シナリオクエスト

獣人王ミノス

メディア
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急に現れて驚きました。
【プレイヤー】
私もメディア様が急に目の前に現れてびっくりしました。それよりよかったです。今回は空から落ちていません!
【プレイヤー】
メディア
あ、イリス様がまだ慣れていないようですね。それより、何かを持ってきたようですね。それを私に見せていただけませんか?
【プレイヤー】
あ、はい…
【プレイヤー】
(メディアに半分の憤怒の心臓を見せながらクノッソスと[心臓の記憶]で起きたことを話す。)
メディア
メディア
プレイオスに戦争があった時期、クノッソスに敵が入ると爆発を起こして追い出したという神秘な物、憤怒の心臓…
メディア
半分ですが、何かが感じられます。この憤怒…
メディア
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そして管理者タロースとパーシパエーの姿はやはり予想通りカーリー族とあまり差がありませんでした。
メディア
それに女神のメッセージをもらったということは…
【プレイヤー】
複雑ですね。
メディア
解決するものがたくさんありますが、あまり複雑なことではありません。【プレイヤー】…
メディア
獣人王が残りの半分を持っているということですので、一つにするためには私が必要なのでしょう。
メディア
イリス様…
(メディアが空に向けてイリスの名前を呼ぶ。しばらくすると、【プレイヤー】の隣からイリスの姿がゆっくり現れる。)
イリス
メディア様…
メディア
大変なのはわかりますが、私もクノッソスに送っていただきたいのです。
イリス
私は大丈夫です。では準備はよろしいですか?
メディア
クノッソスに行くことでも、イーストランドのためのことも、私は心を決めました。ですので、クノッソスで私にできることをしたいと思います。
イリス
ありがとうございます、メディア様。では急ぎます。そして【プレイヤー】…
【プレイヤー】
うん、イリス。ところでクノッソスの流れがおかしくなるってどういうことだったの?
イリス
よくわかりませんが、誰かが神の力が近づくのを拒否しているようです。ですのでまずはこちらに来させました。
イリス
今はクノッソスの方も大丈夫のようです。ですので、メディア様と一緒にお送りします。
【プレイヤー】
ありがとう、イリス。
イリス
今回はちゃんと落ちるようにしますから、心配しないでください。
【プレイヤー】
うん。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
まって、ちゃんと落ちるようにするって?
(イリスが謝っていることに気付いた時は既に遅かった。)

タロース
タロース
何か落ちる音がしたから見に来たら……お前か。
【プレイヤー】
いたた…
タロース
ところでそこのあんた…こいつの仲間のようだが、お前も神か?
タロース
メディア
半分は合って、半分は違います。
(タロースがメディアをじっと見つめる。)
タロース
ふん、やはりあの人とは違うな。その服、その杖…
メディア
あなたが知っている誰かと比較するのはおやめください。
タロース
比べられたくなければ箱の中にでもしまわれて出てこないことだ。それで、あんた…クノッソスは初めてかい?
メディア
初めてですが、長くいたくはありませんね。
タロース
…ここを否定するのか?
メディア
はあ…あなたが神を好まないのはわかりました。ですからあの方と関わっているのでしょう。
タロース
タロース
意志が合うだけで特に意味はない。
メディア
あの方がとあることを行う時もそういうことを言っていましたね。ですが、その結果がどうだったのかはよく知っているはずですが。
タロース
そこまでにして、用だけ済ませて帰れ。じゃないと…
メディア
ありがとうございます。これを最後に話すことはないのでしょう。
タロース
やはり普通じゃないよな。
(メディアが未だに苦しむ【プレイヤー】の肩に杖を当てる。)
メディア
まだ女神様は遠い距離のコントロールが難しいようですね。大丈夫ですか?
【プレイヤー】
はい、おかげさまでよくなりました。ところで、タロースと話しているようでしたが…
メディア
獣人王にお会いしてからお話しましょう。さて、行きましょうか。
【プレイヤー】
はい、ところで…メディア様。
メディア
はい?
【プレイヤー】
い、いいえ。行きましょう。
(タロースが[アクロの墓]に向かうメディアと【プレイヤー】の後ろ姿をじっと見つめる。)
タロース
タロース
やはりあの女が頼む相手って言うほどはある。だが、違う道を歩むだろうな。俺もいたずらでもしてみようか…
(タロースが杖を持ち上げて空に浮かんだ太陽を指す。)
タロース
それより獣人王が可哀想だな。長い時間眠ってやっと目が覚めたって言うのに…
(杖の先が地を叩くと謎のオーラが流れ出す。そしてクノッソスでは感じられなかったある響きを導き出す。)

