少女
ゲートの魔力の構成が瞬間的に変わった。一体誰がどういう目的で…
(いきなり少女の前に魔法陣が一つ広がる。魔法陣の中央に大きな光が浮き上がって一人の人間が変な音と共に地面に落ちる。)
(少女が起き上がれない冒険者を見つめてから指で触ってみる。瞬間ぴくっとする冒険者の反応に頷く。)
少女
この状況で恥ずかしいからって気絶したふりをするとは思いませんでした。無限回廊の時空魔法が物凄く早く行われたみたいですね。
【プレイヤー】
ありがとうございます、ところで誰…あ…
(黒い服の少女が【プレイヤー】の顔から何かに気づいたように頷く。)
リコッタ
あ、私の紹介をしますね。リコッタと言います。リコって呼んでください。
リコッタ
私をリリリコと呼んでいる二人とは同僚です。
リコッタ
二人は見えない場所で、私は見える場所で働いているのが若干違いますが。皇城の要請を受けた公式的な案件は私が処理しています。
【プレイヤー】
ここまで詳しく話してもいいですか?
リコッタ
デイナさんから冒険者さんは私たちの仕事を理解しているから大丈夫だと聞きました。
リコッタ
ここでは私がネレイス関門に出没する変な人形を片付けています。
リコッタ
どこかに自分の意思で動く人形がいるとは噂で聞いていますが、ここに現れた人形はそれとは違います。
リコッタ
まるで誰かがわざとまき散らしたような…誰かに見てもらいたいような…
リコッタ
この人形は私が片付けていますので、あまり気にしないでください。
リコッタ
こういうことは不吉な力を持つ私のような人間がやるべき仕事…
リコッタ
とにかく、ここの状況を知りたいならノトスさんとエダムさんを訪ねてみてください。ここで働いていますから。
リコッタ
なるほど。あ、ちょうどあそこにエダムさんが見えますね。
【プレイヤー】
わかりました、リコ。また来ますね。
(リコッタが周りを確認しているとふと既視感を覚える。そして自然と関門の崖に建てられたガードレールに向かう。)
リコッタ
遠くから変なものを感じる…裏面みたいなもの?そうでもないような…