(カーリー村の奥、メディアが慣れたオーラを感じたのか入り口の方を見つめる。そして晴れやかな笑顔になる。)
メディア
顔色を見るとゆっくり眠れていないようですね。
【プレイヤー】
夢を見ました。
……内容はあまり覚えていません。ただ、一つのワードがずっと頭に残っていて……
メディア
魔女の一部が【プレイヤー】の存在を認知したようです。大きな事件がありましたから。
メディア
イリス様にもある影響があったと思いますが…お会いして話すのはどうでしょうか?
【プレイヤー】
…それが一番いいかもしれませんね。
メディア
暖かい風が吹きますね。こんにちは、イリス様。
(傍にカーリーの風に乗ったような紫のハナアヤメが落ちる。)
(地面に落ちた花びらが消えた場所にイリスの姿がまるで一凛の花のように咲く。)
(【プレイヤー】の挨拶にイリスが笑顔で答えて二人の手を握る。)
イリス
元々は私がいる場所に二人を招待しようと思いましたができませんでした。二人には危険な場所かもしれなくて。
イリス
魔界からとある経路を通してこの世界と繋ごうとする試しがありました。
イリス
イーストランドにあった痕跡が消えてよかったと思いましたが、逆に小さな力や大きな力が様々な形で近づいています。
イリス
恐らくそれは魔界の各領域を守る君主級の存在だと思います。その中にはルクスもいるのでしょう…
イリス
また違う力も感じました。魔界とこの星を繋ごうとする…
イリス
【プレイヤー】の夢は実は夢ではないかもしれません。無言の警告なのでしょう。
イリス
そういう目的を持つ魔女が誰なのか、どこにいるのか、どういう姿なのかはわかりません。それで…
メディア
大丈夫ですよ、イリス様…私が力になりますのであまり心配しないでください。
【プレイヤー】
それなら魔女を探すのが先だね…何をするとしても探してからだから。
イリス
今は私も【プレイヤー】も知っているのはあまりありませんが、それでも無理はしないでください。
イリス
では、戻ります。すぐ戻らないといけないのです。
(再び暖かいお花の香りを乗せた風が吹いてイリスの姿が消える。)
メディア
あ、そうだ。ノエルが送ってくれた美味しい茶葉があるのですが、お茶を出すのを忘れていましたね。イリス様は仕方ありませんが…【プレイヤー】、お話があるので少しお待ちいただけますか?
(しばらくすると、メディアがお茶を用意して【プレイヤー】の前に出す。)
メディア
ノエルが選んだものですので当然のことでしょう、ふふ…
メディア
【プレイヤー】…少し曖昧ですが、魔女を見つける方法を思い出しました。
メディア
子供の頃、私はあの人とかくれんぼをしながら遊んだ覚えがあります。私はあの人を見つけることができませんでしたが…
メディア
あの人はいつも私を見つけたのです。どうやって見つけたのか聞いても答えてくれませんでした。
メディア
私を見つける度に持っていた何かがあったのを思い出しました。
メディア
はい、正確には覚えていませんが、羽が付いていました。白くて聖なる羽はいつも私を向いていました。
メディア
それだけではないと思いますが、まずはそれが始まりかもしれません。
【プレイヤー】
天使であるミカエラ様に聞いたらわかりますよね?まず聖域に行ってみます。
メディア
私はその間記憶を辿ってみます。何かがあるかもしれませんから…
メディア
大丈夫ですよ。あまり心配しないでください…もう私は昔の私ではありませんから。
【プレイヤー】
メディア様の笑顔が前より楽になった気がするな。では、ヒュレーに行ってみよう。