(ウルが【プレイヤー】の手にある地図を見てくすっと笑う。)
【プレイヤー】
ちらっと見たけど、この地図にある大陸って……
ウル
……ああ、ジエンディア、プレイオス、イーストランド…そして、“それ以外の大陸”。
ウル
伝わって来ている名前はテイジーズ、ナーゲン、オトロスくらいだが、それが正しい名前かはわからないがな。
【プレイヤー】
(クロノスに情報がないということは…もう少し話を聞いてみようかな?)
ウル
一応行っておくが、俺はそれ以上何も答えられないぞ。
ウル
ありがとう。また会えるかどうかわからないが、もしまた会えたらよろしく頼むよ。
【プレイヤー】
(あれ、なんだ?前と全然違う…どこかに出かけるのか?)
【プレイヤー】
な、なんでもない。そ、そうだね…またね。
【プレイヤー】
(ふぅ…まず、一つを見つけたから次どこに行けばいいのかアルケーに聞かないとだな。)
(【プレイヤー】の姿が遠くなると、ウルが軽く背伸びをする。)
ウル
そろそろ支度をして…いや、その前にエルに謝らないとだ……気は進まないが。
エル
ユランから君を呼んできてほしいと頼まれてね。それで何を謝るつもり?
ウル
エルが折り紙で作った竜を踏みつぶしたんだ!ま、待て、エル…!
(ただでさえ冷たそうな顔のエルが固くなった顔でウルを見つめる。)
ウル
ベ、ベスカ!お前の主は俺だ。俺の話を聞け!あ、ユラン…
ユラン
末っ子達は今日も元気いっぱいだね?師匠と私をこんなにも待たせるなんて…
ユラン
師匠は用事があるので先に出かけている。師匠には自分達で言うように。
ユラン
遅れたのは仕方ないから気にしていないよ。それより、私っていつ二人を相手したっけ…
(ユランがなかなか見せなかった晴れやかな笑顔をウルとエルに見せる。だが、その笑顔が明るくなることを見る二人は恐怖を感じるだけだった。)
ユラン
何が悪かったの?私はただ久しぶりに末っ子達の実力を試してみたいだけよ。
ユラン
すぐに剣を持って来るからここで待っててね。私を失望させたらどうなるのかはわかってるよね?
(噂によるとユランの指示によってしばらく浮遊島と幻影の毒霧沼地、修練の森まで関係者外出入禁止および訓練が禁止されたという。)