シナリオクエスト

エピローグ~嵐の前の静けさ

(深い闇が訪れたクノッソスの夜、空を見つめていたタロースの顔が歪む。)
タロース
タロース
クノッソスなんかにみんな興味津々みたいだねぇ。女神、魔族、それに…
タロース
踏みにじったタロースまで来るのか。
タロース
タロース、俺は君が目覚めた理由を知っているよ。だが、二度と目覚めないでもらいたいね…
タロース
???
もう退いてください。
タロース
おや、珍しい顔だ。長い間姿を現さなかったお前が来たってことは…
???
ええ、そうです。あなたの弟と話すためです。
(闇の中から大きな杖が出てきてタロースの肩を叩く。)
タロース
この力は…うっ…なんだ…?
タロース
これは…
???
近づく夜の一部、イーストランドの罪人が生み出した力…「束縛」です。
タロース
クソ…ダフネめ…
(ダフネと呼ばれた女性が晴れやかに笑いながら杖を下げる。そして身長が高いタロースを見上げると、大きくて長い耳がぴくぴく動いた。)
ダフネ
タロースと話したいですね。ミノス様が私の気配に気づいて憤怒を爆発させる前に。
タロース
タロース
わかった、今は退こう。
(タロースが頭を下げて再び目を開けるとダフネが静かに彼の名前を呼ぶ。)
ダフネ
タロース。
タロース
タロース
ダフネ様。
ダフネ
一つだけ聞かせてください。あなたがパーシパエーとミノス様を起こしたのですか?
タロース
はい、そうする必要がありました。ですが、兄さんのせいであの方々を外に出すことはできませんでした。
タロース
ゴーレムを持ち出すことができなかったのです。
ダフネ
大丈夫ですよ。おかげさまであの子もここに来ることができました。
タロース
イーストランドの罪人、あの者がしようとしていることはどうなるのでしょうか?ダフネ様が待っている夜にどんな影響が…
ダフネ
さあ、ふふ。まず待ってみるのはどうですか?どうせ夜は一つでもないですし、長いですから…
ダフネ
タロース、疲れているようですので少しお休みください。
(ダフネが杖を出してタロースの肩を叩くと、タロースがそのまま気を失って倒れる。)
ダフネ
(倒れたタロースの状態を確認したダフネが静かに夜空を見つめる。)
ダフネ
あなたの意志通りあなたが送った罪人を手伝いました。ですが、その選択がクノッソスを始め私たちの一族の首を縛ることになるとは思いませんでした。
ダフネ
ですのでこれからは私は私の意志通りに動きます。
ダフネ
私達が迎える夜は、彼の手にかかっています…
ダフネ
……それで、あなたは私を待っていたのですか?
少女
少女
あの、助けてくれてありがとう…
ダフネ
とんでもないです。あなたは愚かにも鍵になるところでした。
少女
ダフネ
あなたはいつも通り逃げてください。そして足?いてください。その方が面白いですから…
少女
…あなたもそれを求めてるの?
ダフネ
もちろんです。あなたも、私も、彼らもみんな同じですよ…今の私を除いて。
ダフネ
ですから…
ダフネ
いつか捕まえるその夜を待ちながら逃げてください…どうか!私の楽しみのために!!