね。

リコッタ
【プレイヤー】さん、大丈夫ですか?
ラーナ
戻って来なくて心配していました。
【プレイヤー】
ごめんなさい。それが…
(リコッタがそれ以上言わないように【プレイヤー】の手を引っ張る。)
リコッタ
【プレイヤー】さん、詳しい話をラーナさんに言う必要はありませんよ。
【プレイヤー】
はい?あ…
ラーナ
私が聞いてはいけない話ですか?
リコッタ
…はい、営業秘密のようなものでして。ラーナさんが書いている紀行文に悪影響を与えるのが心配で…
ラーナ
なるほど。そういうことなら仕方ありませんね。人形に関する話は書かないようにします。
ラーナ
私は漂流されたのです。それで皆さんが私を含めて島に漂流した方々を再び連れて来たってことですね。
(ラーナが笑いながら手帳を見せる。)
ラーナ
おかげでアイエ島での記憶がいい経験となりました。記録に残すことができてよかったです。
リコッタ
ありがとうございます、ラーナさん。
【プレイヤー】
(信じるしかないか。)
(ラーナが眼鏡を拭きながら【プレイヤー】の目を見つめる。)
ラーナ
【プレイヤー】
何か言いたいことでも…
ラーナ
ごめんなさい。見えなくてしわを寄せてるだけですの気にしないでください。
【プレイヤー】
そういうことでしたか。もし帰りでしたらゲートまでお送りしますか?
ラーナ
いいえ、大丈夫です。お迎えに来てくれる方がいます。私が遅れてしまったのか探しているようです。
【プレイヤー】
残念ですね。
ラーナ
また会える日があると思います。【プレイヤー】さん、リコ。
リコッタ
お気をつけて、ラーナさん。
(ラーナが笑顔と共に手を振りながらゲートウェイに向かう。)
リコッタ
あの方、信じてもいいですよね?
【プレイヤー】
一応信じてみますか?
リコッタ
信頼というものは意外と硝子のように割れやすいものですが…はい、信じてみましょう。
リコッタ
では私は自分の仕事があるので行ってみます。しばらくここにいるので私の力が必要でしたらいつでもお訪ねください。
【プレイヤー】
わかりました。リコも気を付けてくださいね。
(リコッタが頷いてネレイス関門のオフィスがある場所に向かって歩き始める。)
【プレイヤー】
では私は何をしようかな?
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(キルケがどこに向かったのか、他の魔女が何をするのかもわからないのに…待つだけで大丈夫かな…)
【プレイヤー】
(イリスに向かおうかな…)
???
ごめんなさい、ぶつかるどころでしたね。
【プレイヤー】
いいえ、前を見ていませんでした。
(ぶつかりそうになった人の顔を見るとどこかで会ったような気がする。)
【プレイヤー】
(この人、どこで見かけた?見慣れた気がするな…)
(固い顔と深い顔の傷、貴族の感じが溢れる征服の中年男性が嬉しい顔で冒険者を見つめる。)
???
こういう場所でお会いできると思っていませんでした。
【プレイヤー】
私をご存じですか?
???
活躍は聞いていました、【プレイヤー】…あ、僕の紹介が遅れましたね。僕はアーロンと言います。シルバリア帝国議会で些細なことを担当しています。
【プレイヤー】
あ、はい…
アーロン
今まで帝国に力をありがとうございます。これから会い続けることになるかもしれませんね。魔女に関することもありますので。
【プレイヤー】
はい?
アーロン
おっと、お客さんがお待ちしているのでお先に失礼します。
(アーロンと紹介した中年男性が自分の話だけをして急いでゲートがある場所に向かう。)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
何だ、あの人は?あの人も魔女を知ってるのかな?偉い人だから魔女のことを知ってるのか?
【プレイヤー】
皇帝と関わる人な気がするけど…今度デイナさんかイリスに聞いてみよう。
(一方、冒険者が離れると遠くから見つめていたアーロンがゆっくり歩いて来る。)
アーロン
アーロン
あんなに素晴らしい力なのに、あの時奪えなかったなんて…過ぎたことは仕方がないが…
アーロン
これから魔女達を呼び出すのにちょうどいい餌になりそうだから、頑張ってサポートしないとな…