シナリオクエスト

リコと呼んでください

少女
ゲートの魔力の構成が瞬間的に変わった。一体誰がどういう目的で…
少女
…?
(いきなり少女の前に魔法陣が一つ広がる。魔法陣の中央に大きな光が浮き上がって一人の人間が変な音と共に地面に落ちる。)
【プレイヤー】
うおおおお!猫!
【プレイヤー】
少女
少女
もし【プレイヤー】ですか?
(少女が起き上がれない冒険者を見つめてから指で触ってみる。瞬間ぴくっとする冒険者の反応に頷く。)
少女
生きてますね。では起こしますよ。
【プレイヤー】
はい…
少女
この状況で恥ずかしいからって気絶したふりをするとは思いませんでした。無限回廊の時空魔法が物凄く早く行われたみたいですね。
【プレイヤー】
ありがとうございます、ところで誰…あ…
(黒い服の少女が【プレイヤー】の顔から何かに気づいたように頷く。)
少女
そうです。思っている通り…
リコッタ
あ、私の紹介をしますね。リコッタと言います。リコって呼んでください。
リコッタ
【プレイヤー】
もしラクレットとゼリックと同じ…
リコッタ
私をリリリコと呼んでいる二人とは同僚です。
リコッタ
二人は見えない場所で、私は見える場所で働いているのが若干違いますが。皇城の要請を受けた公式的な案件は私が処理しています。
【プレイヤー】
ここまで詳しく話してもいいですか?
リコッタ
デイナさんから冒険者さんは私たちの仕事を理解しているから大丈夫だと聞きました。
リコッタ
ここでは私がネレイス関門に出没する変な人形を片付けています。
リコッタ
どこかに自分の意思で動く人形がいるとは噂で聞いていますが、ここに現れた人形はそれとは違います。
リコッタ
まるで誰かがわざとまき散らしたような…誰かに見てもらいたいような…
リコッタ
リコッタ
この人形は私が片付けていますので、あまり気にしないでください。
リコッタ
こういうことは不吉な力を持つ私のような人間がやるべき仕事…
リコッタ
とにかく、ここの状況を知りたいならノトスさんとエダムさんを訪ねてみてください。ここで働いていますから。
【プレイヤー】
エダムですか?
リコッタ
知り合いですか?
【プレイヤー】
以前仕事で知り合いました。
リコッタ
なるほど。あ、ちょうどあそこにエダムさんが見えますね。
【プレイヤー】
では聞いてみますね、リコッタ。
リコッタ
リコって呼んでください。
【プレイヤー】
わかりました、リコ。また来ますね。
リコッタ
はい…
リコッタ
(リコッタが周りを確認しているとふと既視感を覚える。そして自然と関門の崖に建てられたガードレールに向かう。)
リコッタ
遠くから変なものを感じる…裏面みたいなもの?そうでもないような…

(イケメンな青年が客の熱い視線を受けながら平然を装おうとする。)
(だが、うまくいかないのか苦笑いで歩く。そんな中、自分に近づく【プレイヤー】の姿に気づいたのか晴れやかに笑う。)
青年
【プレイヤー】様ですね、お久しぶりです。
【プレイヤー】
エダム?あの時のあの遊撃兵ですよね?
エダム
僕を覚えていてくださるなんて…、ありがとうございます。
【プレイヤー】
クノッソスにいる遊撃兵から名前を聞きました。エダムだと…
エダム
それで僕の名前を知っているのですね。光栄です。今まで元気でしたか?
【プレイヤー】
私は元気ですよ。たまに難しいこともありますが。
エダム
僕もいろいろありましたが、冒険者さんのおかげで元気です。
エダム
今ここでは警護と警備、その他の様々な業務を行っています。
エダム
遠くから活躍している噂を聞いていました。たくさんの方々を助けて、頑張っている姿本当に尊敬しています。
エダム
ところで【プレイヤー】様がここに来たということは…
【プレイヤー】
プレイオスのほかの場所に行く予定ができたんです。
エダム
大事なことですよね…あ、恩人である【プレイヤー】様であればぜひ力になりたいです。言っていただければ僕にできることはすべてやりますので。
【プレイヤー】
そう言われるとちょっと…あ、何も起きてないですよね?
エダム
モンスターのようなものがたまに現れていますが、あまり気にしていません…
エダム
あ…
エダム
少し席を移しませんか?ノトス様と一緒なら何でもお話できると思います。
【プレイヤー】
わかりました、エダム。
エダム
僕に付いてきてください。