シナリオクエスト

アルケーの過去

アルケー
私が【プレイヤー】様に会えて気付いたのも、嬉しかったのも偶然ではありません。
【プレイヤー】
…説明が必要です。どういうことなのかよくわかりません。
アルケー
全てお話します。
アルケー
イリス様が私の話を聞きたいのかはよくわかりませんが…
アルケー
【プレイヤー】
大丈夫ですよ。
【プレイヤー】
…私も、イリスもどんな話でも受け入れられますから。
アルケー
本当にそうだといいのですが。
(アルケーが静かに【プレイヤー】の手を握る。)
アルケー
では、私の話を聞いてください。

(アルケーが【プレイヤー】の手を握ってゆっくり歩き出すと、プネウマの雰囲気とは真逆の海沿いの姿が現れる。)
【プレイヤー】
ここは…
【プレイヤー】
アルケー
ええ、そうです。
アルケー
【プレイヤー】様が知っているここの名前は「嘆きの海岸」ですよね?
【プレイヤー】
はい…あそこに崩壊の塔があります。
アルケー
ニョルズ様がいた場所ですね。
アルケー
アルケー
でははるか昔、ここで起きたことを話ます。
アルケー
ここにはたくさんのデル族の一員がいました。世界のために、セレス様のために決断を下すしかなかったあの時…
(アルケーが悲しい顔で空を見つめる。)
アルケー
皆同じ気持ちでしたが、その気持ちの大きさは少しずつ異なりました。
アルケー
いくら未来のためとは言え、小さな生命が感じるその恐怖は想像もできないものでした。
アルケー
ビーストと融合されなかったり…強くなかった心を持つ者のもの…
アルケー
それはとある少女の魂でした。
アルケー
少女の名前はアルケー…今の私です。
【プレイヤー】
デル族…
アルケー
融合過程で私の魂は物凄い傷を負って、弾かれました。皆と共にしたかったけど、闇に食べられてしまいました…
アルケー
【プレイヤー】
こういう話を聞けるとは思いませんでした。
アルケー
はい…
アルケー
それがどこなのかはわかりませんが、私の魂が消滅する寸前、ガイア様が私を助けてくれました。私がいる場所ではないと、包み隠しながら…
アルケー
ですがその時、誰かがガイア様を襲撃して、ガイア様は私を安全な場所に送りました。いつかまた訪ねるから、と…
アルケー
アルケー
結局、また私を訪ねてくれたのですが…
アルケー
これが私の1回目の記憶の終わりです。
【プレイヤー】
(まさか…)
【プレイヤー】
アルケー…
【プレイヤー】
いや、何でもありません。
アルケー
驚きましたよね?
アルケー
では…他の場所に移しましょうか。私に付いてきてください。

アルケー
【プレイヤー】
ここはモロス…
アルケー
モス王国がモロスを占領する前にもここはたくさんの人達が戦っている場所でした。はるか昔からイーストランドはあらゆる紛争で溢れていました。
【プレイヤー】
アルケー、ここを知ってるんですか?
アルケー
ここは私の2回目の命の故郷です。オネイロ森にある村で生まれました。
アルケー
あの時の私はどうしても強くなりたかったみたいです。1回目の命は覚えてもいないのに…役に立てられなかったという気持ちだけを持っていました。
アルケー
それで一人で頑張って剣を持って修練をしました。ですが、私の力は村を襲撃しようとする外部の危険にやっと耐えられる程度…
アルケー
そういう私の前にとある魔法使いが現れました。あの時、あの魔法使いの一言を思い出しました。
アルケー
あ、男の子ですね?
【プレイヤー】
アルケー、待ってください。あの時は少年だったんですか?
アルケー
アハハ、そうだったみたいです。
アルケー
魔法使い様は自分の言う通り修練すると強くなれると言いました。実はそれは神の力を借りることだったのに…
アルケー
私は強くなるために魔法使い様と共にイーストランドやプレイオスを行き来しながらたくさんのことをやりました。そして少しずつ強くなりました。
アルケー
色んな人に出会えて、色んな人を守りました。
アルケー
そんな中、魔法使い様が少し席を外した際、ある戦場で帽子をかぶった少年に出会えました。その少年は私に変なことを言っていました。
アルケー
「君に鍵になってもらうことはできないよ。君は罪人が待つ魂を持っているから…」
アルケー
「君の犠牲なら当分何も起きないはず。」
【プレイヤー】
犠牲?鍵?
アルケー
その言葉を最後に少年は大きな獣に変わって、私の首を噛みました…
アルケー
それが私の2回目の命が持つ記憶の終わりです。
【プレイヤー】
お待ちください…その話…
アルケー
はい。【プレイヤー】様が使っていたオーブパネルの力。それは私の記録ですから。
アルケー
あの時の私の名前はウィーバー…
アルケー
魔法使い様が戻ってきて死んだ私をここに送ってくださいました。
アルケー
ガイア様…
【プレイヤー】
【プレイヤー】
複雑すぎて整理が上手くつかないです。
アルケー
困惑する話ですよね。ですが、お話しなければならなかったのです。
【プレイヤー】
つまり、アルケーはデル族に融合されなかった魂だったのにガイア様が助けてくれたんですよね?それで生まれ変わってみたら男の子でしたし。
【プレイヤー】
魔法使いに変身したガイア様と一緒に修練をしていたって、それ私が知っている古代超人少年なんですよね?
アルケー
超人は超人ですが、古代までではありません。アドリカ様を除く超人達より少し前の話ではありますが。
【プレイヤー】
アルケー、いや、ウィーバーだった時、とにかく、アガシュラであるジェリルが噛んで殺したということですよね。でも…
【プレイヤー】
鍵…
【プレイヤー】
(バイスが話した永遠の時間の中に埋まっていて目覚めた魂…、鍵の条件にアルケーは合っているけど私ではない…)
【プレイヤー】
(なのにどうして私が…)
【プレイヤー】
(でもジェリルはアガシュラだからデル族を殺しただけなはずなのに、バイスがやることを既に知っていたということだよね…)
(複雑そうな【プレイヤー】の顔を見ていたアルケーが静かに手を握る。)
アルケー
何を考えているのかわかるような気がします。
【プレイヤー】
アルケー
私の話は【プレイヤー】様の心を複雑にしようとしたわけじゃないです。ですのであまり気にしないでください。
【プレイヤー】
ごめんなさい。私が経験したことがアルケーと関係しているような気がして…
アルケー
これからガイア様に会わないといけないのです。ちょうど着きました。
【プレイヤー】
…ガイア様はどこにいますか?ここにはいないようですが…
【プレイヤー】
ここは…