テオドール
あ!キミか。すまない、他に考えていることがあって…
【プレイヤー】
ナーシャに頼まれた本を見つけました。ナーシャがテオに渡してほしいと…
テオドール
あ、そうか?その本をもらってもいいか?
テオドール
これは私を含めてたくさんの人が知っている昔話だ。あ、キミは外部の人だからよくわからないかもしれないが…
【プレイヤー】
森で道に迷った子供の前にゴーレムが現れて、仲良く遊んでたら悪い妖精が現れて遊ばないで帰ろうと…
テオドール
そこまで聞いたらほぼ正解だ。この話はたくさんの人の口にわたって少しずつ内容が変わっているはずだ。
テオドール
ナーシャの期待とは違ってこの本は元の内容が書いているようだな…童話と偽装された…
テオドール
内容が長くはないので、私のほうで簡単に解釈してあげよう。
テオドール
混沌の空の前と後、プレイオスは結構変わってしまった。戦争により覇権の争いをして、たくさんの勢力が浮き沈みを繰り返した。
テオドール
その中には人間だけがいるわけではなかった。人間の欲でほかの存在も利用してしまった。
テオドール
あ、この話はほかの場所ではしてはいけない。ある意味の禁忌のようなものなんでね…
テオドール
子供は道に迷ったわけではない。逃げたんだ。ゴーレムに会って遊んだわけではない。自分を攻撃するゴーレムからできる限り逃げたんだ。
テオドール
童話はそれを一緒に遊んでいると表現したんだ…
テオドール
プレイオスには魔女という存在がいる。魔界の魔族女性とは違う。なかなか姿を表せないが、表したモノは自分だけの仕事をして生きていくのだろう。
テオドール
私が見るからにこの童話の子供は、魔女達から村を助けるためのプレゼント…、いや供え物なのだろう。
テオドール
ゴーレムは魔女が作ったはずだ。子供が逃げないように門番のようなものだ。ぱっと見、子供とゴーレムの友情を描いた童話のようだが…
テオドール
これは魔女の話…もしかしたら魔女が子供に求めた何かがあるのかもしれないな。
テオドール
例えばこの子が魔女になってほしかったとか、もうすでに魔女だった子供に気付いたとか…
【プレイヤー】
…ナーシャはどうしてこの本が気になったんですかね?
テオドール
ただ純粋に知りたかったのだろう。自分が連れているマッドゴーレムを始めてアイデンティティまで…
テオドール
最近たくさんのことが起きていたからなおさら。ふぅ…この本は私が保管しよう。ナーシャには適当に答えておくよ。
【プレイヤー】
わかりました。そしてナーシャに、いやここにいる方々に何か起きたらすぐお知らせください。
テオドール
キミの仕事だけでも忙しいと思うが、大丈夫なのか?
テオドール
ありがとう…キミも私の力が必要な時はいつでも来てくれ。
【プレイヤー】
ありがとうございます、では私は戻ります。また会いましょう、テオ。
(冒険者が離れて本を確認していたテオドールが最後のページで止まる。
テオドール
昔帝国で使っていた暗号文なのか?とりあえず、解釈してみよう。
テオドール
ヒルダへ…?ヒルダ…、人の名前なのか?