(砂時計に近づくと目の前の風景が他の領域に至ったように少しずつ変わる。)
(いろんな色の砂坂の間に小さな水が流れていて、その周りには赤く染まった葉っぱが実った木が立っている。)
【プレイヤー】
あそこも、ここも時間の領域で合ってるようだな。あっちは掛け時計、ここは砂時計…
【プレイヤー】
まって、時計の中にあるのは砂じゃない?水?壊れた時計の間から水が流れている。
???
時間は水のように流れて、誰も止められないからここではそう見えるのよ。ふああ…
(どこかから聞こえて来る声で周りを確認すると、木の上に大きな何かが座っている。)
(自分を精霊だと紹介した存在がそのまま木の下に着地する。)
(重い音と共に現れた存在はガウンの形のドレスを来て、片手に手裏剣を持った巨大な猫だった。)
(精霊だと明かした猫が不満な顔をする。そして急に片手で顔を擦る。)
???
尻尾と耳だけのパーシパエーと勘違いしてるんじゃにゃいの?
???
遠い親戚だと言っておこう。今大事にゃのはそれじゃにゃいから。あたしに用があるにょよね?
???
あ、あたしの紹介をするにぇ。あたしはカイロス。君は【プレイヤー】、だよね?
カイロス
クロノスに話すように楽に話していいわ。ところでくんくん。君、匂いがするにぇ。マタタビの香水を付けて来たにょ?
カイロス
ただでさえ睡眠時間が足りにゃいって言うのに、物凄い匂いで目が覚めてしまったじゃにゃい。こんにゃ宿題をくれるにゃんて…君さ、【プレイヤー】…
カイロス
ふぅ…アルケーは仕事をくれる時いつもマタタビの香水を使うにょ。いつも内緒ってにぇ…ただでさえ寝不足にゃのに…
【プレイヤー】
(カイロスはマタタビの香りが好きなのかな?)
カイロス
ガイア様のこととは言え、アルケーの頼みとは言え、時間は勝手に動けにゃいよ。
カイロス
ここは全ての生命に付与された時間の中でも、特別にゃ瞬間を作ってあげる。ここの時間が止まったら…?
カイロス
想像もしたくにゃい。一度も止まったことはにゃいけど…
カイロス
クロノスから認めてもらったからってあたしも認めてあげるにゃんてにゃいからね。あたしにも認めてもらわにゃくちゃ。
カイロス
これも運命と言えば運命だよね?クロノスの時間でのように君が時間を変えると決めた以上…
カイロス
そうよ。この空間が君を試すにょ。君がどれほどこにょ瞬間に相応しい存在にゃのかを…
カイロス
その試験が終わる頃来るからにぇ。その間ちょっと足りにゃかったお昼寝をしにゃくちゃ。マタタビのせいで起きたにょ。香りが強すぎて鼻が通りそうだわ。
(そもそも話を聞くつもりがなかったのか、カイロスはそのまま飛び上がってどこかに消えてしまう。)
【プレイヤー】
もう少し聞いたっていいのに。あ、私が急いでる時、残された皆もこんな気持ちだったのか…
【プレイヤー】
今回も同じ方式で直接感じればいいよね?それならやるしか…