シナリオクエスト

怪しい噂の原因

(青色のロング髪と赤い瞳が印象的な青年が魔法書のような本を読んでいる。)
(何かがうまくいかないのか顔が少し硬くなっていたが、目の前に現れた人に気づくと笑顔になる。)
???
エダムくん、お客さんからのプレゼントを断られなくて僕に預けに来たのですね。
エダム
ノトス様、そうじゃなくて…お客さんをお連れしました。
ノトス
美味しいおやつを期待したのに残念ですね。ハハハ。
ノトス
お隣の方がお客さんですか?会えてうれしいです。
【プレイヤー】
会えてうれしいです。私は【プレイヤー】…です。
ノトス
僕は魔法使いノトスと言います。ネレイス関門センターの管理職を務めている責任者です。ここに訪ねる方々はセンター長と呼んでいます。
ノトス
あ、お名前が【プレイヤー】…そうだ、有名なあの方ですね。東方大陸を平和に導いたという…
ノトス
賢者の塔にいる時も噂をたくさん聞いています。
【プレイヤー】
そこまでの人ではありません。ところで、賢者の塔ですか?ノトスさんの方がすごいんじゃ…
ノトス
僕は一介魔法使いです。そこは静かなので風の魔法を研究するにちょうどいい場所です。
【プレイヤー】
風の魔法…魔法学園の理事長であるゼフィロスという方もすごいと聞きました。
(ゼフィロスという名前を言及すると満面の笑みを見せる。)
ノトス
確かにゼフィロスが僕より腕がいいおかげなのか名前が知られていますね。
【プレイヤー】
もし知り合いですか?
ノトス
僕とそっくりな僕の弟です。
【プレイヤー】
…!
ノトス
ハハハ、皆さん驚くんですよ。弟が僕と双子なのも嫌がっていて、僕も嫌がっているので困りますが。あ…
エダム
ノトス様、本題に入るのはいかがでしょうか?
ノトス
あ、エダムくん。ごめんなさい。ごめんなさい、【プレイヤー】さん。雑談が長かったんですね。エダムくんがお連れしたということはきっと大事なことなはずなのに…
ノトス
どういった御用でしょうか?
【プレイヤー】
ネレイス関門に起きていることを知りたいです。
ノトス
ふむ…責任者としてどこまで話せばいいのか…僕が信頼できる証拠があれば見せていただけませんか?
【プレイヤー】
これでどうですか?
ノトス
皇城の認証を済ませたカードですね。はい、かしこまりました。陛下から認めている方ですのですべてお話しします。
ノトス
ノトス
ネレイス関門はプレイオスの東部と西部を繋ぐターミナルです。魔力で動くゲートを通してプレイオスのいろんな場所に行けます。
ノトス
最近ゲートが壊れたという噂がありました。それに利用していた人々をほかの場所に送ってしまったという話もありました。
ノトス
念のため最近メンテナンスを行い続けました。魔法使いを始め、たくさんの専門家が確認しましたが、問題ないと判断しました。
ノトス
もちろん、ほかの場所に行ってしまったという利用客の痕跡もありませんでした。ですが、最近変な人形たちが現れ始めてこういう噂に火をつけました。
ノトス
一体どこから現れたのか…
ノトス
一応人形たちの退治を皇城から派遣された騎士と一緒に片付けていますが、終わりが見えませんね。
【プレイヤー】
もし私がゲートを見てみてもいいですか?
ノトス
もちろんです。今日も僕がメンテナンスして、エダムくんと一緒にいろんな街道への道を全て確認しましたので。
【プレイヤー】
ありがとうございます。それと、ただの噂だと思いますが、人々が消えたというあの場所を教えてもらえませんか?
ノトス
魔力の竜巻のどこかに小さな島があるようです。地図にも載ってなくて、ゲートでも行けない場所だと聞きましたが果たして…
ノトス
そこを確認してみたいのですが、僕の風の魔法だと届かないですね…
【プレイヤー】
何かわかりましたらすぐお知らせします。
ノトス
お言葉だけでも頼もしいです。ちょうど【プレイヤー】様になら詳細は聞かずに信じて任せてほしいという陛下の命令がありました。
【プレイヤー】
陛下からですか?
ノトス
はい、僕にお伝えしていただきました。
【プレイヤー】
(陛下はこういうことが起きるとわかっていたのか…)
【プレイヤー】
お忙しいところありがとうございます。では私はゲートに向かってみますね。
ノトス
いいえ。エダムくん、【プレイヤー】様の案内をお願いします。僕は首都からお客さんが来る予定ですので。
エダム
かしこまりました、ノトス様。
【プレイヤー】
いいえ、エダム。気持ちだけで充分です。これは私の仕事ですので…
エダム
理解しました。ゲートは奥にいくつかありますのでご確認ください。
【プレイヤー】
ありがとうございます、エダム。
【プレイヤー】
(ではゲートに向かうか…)

