シナリオクエスト

混沌の街角

タロース
(【プレイヤー】の姿が見えるとタロースの顔が歪む。)
タロース
その姿はクノッソスを訪ねた目的を達成したようだな…
【プレイヤー】
タロースに向かってほしいと言われたのです。
タロース
俺から語ることはないぜ…ん…?
【プレイヤー】
どうしました?
タロース
お前……
タロース
タロース
クノッソスに溢れていた憤怒が消えた。何があったか話してみろ。
【プレイヤー】
あ、それが…
【プレイヤー】
(タロースにアクロの墓であったことを話す。)
タロース
なるほど。
タロース
あはは、はははは、ははははは。
【プレイヤー】
何がそんなに面白いですか?
タロース
いや、この状況が面白くてな。
タロース
苦労してクノッソスを眠らせたら、クソ大公が来て起こしちまうし。
タロース
クノッソスの秘密を探ろうとしてるお前が気に食わなくて獣人王を刺激したのに、生き残った。
タロース
ふぅ、俺がクノッソスをコントロールしている以上、何も起きないと思ったんだがそうでもないなんて…あははは!
【プレイヤー】
タロース、あなたはミノス様の……
タロース
過去の話さ。
タロース
タロース
俺に興味があるのはわかるが、今日はここまでにしておこうぜ?
タロース
お前のおかげで俺の仕事が増えたんだ。シルバリア帝国と魔界で気づいてことがある…
【プレイヤー】
タロース
どうせお前は知りたくなくても知ることになるんだ。だから生き残ってくれよ。
タロース
死んだ番小屋長だけ可哀想になってしまったな。
【プレイヤー】
番小屋長はどうして死んでしまったのですか?
タロース
俺から何かを聞き出したいのか?本当に俺に興味を持ちすぎなんだよ。
(タロースがにっこりと笑う。)
タロース
なら教えてやるよ。番小屋長ディーセルはここに隠れたとある秘密を知ってしまった。それを確認するために俺を訪ねて来たが…
タロース
その前に他の誰かに会って死んでしまった…いいやつだったのにな。正確にはその存在が番小屋長を訪ねたってことになるが…
タロース
番小屋長は日当たりがいい場所に埋葬してあげたよ。あっちに墓があるが気にするな。俺が知ってるのはこれが全部だ。その存在が誰なのかは俺も知らないから自分で探してくれ。
【プレイヤー】
タロース
あ、俺にこれ以上何か聞き出したいのならまた来ることだ。お前を信頼できたら話してやってもいいぜ。
【プレイヤー】
(信頼…)
タロース
ここには話し相手が必要な人がたくさんいてな。信頼をどう築くのかはお前に任せるよ。ふふ…
(会話が終わるとタロースが背を向けてクノッソスの街のどこかに消える。)
【プレイヤー】
タロース?
【プレイヤー】
…行っちゃったのか。
【プレイヤー】
ここはここで何が起きたんだ?目的を果たしても何か気になるな…
【プレイヤー】
(さて、これからどこに向かえばいいんだ…あれ?)
(誰かが優しく【プレイヤー】の肩をとんとんと叩く。)
【プレイヤー】
あ、メディア様?おかえりさない。
メディア
タロースとの話は終わりましたね?でしたらカーリーに向かいましょう。
【プレイヤー】
ここからまっすぐカーリーにですか?
メディア
クノッソスの記憶を抱いた石ならどの石であっても私達をその場所に送ってくれるのでしょう。私達カーリー族の村に…
(メディアが土でとある柄が刻まれた石を拾って手の平に乗せる。そうするとクノッソスの記憶を抱いた石は粉のように広がって二人をどこかに連れて行く。)

メディア
まさか、とは思いましたが本当に来れましたね。
【プレイヤー】
…あの、メディア様?つまりカーリーに来れなかったかもしれないってことじゃないですか。
メディア
ふふ、あまり怖がらないでください。
【プレイヤー】
ところで、獣人王との話はうまくいきましたか?
メディア
ミノス様と話しているとクノッソスに謎の信頼が生まれました。
【プレイヤー】
タロースは一体何者なんですか?
メディア
やっとお話することができますね。あそこで彼の話をしたら私達も出られなくなってしまう可能性があったので…
【プレイヤー】
はい?どういう…
メディア
今クノッソスはあの人そのものとも言えるのです…とにかく…
メディア
彼は神に従う者を殺した者です。そして自分のような存在達が神を愛する人間達より上にいることを求めています。
メディア
はるか昔あの方が話していました。
【プレイヤー】
メディア
神に従っていた弟を殺し、自らとある地の管理者になって、その地を飲み込んだ兄がいると…
メディア
その兄という者の名前は「ダイダロス」…今のタロースです…
メディア
彼が何を企んでいるのかはわかりませんが、あの方と取引をしたようです。
メディア
もしかしたらその取引がクノッソスのとある人達をカーリーに送ったのかもしれません…
【プレイヤー】
本当ですか?
メディア
正確にはわかりません。ですが…これは私の仕事、【プレイヤー】あなたは知らなくてもいいことです。ですのでこれからもイリス様を妨害することに集中してください。
【プレイヤー】
わかりました、メディア様。
メディア
そしてまもなくデボラにいかなければならないようです。
【プレイヤー】
まもなく…
メディア
時が来るとイリス様からもお知らせがあるかと思います。【プレイヤー】、アヴァロンの件が終わってもあなたの仕事は終わりません。
【プレイヤー】
まだたくさんの敵がいますから。
メディア
私が役に立つかもしれませんので度々来てください。
【プレイヤー】
ありがとうございます、メディア様。
メディア
いいえ。では今日はカーリーでゆっくりお休みください。バイノンに話しておきますので…食事もしてください。
【プレイヤー】
はい、わかりました。ありがとうございます、メディア様。
メディア
メリーメルを訪ねてみてください。休める場所を教えてくれるのでしょう。
(【プレイヤー】がメリーメルに向かうと一人になったメディアが静かにそれを見つめ上げる。)
メディア
メディア
私の選択は間違っていません。後悔していませんから。そしてあの人のいたずらを必ず止めて見せます。