シナリオクエスト

行こう、大陸の関門へ!

(デイナがため息を吐きながら持っていた手紙を畳んでポケットに入れる。そして、近づく【プレイヤー】の姿を見つける。)
デイナ
おかえり、【プレイヤー】。
【プレイヤー】
こんにちは、デイナさん。
デイナ
いつ来るのか待ってたら、今日だったのね。
【プレイヤー】
どういう…?
デイナ
うっすら感じていたけど、魔女のことのようでね。
【プレイヤー】
もしかして何かありましたか?
デイナ
最近あるっちゃあるのよ。ちょうど皇城の要請で団員の一人が調査に出かけているわ。
デイナ
要請というよりは命令に近かったけどね。
デイナ
【プレイヤー】、ネレイス関門って聞いたことある?
【プレイヤー】
いいえ、初めて聞きます。
デイナ
プレイオスの西部と東部を繋ぐ主要な拠点よ。大陸の基準になって西部と東部を分けているとも言えるわ。
デイナ
大陸を繋ぐ道はあちこちにあるけど、比較的に安全だから特別な場合を除いてほとんどの場合関門を通っているの。
デイナ
詳しいのは自分で調べたほうがいいと思うわ。
【プレイヤー】
ここからはどうやって行きますか?
デイナ
関門に向かう道は星くずの平原にあるわ。少し楽にしてあげたいんだけど…
デイナ
前、私が渡したカードをジェイドに見せて関門の話をしてみて。そしたらすぐに関門に送ってあげるかもしれないわ。
【プレイヤー】
(あ。星くずの平原付近で合ってるな…)
デイナ
必要なものがあれば、そこにいる団員に話してちょうだい。
デイナ
今回はこういう形でしか力になれなくてごめんね。最近急に仕事が増えちゃって…
【プレイヤー】
いいえ、大丈夫です。教えてもらったように言ってみます。ありがとうございます、デイナさん。では早速行ってみますね。
デイナ
うん、気を付けてね。
デイナ
デイナ
(今までお姉さんが自分で動くことはなかったのに…どうして急に…)

ジェイド
おかえりさない、【プレイヤー】さん。
【プレイヤー】
こんにちは、ジェイド。
ジェイド
何か御用ですか?まさか魔法学園のことですか?
【プレイヤー】
魔法学園ですか?違います。
【プレイヤー】
ネレイス関門に行く用事があるんです。デイナさんに聞いたらジェイドに話したら楽に行けるということでした。
ジェイド
持っているカード…皇室の認証をもらったカードですね。
ジェイド
すぐにネレイス関門にお送りします。少しお待ちいただけますか?
【プレイヤー】
はい、お願いします。
(ジェイドが手を振ると同じローブを被った無限回廊の魔法使いたちが集まり始める。)
(ジェイドの指示に従って魔法使い達の詠唱が続くと、【プレイヤー】の足元に小さくてかわいい魔法陣が一つ広がる。)
ジェイド
できました。では【プレイヤー】様、目を瞑ってください。
【プレイヤー】
あ、はい。
ジェイド
この無限回廊の中に流れている空気を感じてください。そして箱の中から外に飛び出したい猫の気持ちになってみてください。
【プレイヤー】
猫ですか…?
ジェイド
さあ、できました。では、時空魔法が…
【プレイヤー】
うおおおお!猫?!
(その瞬間、魔法陣から浮き上がった光が悲鳴と共に冒険者をどこかに連れていく。)
魔法使い
ジェイド
まだ説明終わってないのに…
魔法使い
ジェイドさんの説明が少し長すぎたようです。ところで、猫は何ですか?
ジェイド
この間皇室認証カードを持ってきた人がそういうことを言っていたので説明に応用してみました。
ジェイド
それより大切な猫が外に出て来なくなって大変と言っていましたが、今はどうなんですかね?