ジスカド
ゼナにも会えたところで、戻ろうか。あ、【プレイヤー】?ここにはどうしたんだ?
ジスカド
数日経っただけだが、君にまた会えるなんて、嬉しいな。あ、そうだ。イリス様との話は大丈夫だったのか?
ジスカド
これからも私達は私達なりにここに皆のために残るつもりだ。
ジスカド
まだ皆を脅かす存在が残っているせいで、これからさらに険しくなるのだろう。
ジスカド
もちろん、君にもこれから色んなことを起こるはずだ。
ジスカド
そう言ってくれると安心だが…君は君を信じて、君を信じている人達を考えてほしいんだ。
ジスカド
…そして【プレイヤー】、君自身を先に考えるんだ。
【プレイヤー】
ジスカド様のお言葉肝に銘じておきます。
(【プレイヤー】の答えにジスカドが少し考え事をする。)
ジスカド
ところで、君が持っているのはなんだ?樽を見るとカーリーのもののようだが…
ジスカド
わかるとも。これはカーリーの伝統酒じゃないか。はるか昔カーリーを訪ねた時、出してもらったのを覚えているんだ。
ジスカド
これをメディアが?私が飲んだのが最後だと聞いたのだが…
【プレイヤー】
(ジスカドに伝統酒を造った過程を話す。)
ジスカド
メディアはいろいろ計画があったのだな。レンにレシピを教えたってことは…
ジスカド
アヴァロンにも新たな希望の実が実ることを願って、レンに頼んだのだろう。
(カーリーの伝統酒をもらったジスカドが喜びを隠せない。)
ジスカド
珍しいものなんだ。大事な実と長い熟成で深い味わいになるんだ。
【プレイヤー】
熟成しないといけなかったのに、これは早すぎたんじゃないですか?
ジスカド
それで少し便法を使ったようだ。元々は村で熟成させるようだが…
ジスカド
ラピアでオーラを受けて作ったってことは、おそらくイリス様とも話しているということなのだろう。
ジスカド
香りがいいな。こんなに珍しいものを一人で呑むのももったいない…君はどうだ?
【プレイヤー】
私は大丈夫です。ジスカド様へのプレゼントですから一人で楽しんでください。
(ジスカドが胸元からグラスを取り出して酒を注ぐ。)
ジスカド
ハハ、見なかったことにしてくれ。やはりいいな。こういうのを一人で呑むのはもったいない。皆で、一緒に分かち合わないと。
ジスカド
お酒だけでなく、私達はカーリー族とやっていくことがたくさんあるんだ。メディアも同じ考えだ。
ジスカド
カーリー族を始め、イーストランドの色んな勢力が未来のために進むためには共にしないといけないと。
ジスカド
よかった、そう、よかったんだ。ふふ…この日が来るのをずっと待っていたんだ…あ…
ジスカド
こういう気分は久しぶりだ…久しく感じてない気分だ…君、今忙しいか?
ジスカド
私の昔の話を聞かせてあげたいんだ。君になら私の話をしてもいい気がして…
(ジスカドが【プレイヤー】の反応に感謝しながら薪を集めて火を付ける。ある程度準備が終わった頃、グラスに注いだ酒の香りが彼の過去を刺激する。)
ジスカド
私がカーリー村に行ったのはいつだっけかな…最初メディアに会った時を覚えているんだ。
ジスカド
そう、ハハハ。メディアがこの人はなんだという目で私を見て来たんだ。
(そうやってジスカドの話はジスク領地の夜が深くなる時まで続く。二人が抱いた信頼もその時間の中より深くなっていく。)