シナリオクエスト

求めた道は(1)

イーオー
少し頼みたいことがあったのですが……。
すみません、少し待っていてもらえますか?
【プレイヤー】
はい、わかりました。
【プレイヤー】
(何だろう?)
フェタ
お呼びですか、イーオー様?
イーオー
……ゲルダの代表として、私は行動しなければなりません。
イーオー
だから、まずはあなたに了承を得たいと思います。
フェタ
はい?どういう…私は大丈夫ですのでイーオー様の好きになさってください。
イーオー
では許可をいただいたことにします。
(イーオーがフェタのほっぺを叩く。)
【プレイヤー】
……!?
フェタ
…イーオー様?
イーオー
フェタ、【プレイヤー】に謝りなさい。そして、私とゲルダの全ての存在にも謝罪を。
フェタ
イーオー
あなたは魔女について知っていました。
イーオー
少なくとも……私にはそのことを話すべきでした。
イーオー
あなたの命だけでなく、住民皆が危険に晒されるところでした…どうして何も言わなかったのですか?
フェタ、あなたはそんなに愚かな魔法使いではないと思いますが。
フェタ
……楽観視しすぎていました。タイミングを図ってはいたのですが…
フェタ
お二人がすぐ消えてしまったので話す機会がありませんでした。
イーオー
本当に?……優れた魔法使いにしては苦しい言い訳ですが、今は信じましょう。
イーオー
……願わくば、もうあなたを疑うことがなければ良いのですが……
イーオー
イーオー
数日以内にゲルダから離れてください。いえ、プレイオスに戻ってください。
イーオー
もうすぐイーストランドは“最悪の日”を迎えます。
あなたの魔力があの者の求める“束縛”の糧になるかもしれませんから。
【プレイヤー】
バイス…
フェタ
イーオー様。申し訳ございません。私の判断ミスでした。
イーオー
許しましょう。おかげで時期をある程度推測することができましたから。
フェタ
それは…
イーオー
これはフェタが話す案件ではありませんので下がってください。
フェタ
(フェタがこれ以上相手してくれなそうなイーオーの姿を見つめる。しばらくすると頷いて戻る。)
【プレイヤー】
イーオー
すみません、待たせましたね。
【プレイヤー】
いいえ。
イーオー
好んでやってるわけじゃないけど、このゲルダを守る長として、けじめはつけないといけませんから。
……これから、フェタを見守る必要がありますね。
イーオー
デイナの部下でしたか?いろいろやってくれてるようだから…
【プレイヤー】
デイナさんをご存知ですか?
イーオー
大体は。さて、本題に入りましょう。もうすぐでバイスがデイモスを召喚するでしょう。
イーオー
その前にデボラ雪原に封印された道を開かなければ……。ですが、封印を解除することは決して簡単なことではない。
イーオー
束縛の力が雪原に広まりすぎないよう、臨時基地として使用する空間を作る必要もある。
イーオー
そうでなければ、私達がアヴァロンに行くことは難しいでしょう。
【プレイヤー】
その間、私にやるべきことがあるんですね。
イーオー
束縛は生命の力を変えて作ったものだから、同じではなくてもそれを耐えられる魔力が必要です。
【プレイヤー】
どのくらいですか?
イーオー
イーストランドの代表的な魔法使い集団と言ってもジュエル学派くらいで…彼らの力を合わせても…難しいでしょう。
【プレイヤー】
私がメディア様が持っている力の痕跡をもらったらなんとかなりませんか?
イーオー
彼女の力がどのくらいなのか私にはわかりませんから…でも足りないかもしれません。イリス様も心配していましたから。
【プレイヤー】
あれ、イリスと話したんですか?
イーオー
忘れたんですか?女神様のメッセージをもらうのは私の方が先輩ですよ?
イーオー
話がそれましたね。
イーオー
ともかく、シルバリア帝国は神々の黄金があった地だから神が訪れる時期を延ばす方法もあるはずです。
イーオー
既にシルバリア帝国も知っているかもしれませんね。あそこの皇帝には予知能力があるらしいですし…
イーオー
まずは光の連合から事情を話してシルバリア帝国側に書信を送りました。
イーオー
あなたにはバイスを止める方法を探してもらいたいのです。まずはメディアを訪ねてみてください。
【プレイヤー】
はい、では行ってきます。
イーオー
ええ、お願いします…
(イーオーがゲルダを離れる【プレイヤー】の後ろ姿をじっと見つめる。)
イーオー
女神の使いである【プレイヤー】の歩む道は、険しいものになるのでしょうね…
イーオー
それにしても、アガシュラは一体そこで何をしていたのかしら?