シナリオクエスト

錆びついた歯車(2)

イーオー
よく来てくれました。待っていましたよ。
【プレイヤー】
イーオー、元気でした?
イーオー
ふふ、この前会ったばかりですよね?
 
(イーオーが【プレイヤー】に続きメディアを抱きしめる。)
イーオー
メディアお姉さまも、来てくれてありがとうございます。
メディア
イーオー様、そんなにお礼を言わないでください。やるべきことを…
イーオー
それは私達も同じです。
だから今は他のことは気にしなくてもいいんですよ。
メディア
メディア
はい…
 
(イーオーがメディアの答えに満足したかのか晴れやかな笑顔を見せる。)
イーオー
あ、そうだ。【プレイヤー】…。
[境界の彼方]について説明は聞いてますか?
【プレイヤー】
はい、少しは聞きました。
イーオー
そう?でももう一度話した方がよさそうですね…
イーオー
ここは私達の世界、そして他の者達との世界の間……
境界です。中間場所と言ってもいいかもね。
イーオー
イリス様が星界神とはいえ、全ての世界を
知ることはできない。やっと私達の世界、
イーストランドを知った感じだから…
イーオー
ここはイリス様の影響から離れた領域です。
だから精神的に繋がっているあなたがたくさんの情報を知っておくべきです。
イーオー
そして、それはアヴァロンも同じ。
イーストランドにある場所だけど、バイスが呼び込んだ他の世界の力に浸食されてイリス様は全然わからないの。
【プレイヤー】
理解しました。
イーオー
よくわからない顔をしているけど…大丈夫ですか?
【プレイヤー】
イーオーの説明が上手くて理解できましたよ。
イーオー
あら、嬉しいことを言ってくれますね。
メディア
イーオー様、でしたらアドキーナ様にご挨拶に参ります。
イーオー
あの、メディアお姉さま?
シャイニックお姉さまはシャイニックなのに、私はどうしてイーオー様なんですか?
メディア
それが…
【プレイヤー】
イーオー、なんて呼ばれたいんですか?
イーオー
うーん、イーオーちゃんとか?
話す時も敬語とかない方が嬉しいですね。
イーオー
村には数百年も離れた若い子しかいないから、
気楽に話せる人が欲しいんですよね。
メディア
い、イーオーちゃん…?
イーオー
あー!冗談です、冗談!無理しなくて大丈夫です!
【プレイヤー】
(二人とも慌ててる。)
【プレイヤー】
ではジスカド様とアドキーナ様にご挨拶に行ってきます。
メディア
イーオー様、私も行ってきます。
イーオー
わかったわ。話す時間はたっぷりあるからまた今度ね。
メディア
はい…

ジスカド
おや…【プレイヤー】とメディアが一緒に来るとは思わなかった。
【プレイヤー】
こんにちは、ジスカド様。
メディア
お久しぶりです。領地でのことは申し訳ありませんでした。
ジスカド
いや、あの時は君も複雑だっただろう。
【プレイヤー】
あれ、領地に行ったことがあるんですか、メディア様?
メディア
ええ、少し…
ジスカド
私に用があって前に来てくれたことがあってね。
ところで、君は境界の彼方について聞いているのか?
【プレイヤー】
はい、聞きました。今のアヴァロンの状態について話してもらえますか?
ジスカド
ああ、アヴァロン…
ジスカド
アヴァロンは今誰もいないんだ。正確に言うと、我々の世界の生命力を持つ者がいないってことになるな。
【プレイヤー】
えっ、それはどういう…
ジスカド
アヴァロンにいる全ての生命体は既に束縛の力で還元されているようだ。それで誰もいないという話になったんだ。
ジスカド
バイスは自分が利用した全ての生命、自分を除いたその全てをその力にしたようだ。
【プレイヤー】
ジスカド
彼に洗脳され、彼に従っていた部下達の悪魔と魔族さえも消えて彼の力になり…
ジスカド
アヴァロンを彷徨う存在はバイスとは関係なく、この世界の滅亡を望んで残った殻だけの者達なんだ。
メディア
他の世界のモンスターと考えればよいのでしょう。【プレイヤー】…
ジスカド
メディアの話の通りだ。
【プレイヤー】
バイスは何をどうするつもりですか?
ジスカド
アヴァロンをとある世界と似ている状況にして、我々の世界とは違う空間にしたんだ。
メディア
連結…しようとしているのですね。
ジスカド
ああ。どうなるかはわからないが、デイモスが中心にいるのだろう。
【プレイヤー】
急いで止めるべきです。
ジスカド
それで我々がここにいるのだ。君も含めて…
ジスカド
今はフローズンとレンが巡察しているんだ。何かわかったら知らせてくれるようだから、その間はアドキーナ様に挨拶でもどうだ?
【プレイヤー】
はい、わかりました。ところで、あそこにいるのは…巨大なドラゴン?あんなに大きいのに、どうして見えなかったんだ?
ジスカド
あのドラゴンがやっと見えたのか?アドキーナ様だ。
【プレイヤー】
はい?アドキーナ様ですか?
メディア
【プレイヤー】、この空間に慣れてやっとアドキーナ様が見えるのです。
【プレイヤー】
わぁ…
 
(アドキーナが【プレイヤー】に何かを言っているようだ。)
アドキーナ
ΔδφυθωΔδδΔδ…
 
(だが、アドキーナの音声に謎の力が乗って耳を突く。)
【プレイヤー】
うっ、耳が痛い…
メディア
ジスカド様、急いでアドキーナ様に向かいます。
ジスカド
ああ。落ち着かないといけないから急いでそっちに向かってくれ。
【プレイヤー】
う、はい…ではまた来ます、ジスカド様。