メディア
ある程度私の頭の中の整理が終わりましたのでお話します。
(メディアが幻影の涙を床に落とす。そのまま強く打ち下ろした杖の先と触れて、ダフネの記憶が付いていた物は粉々に割れる。)
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これは必要ありません。もう私の存在をわかったような気がします。今回が何回目の命なのかはわかりませんが…
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カーリー一族は他の人間に比べ綺麗な魂を持っています。バイスが作った魔石のい基礎となる力になるほどの純粋な…
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あの方は一族を守ろうとしながらも、一族を助けた領主様に「魔女」という事実をバレた瞬間、過ちを犯してしまいました。
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一族が人間であることを強調しながら…自ら人間を捨てて「魔女」を選ぶなんて…
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そうやって一族のためという美名にバイスと取引をしました。
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領主様を始めとしてジスカド様とゼナ様…そして領地の全ての命に悪いことをしてしまいました。ごめんなさい。
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あの方がそうしてしまった理由は私にもあったようです…
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私が初めて生まれた時がいつなのかはわかりませんが…私は12歳に死んでしまいました。私だけではなくカーリー族の子供たちがそうやって死んでいきました。
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生まれる子達は死んでしまい、生きている人達はバイスに攻撃されながら…。あの方は最後の手段としてバイスと取引をしました。
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ジスク領地の件を片付けてくれると、命の力がたくさん籠った魔石をあげると…
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それで死んでゆく子供たちの一部が生き残りました。あの方はその過程で私が「魔女」の運命になることを知ってしまったのです。
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「魔女」として覚醒して隣にいてほしかったのか、それとも他の何かを望んでいたのかはわかりません。
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魔石の影響で、命の力で子供たちはどんどん生きられるようになりました。ですが、私とバイノンだけは死んで生き返るを繰り返し…
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私とバイノンの記憶は削除されました…当たらな命を付与される度に私はそれが全てだと信じました。あの方もそれが最善だと思っていたのでしょう…
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当時、村の大人の方々はなんとなくわかっていたのです。私がどうして生きなければならないのか…あの方がどうして私を生かしているのか…
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そんな中、あの方が消えてしまいました。バイスがどこかに送ったのか…
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指導者が消えた一族はデイモス教団の襲撃を受け、最後の選択をすることになります。それが誤った選択だとは思わないまま…
メディア
大人達は私を助けるために、私が一族を守ってくれると信じてカーリー村を守っていたマナの竜巻に身を投げました。
(メディアが浮き上がる感情で泣いている。冒険者とゼナはそういうメディアを抱きしめながら待つ。)
メディア
ごめんなさい…少し横になってもいいですか?
【プレイヤー】
メディア様。ゼナの言う通り少し休んでください。
(ゼナが横になっているメディアの状態を心配そうに確認している。)
ゼナ
きっと落ち着かせるためにいいものがあった気がするんだけど…あ!
ゼナ
【プレイヤー】様、私達の領地でブルーベリーを探して来てくださいませんか?
ゼナ
ジスクのブルーベリーが心身を安定させてくれるのです。アルゲア達を追い出せばすぐ見つかるはずです。