(アルケーが教えてくれた方向にある天幕に入ると、プネウマとは違う姿の風景が現れる。)
(森を成す木より巨大な動物のぬいぐるみの後ろに見える空が紫色に染まっている。そしてその前には怪しい観覧車が回っている。)
【プレイヤー】
いや…時間の空間、って言われたのに一体…テーマパーク?
【プレイヤー】
あの観覧車は誰も乗ってないみたいだし。24時間回ってるのかな?
(変な擬声語と共に空から巨大な鳥が一匹飛んでくる。一般的な鳥とは違う形の存在が【プレイヤー】の顔をじっと見つめる。)
???
ここには神に愛される人間だと言っても来ることができなんだよ、ホー!
???
ミミズクとは似てるけど、ミミズクではないよ、ホー!私の名前はクロノス、時間の精霊だ、ホウ!
(片方の翼でお腹を包むミミズク、いやミミズク形の時計が自分を紹介する。)
【プレイヤー】
(時計だからか、秒針の音がするな。)
クロノス
【プレイヤー】!会えて嬉しいぞ、ホーホー!イリス様の人だから気軽に話してくれ、ホー!
クロノス
理由は知っているんだ、ホウ。ガイア様に会いに来たんだって?
(クロノスが持っていた鎌を【プレイヤー】の前に差し出す。)
クロノス
私はこの空間の管理者としてやるべきことをやっているだけだ、ホウ!
【プレイヤー】
ガイア様に会うためにはクロノスの許可が必要なんだ。だから許可してほしい。ここに流れている時間を止めて。
クロノス
時間を止めてだと?ここの時間が止めるためにはイリス様がいる場所がどうなると思うんだ、ホー?
クロノス
…だとして方法がないわけじゃないけど、ホウ…
クロノス
この空間の中にある時間を全て感じるんだ。
クロノス
時間の流れを単純に考えてはいけない、ホー!私がここを管理しているけど、勝手にできない理由は!
クロノス
ここはエトワールの全ての生命が日常を、平凡な時間を保つことができるように助けるこういう構造になっているからだ、ホウ!
クロノス
ここで共にしている他の精霊達もまたその時間を大切にできるように働いているんだ、ホー。
クロノス
全身で感じるんだ、ホウ!その時間を感じて私がいる場所に来たら考えてみるよ。
【プレイヤー】
簡単ではないとは考えていたよ。だから頑張ってみるよ。
クロノス
そうか、ホー?この時間を止めるように決めたんでしょ?今からこの空間は、だからこの空間にいる全ての精霊を君を妨害する、ホー。
クロノス
真似しないでくれ、ホー。君も私をミミズクだと思っているのか、ホウ?
(クロノスの頭に付いている鈴が少しだけ鳴る。まるで怒っているような顔をするも、すぐに遠くを見つめる。)
クロノス
ミミズクでもなんでも私は忙しいのでお先に。私に来てくれ、ホー。
(クロノスが話を終えて力強く空に飛び立つ。そのまま坂を超えてどこかに飛んでいく。)
【プレイヤー】
とりあえず行ってみよう。ただでさえ精霊達が集まって来てるからちゃんと乗り越えるしか…