シナリオクエスト

未知なる遺跡、クノッソス(2)

(エルアノール平原西部の古い木を通って着いた道の間から湿っぽい感じの風が吹いている。)
【プレイヤー】
エルアノール平原からもう少し奥に向かっただけなのに、全然空気が違うな。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
不吉な感じがする。あれは…
(管理されてないような道の先にシルバリア帝国のものと見られる番小屋とバリケードが見える。)
(遊撃兵服装の人がここに向かう【プレイヤー】の姿を遠くから確認して警戒態勢を取る。)
遊撃兵
止まれ!動けば帝国法に応じて攻撃を行う。身分が確認できるものを見せろ。
【プレイヤー】
これはどうですか?
(遊撃兵が警戒したまま近づいて【プレイヤー】の手にあった紙袋をひったくる。)
遊撃兵
確認するぞ。これは皇家で書信を送る時に使う…皇家の紋章…陛下の尊名まで一致するということは、あなたは…
遊撃兵
遊撃兵
失礼いたしました。
(遊撃兵の雰囲気が一瞬で優しく変わる。)
ハバティ
初めまして。私はシルバリア帝国遊撃部隊所属のハバティです。
普段冒険者様の活躍については聞いております。こうしてお会いできて嬉しいです。
【プレイヤー】
はは、そこまで言ってもらえるようなことはしていませんが…。
ハバティ
ハハハ!ご謙遜を…こんな時にいうべきことではないのですが……
ファンです!
ハバティ
……はぁ、マジィ?まさか会えるなんて。生きててよかった……!
神に感謝……ヤバ、嬉しすぎて泣いちゃった……!(ブツブツ)
(遊撃兵の肩が歓喜に震えている。)
ハバティ
クノッソスには何をしに来たのですか?尊い方が来るほどのことならきっと大変なこと…
ハバティ
ちょうど派遣時の注意事項に【プレイヤー】様が来る際にはクノッソスに入れるように手配するという項目がありました。
【プレイヤー】
そうなんですか?
ハバティ
はい。誠心誠意お手伝いいたします。ですが。
ハバティ
私が派遣されてから何か月も経っていますがクノッソスに大したことは起きていません。
ハバティ
動物と獣人がいて、普段は見かけない妖精達がたまに見れるくらいです。
ハバティ
強いて言うなら私が来る前までいらした番小屋長がタロースに何かを聞きに行ってそのまま行方不明になったことですかね。
【プレイヤー】
行方不明ですか?
ハバティ
はい、タロースは番小屋長には会ってないようですが。
【プレイヤー】
タロースとは誰ですか?
ハバティ
はい、クノッソスの管理者です。獣人達の管理方式がどうなっているのかはよくわかりませんが、長い間クノッソスを見守る一族だそうです。
【プレイヤー】
…一度会ってみたいですね。その人はどこにいますか?
ハバティ
あの獣人はクノッソスの奥に入れば暇そうにうろちょろしていると思います。
ハバティ
幸い、他の獣人と比べて帝国の人達や外地人に友好的で、よく話しています。
【プレイヤー】
ありがとうございます、ハバティ。
ハバティ
いいえ、冒険者様。
【プレイヤー】
タロースに向かうまでに何か私にお手伝いできることはありませんか?
ハバティ
いやっ、配慮までしていただいて…ふむ、でしたら何をお願いすればいいのか。ふふ!
ハバティ
では、何よりも怪我のないように!私はそれだけで十分です!大好きです、冒険者様……!
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(こっちが恥ずかしくなる…)
ハバティ
冒険者様?
【プレイヤー】
あはは、なんでもありません。
ハバティ
私が案内したいところですが、勤務中のため申し訳ありません。
【プレイヤー】
あはは…でしたらいい気分で入ってみます。また会いましょう、ハバティ。
【プレイヤー】
【プレイヤー】
(ところでここ…私が入ろうとすると空気が変わった。暴れている。)