【プレイヤー】
(終わりそうにない。一発で終わらせないといけないんだ。)
(ミノスがそういう【プレイヤー】の顔を読んだのか杖を胸にしまう。そして【プレイヤー】に何かを投げる。)
【プレイヤー】
憤怒の心臓…私を信頼するのですか?
ミノス
貴様の攻撃から信頼を見た。俺が求めている信頼とは言えないが…もう少しだけ俺の相手をしろ。
ミノス
俺の憤怒を相手するのにちょうどいいだろう。せいぜい全力を出すことだ。
【プレイヤー】
つまり戦い続けるってことですか?このまま戦うとクノッソスが危ないですよ…ミノス様の力はなんだが危険そうで…
(メディアがミノスの話に頷く。ミノスはミノスで自分の前に出たメディアを興味深く見つめる。)
メディア
はい、そうです。あなたの憤怒が止まらず、このまま心臓が持っている記憶と会ってはいけないことはあなたもご存じのはずですが…
メディア
あなたを始めあなたが愛したクノッソスがプレイオスの地図から消えることを求めているのならどうぞ。
(メディアの言葉にミノスが呆れたような顔をする。そして狂ったように笑い始める。)
メディア
獣人王様、ありがとうございます。必ず、お二人が外に出られる方法を見つけ出します。
【プレイヤー】
(ってことは…パーシパエーとミノスは出られないのかな?)
メディア
もちろんです。お約束しましょう。信頼できないのであれば、私が持った力を…
ミノス
あの人間を俺にも使わせろ。それがいずれ、俺やお前、ひいては『世界』のためになるだろう
メディア
ありがとうございます、ミノス様。そして【プレイヤー】…私の近くに来てください。
(メディアが【プレイヤー】に両手の中にある憤怒の心臓を見せる。そしてそのまま握るとその中にある欠片が粉々になる。)
【プレイヤー】
メディア様?憤怒の心臓をどうして…これは…
(メディアが指先から憤怒の心臓と混ざったとある力の球体を作り出す。そしてそれを【プレイヤー】の手に握らせる。)
(【プレイヤー】の手が胸に当たると球体はそのまま中に溶け込む。)
【プレイヤー】
なんだ、この気分は…ついに全ての超人の力を…
メディア
これでイリス様はイーストランドの全てを見ることができます。そしてプレイオスの一部の記憶を蘇すこともできます。
メディア
デイモスもイリス様の影響で若干ですが時期が遅れると思います。そして残りはイリス様に聞いてください。
(メディアが笑いながら【プレイヤー】の背中を押す。)
メディア
これからクノッソスの管理者というタロースを訪ねてみてください。私は獣人王と話がありますので…
メディア
時間がかかるのですよ。ですので、先に向かってください。
【プレイヤー】
はい、でしたらミノス様。また来ます。
ミノス
メディア、いや……お前はメーデイアという名前だったはずだ。ダフネが選んだ子…
メディア
私はメーデイアでも、あの方の選んだ子でもありません。ただカーリー族を率いる人。
ミノス
他の大陸のあるその村の名前は「カーリー」なのか。
メディア
イリス様と一緒にいつかミノス様とパーシパエーがここから出られるようにします。
ミノス
お前がやらなくてもいつか他の者が来るのだろう。その時まで待つ。
メディア
誰が来るかはわかりませんが、私は私なりに尽くします。
ミノス
それよりお前の力の痕跡が神へ渡ってしまえばお前は…
メディア
私は大丈夫です。女神様に私の信頼の大きさをお見せしただけですから。