(一番端のゲートに向かう瞬間、ゲートの前にいた人々が存在が消えるかのように消えてしまう。)
【プレイヤー】
な、なんだ…?
リコッタ
【プレイヤー】様、慌てないでください。あの人々は正常にゲートを利用していますから。
リコッタ
私たちの目には消えるように見えているだけです。そしてあの人たちも今私たちに気づいていません。
【プレイヤー】
リコ、どういうこと…あ…
リコッタ
何か不吉な気がして急いで来てみたら、やはり合ってました。誰かがゲートに手をつけたようです。
【プレイヤー】
(メディア様の話通り魔女が現れようとしてるのかな…)
リコッタ
ゲート全体ではなく機能に影響を与えています。それで魔法使い達は見つけていないようですが…
【プレイヤー】
裏面ですよね?
リコッタ
私達が知っている裏面ではありますが、手をつけた当事者は他の名前の可能性が高いです。とにかく、この状態でゲートを利用すると…
【プレイヤー】
…噂の場所に行けますね。
リコッタ
はい…
リコッタ
リコッタ
【プレイヤー】様、私と一緒に行きましょう。
【プレイヤー】
リコはここにいてください。私が行ってきます。
リコッタ
私も任務中ですのでいかなければなりません。裏面を探索するのも私の仕事ですから。
(リコッタの顔に力が入っている。)
【プレイヤー】
わかりました。では一緒に行きましょう。
リコッタ
ありがとうございます、【プレイヤー】様。
リコッタ
リコッタ
ふぅ、何度も裏面を見つけて入っていますが…それでも入る度に緊張しますね。
リコッタ
では私に付いてきてください。
(そうやってリコッタと【プレイヤー】、二人は誰かに呼ばれているようなゲートの中にゆっくり歩いて行く。)

(ゲートに乗っていた魔力のい流れが散らかって二人の前に新たな場所が現れる。)
【プレイヤー】
ここはどこだ?
リコッタ
プレイオス大陸の東部でも西部でもない場所ですね。ここから東部と西部の地形が見えるってことは…
【プレイヤー】
ちょうど真ん中のようですね?ところで、あそこに見える青い光は…
リコッタ
もし声の妖精が虚空海に落ちたという表現を聞いたことがありますか?
【プレイヤー】
はい、聞いたことあります。
リコッタ
ここも虚空海の一部です。ここにはギルド連合付近の虚空海より強い魔力の竜巻があるんですが…
リコッタ
妖精や精霊がこの付近に来ると魔力のせいで吹き払われるのをそのように表現したみたいです。
リコッタ
魔力の流れがああいう風に青色に見えるとは思いませんでした…
【プレイヤー】
あそこに壊れた器具や飛行艇が見えますが、あれは…
リコッタ
どうやらゲートを使用せず東部と西部を越えようとしてた時、竜巻に巻き込まれたようです。
リコッタ
【プレイヤー】
漂流した人もいますよね?一応奥に進みながら確認してみましょう。
リコッタ
はい、【プレイヤー】さん。一緒に行きましょう。
(その時、リコッタの隣に一人の少女が平然と歩いている。その時、冒険者と目が合う。)
【プレイヤー】
あれ?
???
…!
(動物のぬいぐるみを持っていた少女がびっくりしながらも、ゆっくり後ろに下がって状況を確認する。)
【プレイヤー】
漂流した人?
リコッタ
うん?誰かいますか?
【プレイヤー】
…私の前にいる人が見えませんか?ピンクの髪にぬいぐるみを持っている…
???
(リコッタが自分を認識していないことを確認した少女が急いで反対側に逃げる。)
【プレイヤー】
あ、あの!すみません!
【プレイヤー】
リコッタ、ちょっとあの人と話して来ますね。
リコッタ
…一体何を見たんですか?幽霊でも見たのかな…?あ、一緒に行きましょう!