(イリスと共に数歩歩くと見慣れた場所が目に入る。
共に、彼らを歓迎する慣れた鳴き声の主が近づく。)
イリス
わぁ、綺麗でかわいい幻獣達がたくさんいますね。
【プレイヤー】
あ、アドリカか。イリスは動物好き?
イリス
はい、好きです。
よく旅中に噛まれて怪我をしたものです。
【プレイヤー】
それは私もだよ。
この子達も最初は私が悪い人だと思ってずっと噛んだりしてたんだよ。
イリス
慣れてない対象は警戒するしかないですからね。
イリス
それでもこういう子達に好かれる人がいるのです。レビ様とか…
イリス
ふふ、そうかもしれません。あ、あそこにメヌエットがいますね。
(二人の足が止まった場所の遠くにぼうっとしているメヌエットの姿が見える。)
(メヌエットが二人に気づいて瞬きをして、手を振って挨拶をする。)
【プレイヤー】
メヌエット?何か話しているけど、声が聞こえない…
イリス
ガイア様が遠くにいるせいなのかもしれませんが、メヌエットに届いていないようです。
メヌエットは大丈夫だと言っていますが…
(メヌエットが少しぼうっとした顔でイリスを見つめる。)
イリス
神の不在が現体にも影響を与えているのでしょう。
(メヌエットが【プレイヤー】の手を握って瞬きをする。)
【プレイヤー】
イリス、もしかしてガイア様がいる場所を知ってるの?
遠くに出かけたって言ってたけど?
イリス
アドキーナ様に会うために一瞬訪ねたようです。それでわかるようになりました。
【プレイヤー】
イリスはガイア様がどうしてそんなことをしたのか、理由を知っているの?
イリス
確かではありませんが、私に力を足してくれようとしているみたいです。
私もガイア様と話がしたいのですが…
イリス
ガイア様がいる場所はエトワールととある世界の中間にある安息所…
私がここから離れて行くことはできません。
【プレイヤー】
なら…誰かが代わりに行くことはできる?
イリス
はい、隠さないと約束しましたからお話します。
イリス
行けます。ですが、危ないです。普通の人が行くには時間と魂が絡んでいる空間ですので…
【プレイヤー】
私がガイア様に会ってくるよ。待っているのかもしれない。
イリス
準備が終わりましたら盟約の聖所の入口付近に来てください。
私も準備していますので。
イリス
メヌエット…、でしたら【プレイヤー】に幸運を祈ってください。
(メヌエットが静かに頷くとイリスが微笑む。そして静かに立ち上がって消える。)
【プレイヤー】
イリスがあそこまで言うんだから、きっと危険な場所のはず。
しっかり準備しないと…