メディア
空が泣いて、地が憤怒しているのか…あ、【プレイヤー】、これから気をつけましょう。
【プレイヤー】
急に地が揺れてびっくりしました。
メディア
恐らく私達が訪れたことを喜ばしく思っていない者が起こしたようです。
【プレイヤー】
私達…ですか?
メディア
はい、私達…何か問題でもありますか?
【プレイヤー】
いいえ…少し驚いただけです。
メディア
細かいのは気にしないで、アクロの墓で獣人王に会うことに集中してください。
【プレイヤー】
はい、わかりました。
メディア
それより、ここも思っていたよりたくさんのことが眠っているようですね…
メディア
嘘つきが何を隠しているのか調べるべきですが、簡単に教えてくれるわけありませんね…
【プレイヤー】
嘘つきなら…あれ?
???
だめだ…だめ!そんなはずがない!くあああっ!
???
くうう…俺ミノスが守ってきた地がどうして…
(誰かの憤怒で溢れる絶叫が聞こえて、地が揺れ続ける。)
【プレイヤー】
…ミノス?
メディア
あの声は獣人王のようです。ミノスは彼の名前でしょう。
メディア
とにかく獣人王は何かに気付いて憤怒に溢れているようです…地が抱いているオーラも憤怒を煽っているようですが…
メディア
彼を苦しませる原因が何なのか私達にはわかりませんが、この出会いは決して楽ではありません。
【プレイヤー】
…戦う必要があるかもしれませんね。
メディア
ええ…
メディア
ですが、あまり心配する必要はありません。
メディア
【プレイヤー】、心臓の記憶で彷徨っていたと言っていましたよね?
【プレイヤー】
はい…
メディア
私から見るとここも同じような気がします。若干の装置がありますね…私がある程度解除しますので…
メディア
【プレイヤー】、あなたは先に進んでください。でしたら少なくとも長い時間道に迷うことはないでしょう。
メディア
まず先に獣人王に会って会話を長引いてください。すぐ駆けつけますから。
メディア
急いで彼を止めなければなりません…彼の力が憤怒の心臓を利用するとなると、絶対にクノッソスだけでは終わりません…
【プレイヤー】
急ぎます。気を付けてくださいね。
(【プレイヤー】が先に離れて、再び獣人王の憤怒が続く。)
ミノスの声
くああああっ!ここに入って来た以上、決して生かしては帰さぬぞ…
(獣人王の憤怒と絶叫がクノッソスに溢れる。)
メディア
苦痛を感じる…これは…
メディア
メディア
あなたの憤怒が大きくならないようにしますので、もう少し我慢してください…

(アクロの墓の中心部に向かう間、邪魔な存在が倒れたり退いてくれる。)
【プレイヤー】
ふぅ、やっとここまで来た…よかった、そこまで迷ってない。これは全部メディア様のおかげなのかな?
【プレイヤー】
もうこの前の坂だけか…
【プレイヤー】
あれ?鳴るのが止まった?
(先ほどまでクノッソスに溢れていたミノスの絶叫がそれ以上聞こえなくなった。)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
何かがおかしいな…どうして急に止まったんだ?
ミノスの声
何故貴様が心臓の欠片を持っておる?
【プレイヤー】
えっ?!
(クノッソスに溢れていた声の主人公が急に地から湧き出たように現れ、驚いた冒険者がこけてしまう。)
【プレイヤー】
びっくりした…
ミノス
不愉快だな。だが、慈悲を施そう。
(ミノスが転んでしまった【プレイヤー】の前に杖を差し出す。)
ミノス
俺はクリードの君主、ミノスだ。そしてここは俺の城、アクロポリス…
【プレイヤー】
……?
ミノス
二度は言わん。立ち上がれ。
【プレイヤー】
(とりあえず掴ませてもらおう…)
ミノス
さあ、話せ。貴様は誰だ、何故パーシパエーが持つ欠片を持っておる。
ミノス
そして……ここに来た理由…全てを話せ。
【プレイヤー】
(意外と話が通じるかもしれない。)
【プレイヤー】
はい、私は【プレイヤー】…です。
【プレイヤー】
(ミノスに簡単な紹介とここに来た理由、そしてパーシパエーがやられた話までする。)
ミノス
なるほど。理解した。
ミノス
ミノス
それで憤怒の心臓が必要だと?
【プレイヤー】
はい、その遺物があればデイモスを呼び込もうとする悪党と立ち向かうことができます。
ミノス
そうか?
(ミノスが静かに胸から憤怒の心臓と思われる石の欠片を取り出す。)
ミノス
貴様は憤怒の心臓を持つ意味を知らぬ……
ミノス
【プレイヤー】
ミノス様?
ミノス
俺が素直に渡すとでも?
(ミノスが憤怒の心臓の欠片を胸にしまって杖を揺らす。そうすると、周りから爆発した力が冒険者を遠くに飛ばしてしまう。)
【プレイヤー】
うっ…どうして…
ミノス
俺は貴様の言葉を信用せぬ。
ミノス
貴様のような人間をな……
【プレイヤー】
(信用…)
ミノス
欲しければ貴様の力を証明しろ。貴様が、新たな神の使いであるのならばな。
ミノス
さぁ…
(ミノスがもう一度杖を持ち上げたまま【プレイヤー】の顔を見つめる。)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(仕方ないか、簡単じゃなさそうだ…イリス、私を守って…)

