アドキーナ
境界の彼方の中にいるとなんだからお腹が空いてしまうんだな。あ、イーオーか?
イーオー
アドキーナ様、ここにいらっしゃいましたね。
アドキーナ
空いている境界の彼方が気になってまた来たんだ。お、君も来たのか。この間ぶりだけど嬉しいな。
【プレイヤー】
こんにちは、アドキーナ様。私も嬉しいです。
アドキーナ
あ、君は…精霊なんだな。いや、精霊王。
ナリン
遠くから拝見しており、ご挨拶が遅れました。ナリンと言います。
アドキーナ
水と氷の精霊王と聞いた。今までイーオーを守ってくれてありがとう。これからもよろしく頼む。
ナリン
変なところがある子なので気にかけてくださってありがとうございます。
イーオー
変って…。アドキーナ様、お腹が空いているようでしたので珍味を用意しました。
(アドキーナがイーオーが差し出したミントチョコつららかき氷を見て言葉を失う。)
アドキーナ
イーオー、持ってきてくれた気持ちは嬉しいが…そうだ、気持ちがあるから一口食べてみよう…
(アドキーナが頭をあげて境界の彼方の虚空に向けて咆哮を噴き出す。)
アドキーナ
危なかったな。イーオー、次はバルドリックに出してるような肉を頼むよ…
ナリン
イーオー、アドキーナ様は怒っているようだ。
【プレイヤー】
…あそこまで激しいのは初めて見ました。
アドキーナ
すまない。君が用意してくれたのに。この姿をこのままずっと維持しているとは思わなかったんだ。
イーオー
理解します。私も最近おかしいんです。長い間やってきたことが消えたせいなのか退屈しています。
アドキーナ
イーオー、もしシャイニックのように退屈で死にそうなのか?
イーオー
わかりません。なんだか中が入っていない氷の箱みたいです。すぐ溶けてしまいそうな…
ナリン
イーオー、私がその中を埋めてあげてもいいか?
イーオー
あんたのことはわかってるわよ。たくさん水を飲ませるのよね?そんなに楽しいの?
(ナリンがイーオーの反応に笑う。そんな中、アドキーナの腰から何かを見つける。)
ナリン
あれ、アドキーナ様。鱗が落ちた箇所が何か所かありそうですが、大丈夫でしょうか?もしかして体調が悪いとか…
アドキーナ
境界の彼方の中で力を使ってるといくつか落ちたみたいだ。木霊の泉の方面に飛んで行ったようだな。
アドキーナ
ちょうどよかった。イーオー、君が探して来てくれないか?宝探し…と考えてくれたら…
(イーオーが何かを考えて【プレイヤー】の手を握る。)
イーオー
アドキーナ様、行ってきます。【プレイヤー】、一緒に行こう。なんだかあんたがいたらすぐ見つかりそうなの。
(その時、【プレイヤー】の頭の中にアドキーナの声が流れて来る。)
アドキーナ
「…イーオーのために行ってきてくれ。」
アドキーナ
君たちが木霊の泉に行ってくる間、ナリンが俺の話し相手になってくれ。
アドキーナ
もちろん大丈夫だ。新たに親友になる仲ならどんな話でも楽しいのだろう。
イーオー
では、アドキーナ様、ナリンをよろしくお願いします。さて、宝物を探して木霊の泉へ!
(イーオーが【プレイヤー】の手を握って境界の彼方の外に出ると、横を向いてナリンを見つめる。)
アドキーナ
あ、ナリン、ガイア様から君に伝言があるんだ。
アドキーナ
燃えて消えそうになった大陸の一部を凍らせ、たくさんの命を助けた君がいてよかったと話していた…そして…