(クノッソスが揺れるほどの強い攻撃が続く。)
【プレイヤー】
うっ…
【プレイヤー】
(終わりそうにない。一発で終わらせないといけないんだ。)
ミノス
ミノス
少し止めよう。
(ミノスがそういう【プレイヤー】の顔を読んだのか杖を胸にしまう。そして【プレイヤー】に何かを投げる。)
【プレイヤー】
これは…?
ミノス
貴様にやろう。
【プレイヤー】
憤怒の心臓…私を信頼するのですか?
ミノス
貴様の攻撃から信頼を見た。俺が求めている信頼とは言えないが…もう少しだけ俺の相手をしろ。
【プレイヤー】
はい?
ミノス
俺の憤怒を相手するのにちょうどいいだろう。せいぜい全力を出すことだ。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
つまり戦い続けるってことですか?このまま戦うとクノッソスが危ないですよ…ミノス様の力はなんだが危険そうで…
メディア
【プレイヤー】の言う通りです。
【プレイヤー】
メディア様…
ミノス
お前は…お前がメディアだと?
(メディアがミノスの話に頷く。ミノスはミノスで自分の前に出たメディアを興味深く見つめる。)
メディア
はい、そうです。あなたの憤怒が止まらず、このまま心臓が持っている記憶と会ってはいけないことはあなたもご存じのはずですが…
ミノス
…無論だ。
メディア
ですので憤怒をお納めください。
ミノス
しなければ?
メディア
あなたを始めあなたが愛したクノッソスがプレイオスの地図から消えることを求めているのならどうぞ。
(メディアの言葉にミノスが呆れたような顔をする。そして狂ったように笑い始める。)
ミノス
ははは、はははは…
メディア
獣人王様、ありがとうございます。必ず、お二人が外に出られる方法を見つけ出します。
【プレイヤー】
(ってことは…パーシパエーとミノスは出られないのかな?)
ミノス
貴様は信じられると?
メディア
もちろんです。お約束しましょう。信頼できないのであれば、私が持った力を…
ミノス
いらぬ。代わりに一つ約束しろ。あの人間。
(ミノスが冒険者を指差す。)
【プレイヤー】
私ですか?
ミノス
あの人間を俺にも使わせろ。それがいずれ、俺やお前、ひいては『世界』のためになるだろう
メディア
ありがとうございます、ミノス様。そして【プレイヤー】…私の近くに来てください。
【プレイヤー】
はい。
(メディアが【プレイヤー】に両手の中にある憤怒の心臓を見せる。そしてそのまま握るとその中にある欠片が粉々になる。)
ミノス
クノッソスの記憶まで一緒なのか…
【プレイヤー】
メディア様?憤怒の心臓をどうして…これは…
メディア
これは私が持つ力の痕跡…
(メディアが指先から憤怒の心臓と混ざったとある力の球体を作り出す。そしてそれを【プレイヤー】の手に握らせる。)
【プレイヤー】
メディア様…
メディア
胸に置いてください。
(【プレイヤー】の手が胸に当たると球体はそのまま中に溶け込む。)
【プレイヤー】
【プレイヤー】
なんだ、この気分は…ついに全ての超人の力を…
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これでイリス様はイーストランドの全てを見ることができます。そしてプレイオスの一部の記憶を蘇すこともできます。
【プレイヤー】
…ってことは…
メディア
デイモスもイリス様の影響で若干ですが時期が遅れると思います。そして残りはイリス様に聞いてください。
(メディアが笑いながら【プレイヤー】の背中を押す。)
メディア
これからクノッソスの管理者というタロースを訪ねてみてください。私は獣人王と話がありますので…
【プレイヤー】
メディア様、一緒に行きましょう。
メディア
時間がかかるのですよ。ですので、先に向かってください。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
はい、でしたらミノス様。また来ます。
ミノス
感謝する…
ミノス
メディア、いや……お前はメーデイアという名前だったはずだ。ダフネが選んだ子…
メディア
私はメーデイアでも、あの方の選んだ子でもありません。ただカーリー族を率いる人。
ミノス
他の大陸のあるその村の名前は「カーリー」なのか。
メディア
イリス様と一緒にいつかミノス様とパーシパエーがここから出られるようにします。
ミノス
お前がやらなくてもいつか他の者が来るのだろう。その時まで待つ。
メディア
誰が来るかはわかりませんが、私は私なりに尽くします。
ミノス
それよりお前の力の痕跡が神へ渡ってしまえばお前は…
ミノス
(メディアは平然と笑う。)
メディア
私は大丈夫です。女神様に私の信頼の大きさをお見せしただけですから。